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サイクル ロードレース コラム 2018年7月21日

【ツール・ド・フランス2018 第13ステージ結果速報】シェアーの逃げは叶わず、三つ巴のスプリント勝負はロード現世界王者サガンに軍配

ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部
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今大会3勝目、自身通算109勝目をあげたサガン

今大会3勝目、自身通算109勝目をあげたサガン

ヴィンチェンツォ・ニバリ(バーレーン・メリダ)が未出走となった第13ステージは前日までの激戦から一転、一息つける平坦ステージ。アクチュアルスタートが行われると逃げに乗りたい選手たちが縦に長くのび、2度目のアタックでトーマス・スクーリー(チームEFエデュケーションファースト・ドラパック・p/bキャノンデール)とトーマス・デヘント(ロット・ソウダル)が抜け出し集団はコントロールに入った。その後、幾度かブリッジがかかり最終的にミヒャエル・シェアー(BMCレーシングチーム)、ディミトリ・クライス(コフィディス、ソリュシオンクレディ)の2選手が先頭の2人に追いつき4選手での先頭グループが形成された。

3級山岳と中間スプリントポイントをデヘントが先頭通過、集団ではアレクサンドル・クリストフ(UAEチームエミレーツ)、ジョン・デゲンコルブ(トレック・セガフレード)、ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)の順番でポイントを重ねた。

ボーラ・ハンスグローエやグルパマ・エフデジなどのステージ優勝を狙うチームが2分程度のタイム差でメイン集団をコントロール、4級山岳ポイントをスクーリーが獲得。残り距離24kmでシェアーが独走を開始すると、デヘントらは踏みやめメイン集団に戻った。シェアーはそのまま残り距離6kmで吸収されるまでペースを緩めずゴールを目指し敢闘賞を獲得した。

街中に入りミカル・クヴィアトコウスキー(チーム スカイ)の牽引で残り距離5kmのバナーを抜け、右へ大きくカーブ、グルパマ・エフデジやボーラ・ハンスグローエも隊列を整えながら進む。左へ曲がり狭い道を滑るように先を急ぎ、救済措置のある残り距離3kmまで来るとチーム スカイは緩やかに沈み、トレック・セガフレード隊列が下り坂の右カーブ、左カーブを曲がる。横に広がった状態でフラムルージュを通過したところでフィリップ・ジルベール(クイックステップフロアーズ)がロングアタック、予想外の動きに各チームペースが乱れた。

グルパマ・エフデジのトレインがペースをあげ、残り距離300mでジルベールを捉えたところで、アルノー・デマールが発射、後ろにはクリストフ、サガン、デゲンコルブが続く。ラスト100mでデマール、クリストフ、サガンの3名が横並びでスプリント、ハンドルを投げたサガンが今大会3勝目の区間優勝を飾った。

「アルプス3連戦の後のスプリントステージで勝つことは容易ではなかった、チームメイトに感謝したい、今日の勝利は彼らのおかげ。あとはパリで勝つことが夢なんだ」(サガン勝利後インタビュー)

第13ステージ結果

1 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)in 03h 45'55''
2 アレクサンドル・クリストフ(UAEチームエミレーツ/ノルウェー)at 00'00''
3 アルノー・デマール(グルパマ・エフデジ/フランス)at 00'00''
4 ジョン・デゲンコルブ(トレック・セガフレード/ドイツ)at 00'00''
5 グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(BMCレーシングチーム/ベルギー)at 00'00''
6 イヴ・ランパルト(クイックステップフロアーズ/ベルギー)at 00'00''
7 マグヌス・コルトニールセン(アスタナ プロチーム/デンマーク)at 00'00''
8 アンドレア・パスクアロン(ワンティ・グループゴペール/イタリア)at 00'00''
9 ソンニ・コロブレッリ(バーレーン・メリダ/イタリア)at 00'00''
10 テイラー・フィニー(チームEF・ドラパック/アメリカ)at 00'00''

