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サイクル ロードレース コラム 2018年7月20日

【ツール・ド・フランス2018 第12ステージ結果速報】ラルプ・デュエズでのスプリント勝負はマイヨ・ジョーヌ着用のゲラント・トーマス

ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部
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スプリント勝負を制したゲラント・トーマス

スプリント勝負を制したゲラント・トーマス

今大会のクイーンステージ、ラルプ・デュエズ山頂をフィニッシュとする超級山岳3つ、2級山岳1つの獲得標高5,000m超え、通算登坂距離65km以上の超難関レイアウト。リゴベルト・ウラン(チームEFエデュケーションファースト・ドラパック・p/bキャノンデール)が未出走の161選手が出発、アクチュアルスタートから積極的なアタックがかかり逃げグループが形成されない状態のまま、最初の超級マドレーヌ峠へと到着。

シルヴァン・シャヴァネル(ディレクトエネルジー)やワレン・バルギル(チーム フォルテュネオ・サムシック)、ラファル・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ)らが山頂を目指しペースを上げるとアンドレ・グライペル(ロット・ソウダル)、トニー・ガロパン(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル)、ディラン・フルーネウェーヘン(チーム ロットNL・ユンボ)、リック・ツァベル(チーム カチューシャ・アルペシン)らが早々に遅れ始め、フェルナンド・ガビリア(クイックステップフロアーズ)も含めコース途中でリタイア、大勢のスプリンターが大会を去っていった。

ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップフロアーズ)が先頭で山頂を通過し山岳賞ジャージのキープに成功、下りでピエール・ローラン(チームEFエデュケーションファースト・ドラパック・p/bキャノンデール)が先頭に出ると、特徴的な九十九折りの2級モンヴェルニエ、中間スプリントポイントを独走、超級クロワ・ド・フェール峠で追走していたアレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム)、ステフェン・クライスヴァイク(チーム ロットNL・ユンボ)らと合流し11人で登坂開始、メイン集団はチーム スカイのコントロールで4分程度後方を走る。

山頂まで19km地点でクライスヴァイクが1人抜け出し独走開始、バルギルやマイカ、ダニエル・マルティネス(チームEFエデュケーションファースト・ドラパック・p/bキャノンデール)、ミケル・ニエベ(ミッチェルトン・スコット)らが追走するもタイム差はどんどん開いていく。クライスヴァイクはそのまま山頂を先頭通過、下りではメイン集団が徐々に差を詰め追走グループを全員吸収、前方はクライスヴァイクのみとなった。

沿道に大勢の観客が待ち構える超級ラルプ・デュエズにクライスヴァイクから遅れること4分20秒、31人にまで人数を減らしたメイン集団はヨナタン・カストロビエホ、ミカル・クヴィアトコウスキー、エガン・ベルナル(共にチーム スカイ)が立て続けにペースを上げ、みるみると人数を減らした。ヴィンチェンツォ・ニバリ(バーレーン・メリダ)やナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム)がアタックするも単発に終わり、ペースを刻むメイン集団から抜け出すことができない。

残り距離4kmでトム・デュムラン(チームサンウェブ)がペースアップをはかるとニバリが落車、カウンターでクリス・フルーム(チーム スカイ)がアタック、ロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル)が追うも差がひらく。マイヨ・ジョーヌ着用中のゲラント・トーマス(チーム スカイ)はデュムランのチェックをしている。

山頂まで3.5kmでフルームが先行していたクライスヴァイク(敢闘賞)を追い抜き単独先頭へ、デュムランがトーマスとバルデを連れてフルームに追いつく。バルデがアタックするとフルームがチェック、4人で牽制しながら残り距離を減らしていく。ミケル・ランダ(モヴィスター チーム)が追いつくと再びバルデがアタックで抜け出し、フルームのチェックで追いつく。デュムランがすかさずカウンター、チェックしていたトーマスだけついていく。残り距離1kmまで4選手での睨み合いでランダが再び追いつき、ラスト700mでランダがロングアタックを仕掛けると全員がついていく、ゴール前200mになるとスプリント勝負となり加速したトーマスが後続に2秒のタイム差をつけてフィニッシュ。ラルプ・デュエズを制した初めてのイギリス人であり、ラルプ・デュエズ山頂フィニッシュをマイヨ・ジョーヌの着て勝利した初めての選手となった。

また、ドミトリー・グルズジェフ(アスタナ プロチーム)とレイン・タラマエ(ディレクトエネルジー)が制限時間内にフィニッシュできず失格となっている。

「言葉にならない、幼いころに憧れの選手たちが走るのをみていた象徴的なステージで勝利できたことが信じられない(チームのリーダーはフルームだよ)」(トーマス勝利後インタビュー)

