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サイクル ロードレース コラム
まさに完全無欠。ワウト・ファンアールト、強さの根源「まだまだ僕に出来ないことはたくさんある」| ツール・ド・フランス 2022
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「ふーん、『ほぼ』なんだね?じゃあもうちょっとポイントを稼がないとなぁ。まだレースは6日残っているから、まだまだもう少しポイント収集に向かうよ」(サガン、ミックスゾーンインタビューより)
フィニッシュ手前55km地点の、1級ピック・ド・ノール峠の入り口まで、サガンは懸命に働いた。後はいつもの通り、スピードを緩めると、後方集団でステージの終わりを楽しんだ。
つまり次はマイカが動く番だった。1分ほど先を走るグルリエとベルナールの背後で次々と攻撃がかかるも、過去2回ツールの山岳ジャージを持ち帰ったクライマーは、その全てを巧みに受け流した。そして山頂まで5.5km、勾配が9.5%に達する難ゾーンで、自ら強烈なアタックを打った。後に区間勝者となるコルトニールセンが縋り付こうともがくが、この時のマイカは力強く振り払った。さらには前を行く2人をも、あっさり抜き去った。
「そもそもの計画は、サガンで狙いに行くつもりだった。でも連日の努力でサガンは少し疲れていた。だから僕にゴーサインが出た。最終峠でアタックをかけて、先頭に立った。ただ残念ながらタイム差は思うように開けなかった。その後に長いダウンヒルと、平坦ゾーンが待っていることを考えると、僕にチャンスはなかった」(マイカ、ミックスゾーンインタビューより)
残り41.5km地点に位置する1級山頂では、追走に30秒差をつけた。約23km続く長い下りが終わるころには、タイム差は10秒にまで詰められていた。そもそも過去にマイカがツールで手にした3つの勝利は、全てが独走だったし、全てが上りフィニッシュだった。しかしこの日は、下り切った果てに、延々18kmもの平地が続く。そして平地に入ってほんの3kmほどで、マイカは7人の追走グループに捕らえられた。
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