個人総合順位

1 ゲラント・トーマス(チーム スカイ/イギリス)in 53h 10'38''
2 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)at 01'39''
3 トム・デュムラン(チームサンウェブ/オランダ)at 01'50''
4 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ロットNL・ユンボ/スロベニア)at 02'46''
5 ロメン・バルデ(AG2R/フランス)at 03'07''
6 ミケル・ランダ(モヴィスター チーム/スペイン)at 03'13''
7 ステフェン・クライスヴァイク(チーム ロットNL・ユンボ/オランダ)at 03'43''
8 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 04'13''
9 ダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ/アイルランド)at 05'11''
10 ヤコブ・フグルサング(アスタナ プロチーム/デンマーク)at 05'45''
・・・
11 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)at 09'07''
12 ボブ・ユンゲルス(クイックステップフロアーズ/ルクセンブルク)at 09'09''
13 イルヌール・ザカリン(チーム カチューシャ・アルペシン/ロシア)at 09'37''

ポイント賞

1 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)398 pts
2 アレクサンドル・クリストフ(UAEチームエミレーツ/ノルウェー)170 pts
3 アルノー・デマール(グルパマ・エフデジ/フランス)133 pts

山岳賞

1 ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップフロアーズ/フランス)84 pts
2 ワレン・バルギル(チーム フォルテュネオ・サムシック/フランス)70 pts
3 セルジュ・パウエルス(チーム ディメンションデータ/ベルギー)63 pts

新人賞

1 ピエール・ラトゥール(AG2R/フランス)in 53h 27'19''
2 ギヨーム・マルタン(ワンティ・グループゴペール/フランス)at 01'58''
3 エガン・ベルナル(チーム スカイ/コロンビア)at 06'49''

チーム総合順位

1 モヴィスター チーム(スペイン)in 160h 28'10''
2 チーム スカイ(イギリス)at 04'03''
3 チーム ロットNL・ユンボ(オランダ)at 12'06''

敢闘賞

86 ミヒャエル・シェアー(BMC/スイス)

第13ステージのリタイア

51 ヴィンチェンツォ・ニバリ(バーレーン・メリダ/イタリア)

第13ステージ:ハイライト動画

第14ステージ 7月21日 (土) 午後8:55~深夜2:00 / J SPORTS 4 [区間] サン=ポール=トロワ=シャトー ~ マンド 188km / パリ~ニースでおなじみ2級クロワ・ヌーヴ峠

ステージ詳細

■コースの特徴
アルプスを抜け出したばかりのツール一行が、ピレネーへの移動がてら、中央山塊に立ち寄る。ここではパンチャーから本格派クライマーまで、さらには大逃げ狙いのルーラーにも、区間勝利のチャンスが巡ってくる。

フランス有数の規模を誇るトリカスタン原子力発電所の対岸の町、サン・ポール・トロワ・シャトーから1日は始まる。序盤90kmは軽いアップダウンが延々と繰り返される。飛び出し合戦も延々と繰り返されるのかもしれない。

ステージ後半に入ると、いよいよ道は厳しさを増す。2級クロワ・ド・ベルテル峠、3級ポン・サン・ゾー峠と立て続けに山を越える。さらには無等級ラ・バラク・ド・レールで本日の最高標高1246m地点まで上り詰め、自慢のパノラマを堪能したら、そこから約30kmのダウンヒル。ついに勝負地マンドへと入場だ。

街中の目抜き通りをふと横道に折れると、突如として目の前に激坂が立ちはだかる。ツールはもちろん、パリ~ニースでもおなじみの2級クロワ・ヌーヴ峠は、登坂口からいきなり勾配8%を超える。山頂まで2kmを切ると、その後1kmに渡って勾配は約11%に跳ね上がる。13%超、さらには16%超のゾーンさえ待ち受ける。

ただし全長3kmの激坂を上り切っても、勝負は終わりではない。フィニッシュラインまでいまだ平坦路が1.5km残っている。だからこそルーラーにも勝機あり。2015年に山岳巧者バルデ&ピノーの隙を突いたカミングスのように。

■高低差図高低差図
J SPORTS編集部

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