第12ステージ結果

1 ゲラント・トーマス(チーム スカイ/イギリス)in 05h 18'37''
2 トム・デュムラン(チームサンウェブ/オランダ)at 00'02''
3 ロメン・バルデ(AG2R/フランス)at 00'03''
4 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)at 00'04''
5 ミケル・ランダ(モヴィスター チーム/スペイン)at 00'07''
6 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ロットNL・ユンボ/スロベニア)at 00'13''
7 ヴィンチェンツォ・ニバリ(バーレーン・メリダ/イタリア)at 00'13''
8 ヤコブ・フグルサング(アスタナ プロチーム/デンマーク)at 00'42''
9 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 00'47''
10 ステフェン・クライスヴァイク(チーム ロットNL・ユンボ/オランダ)at 00'53''
・・・
12 ダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ/アイルランド)at 01'45''
13 ボブ・ユンゲルス(クイックステップフロアーズ/ルクセンブルク)at 03'09''
14 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)at 04'29''
15 イルヌール・ザカリン(チーム カチューシャ・アルペシン/ロシア)at 04'29''

個人総合順位

1 ゲラント・トーマス(チーム スカイ/イギリス)in 49h 24'43''
2 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)at 01'39''
3 トム・デュムラン(チームサンウェブ/オランダ)at 01'50''
4 ヴィンチェンツォ・ニバリ(バーレーン・メリダ/イタリア)at 02'37''
5 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ロットNL・ユンボ/スロベニア)at 02'46''
6 ロメン・バルデ(AG2R/フランス)at 03'07''
7 ミケル・ランダ(モヴィスター チーム/スペイン)at 03'13''
8 ステフェン・クライスヴァイク(チーム ロットNL・ユンボ/オランダ)at 03'43''
9 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 04'13''
10 ダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ/アイルランド)at 05'11''
・・・
11 ヤコブ・フグルサング(アスタナ プロチーム/デンマーク)at 05'45''
12 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)at 09'07''
13 ボブ・ユンゲルス(クイックステップフロアーズ/ルクセンブルク)at 09'09''
13 イルヌール・ザカリン(チーム カチューシャ・アルペシン/ロシア)at 09'37''
21 ラファル・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ/ポーランド)at 28'38''
22 アダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット/イギリス)at 34'55''
23 バウケ・モレマ(トレック・セガフレード/アメリカ)at 36'16''

ポイント賞

1 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)339 pts
2 アレクサンドル・クリストフ(UAEチームエミレーツ/ノルウェー)129 pts
3 アルノー・デマール(グルパマ・エフデジ/フランス)106 pts

山岳賞

1 ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップフロアーズ/フランス)84 pts
2 ワレン・バルギル(チーム フォルテュネオ・サムシック/フランス)70 pts
3 セルジュ・パウエルス(チーム ディメンションデータ/ベルギー)63 pts

新人賞

1 ピエール・ラトゥール(AG2R/フランス)in 49h 41'24''
2 ギヨーム・マルタン(ワンティ・グループゴペール/フランス)at 01'58''
3 エガン・ベルナル(チーム スカイ/コロンビア)at 04'41''

チーム総合順位

1 モヴィスター チーム(スペイン)in 149h 10'25''
2 チーム スカイ(イギリス)at 02'07''
3 チーム ロットNL・ユンボ(オランダ)at 12'06''

敢闘賞

161 ステフェン・クライスヴァイク(チーム ロットNL・ユンボ/オランダ)

第12ステージのリタイア

11 リゴベルト・ウラン(チームEFドラパック・p/bキャノンデール/コロンビア)
25 トニー・ガロパン(AG2R/フランス)
103 フェルナンド・ガビリア(クイックステップフロアーズ/コロンビア)
123 ドミトリー・グルズジェフ(アスタナ プロチーム/カザフスタン)
148 リック・ツァベル(チーム カチューシャ・アルペシン/ドイツ)
163 ディラン・フルーネウェーヘン(チーム ロットNL・ユンボ/オランダ)
171 アンドレ・グライペル(ロット・ソウダル/ドイツ)
177 マルセル・シーベルグ(ロット・ソウダル/ドイツ)
188 レイン・タラマエ(ディレクトエネルジー/エストニア)

第12ステージ:ハイライト動画

第13ステージ 7月20日 (金) 午後8:55~深夜2:00 / J SPORTS 4 [区間] ブール・ドワザン ~ ヴァランス 169.5km / スプリンターに久しぶりの勝機

ステージ詳細

■コースの特徴
アルプ・デュエズの麓のブール・ドワザンからスタートし、山岳地帯を完全に抜け出すステージ。3日間の熾烈なマイヨ・ジョーヌ争奪戦を繰り広げてきた総合勢は、ほんのわずかながらリラックスした1日を過ごすことができそうだ。

休息日から3日間の山越えを耐えてきたスプリンターたちにとっては、久しぶりの勝機が訪れる。しかもスタートから32km地点の3級峠を終えると、その後は約60kmに渡ってほぼ平坦な道が続く。チーム全体で追走隊列を組み上げて、積極的なレース制御に乗り出すだろう。

等級のついた山岳は、フィニッシュ手前60kmの4級峠で打ち止め。ただしその後もいくつか無等級アップダウンが組み込まれているから、アタッカーたちの不穏な動きには注意すべし。またラスト15kmはほぼ平坦ながら、ドローム県おなじみの強いミストラルが吹き荒れた場合には……分断が企てられる危険性もある。

2015年大会でもヴァランスでスプリント勝負が争われ、アンドレ・グライペルが勝ち取った。今回のフィニッシュラインも3年前とまったく同じ場所に引かれる。ただし同じコースに合流するのは、実はラスト280m地点のロータリーから。

■高低差図高低差図
J SPORTS編集部

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