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【ツール・ド・フランス2018 第10ステージ結果速報】アラフィリップがラスト30km独走し区間初優勝!GVAが敢闘賞で首位キープ!!
ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部アレクシス・ヴュイエルモーズ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル)とイェンス・ケウケレール(ロット・ソウダル)の2選手が未出走となった休息日明け、アルプス3連戦の初日。舞台は初登場・超級グリエール峠&未舗装路ダウンヒル、1級ロム峠&コロンビエール峠&14.5kmの高速ダウンヒルと話題に事欠かない。
逃げ切れそうなコースプロフィールのため、アクチュアルスタートから激しいアタック合戦が繰り広げられ、マイヨ・ジョーヌ維持の可能性を残したいグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(BMCレーシングチーム)や中間スプリントポイントまで行きたいペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)など20選手が最初の4級山岳まで辿り着くと、ようやくメイン集団とのタイム差が開きはじめた。
この日、何度も積極的にアタックを仕掛けたジュリアン・アラフィリップ(クイックステップフロアーズ)が4級山岳を先頭通過、その後の中間スプリントポイントはサガンが先頭通過で20ポイント獲得し、1級クロワ・フリ峠に突入。チーム スカイがコントロールするメイン集団は2分後に登坂を開始、先頭グループではリリアン・カルメジャーヌ(ディレクトエネルジー)が山頂まで4km地点でアタック、セルジュ・パウエルス(チーム ディメンションデータ)が追いつき、レイン・タラマエ(ディレクトエネルジー)とリュディ・モラール(グルパマ・エフデジ)がカウンター、山頂をモラールが先頭通過し下りで先頭グループがまたひとつになった。
超級グリエール峠に入るとヴァンアーヴェルマート、パウエルス、モラール、トマ・ブダ(ディレクトエネルジー)、ダヴィ・ゴデュ(グルパマ・エフデジ)の5選手が抜け出す、4分後ろを走るメイン集団はチーム スカイがペースコントロールしている。ゴデュが勾配のキツい場所でペースをあげると逃げグループは散り散りになった。アラフィリップが山頂手前でゴデュを追い抜きそのまま未舗装路のダウンヒルを駆け下りた。
真っ白な砂煙が舞い上がる未舗装路でクリス・フルーム(チーム スカイ)はパンクに見舞われたがアスファルト区間でメイン集団に追いつくことができた。アラフィリップも追走を待ち15選手で1級ロム峠を目指す、メイン集団までタイム差は6分以上に広がっていた。
登坂開始早々フィリップ・ジルベール(クイックステップフロアーズ)、トーマス・デハント(ワンティ・グループゴペール)、ダリル・インピー(ミッチェルトン・スコット)が遅れはじめた。メイン集団からワレン・バルギル(チーム フォルテュネオ・サムシック)がアタックするも不発に終わり、後方ではグルペットが形成され山岳賞ジャージ着用のトームス・スクウィンシュ(トレック・セガフレード)もついていけなくなった。
先行するタラマエをアラフィリップが追走、ゴールまで残り距離30kmで追い抜き先頭で山頂を越えて最後の1級コロンビエール峠へ。ヴァンアーヴェルマートは苦しみながらも、まだ50秒遅れでついている。メイン集団ではリゴベルト・ウラン(チームEFエデュケーションファースト・ドラパック・p/bキャノンデール)が遅れはじめた。
アラフィリップは独走のままコロンビエール峠を登りダウンヒルも攻め、後続に1分34秒差をつけて、ツール区間初優勝、山岳賞でも首位に立ちマイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュを獲得、今大会初のフランス人勝者となった。4着には敢闘賞のヴァンアーヴェルマートが入り総合勢から1分40秒差をひろげた。
メイン集団ではダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ)がコロンビエール山頂手前でアタックし、ウランやボブ・ユンゲルス(クイックステップフロアーズ)、ラファル・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ)、バウケ・モレマ(トレック・セガフレード)、イルヌール・ザカリン(チーム カチューシャ・アルペシン)が取り残され、ウランが2分以上タイムを失った。
「ツール・ド・フランスで区間優勝することは夢だった、このステージが自分向きだとわかっていた。最初、逃げられなかったので神経質になったけれど、やりとげることができた、美しい勝利だ」(アラフィリップ勝利後インタビュー)
「アタックする予定じゃなかったんだけど、2年前にもマイヨ・ジョーヌで逃げたのは楽しい経験だったからトライしたんだ。このジャージでルーベや今日アタックしたことは歴史に残るよね」(ヴァンアーヴェルマート、レース後インタビュー)
第10ステージ結果
1 ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップフロアーズ/フランス)in 04h 25'27''
2 ヨン・イサギーレ(バーレーン・メリダ/スペイン)at 01'34''
3 レイン・タラマエ(ディレクトエネルジー/エストニア)at 01'40''
4 グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(BMCレーシングチーム/ベルギー)at 01'44''
5 セルジュ・パウエルス(チーム ディメンションデータ/ベルギー)at 01'44''
6 リリアン・カルメジャーヌ(ディレクトエネルジー/フランス)at 02'24''
7 ダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ/アイルランド)at 03'23''
8 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ロットNL・ユンボ/スロベニア)at 03'23''
9 ダヴィ・ゴデュ(グルパマ・エフデジ/フランス)at 03'23''
10 ゲラント・トーマス(チーム スカイ/イギリス)at 03'23''
・・・
30 バウケ・モレマ(トレック・セガフレード/アメリカ)at 04'14''
31 イルヌール・ザカリン(チーム カチューシャ・アルペシン/ロシア)at 04'14''
32 ラファル・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ/ポーランド)at 04'14''
34 リゴベルト・ウラン(チームEFドラパック・p/bキャノンデール/コロンビア)at 05'59''
44 ティージェイ・ヴァンガーデレン(BMCレーシングチーム/アメリカ)at 10'52''
個人総合順位
1 グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(BMCレーシングチーム/ベルギー)in 40h 34'28''
2 ゲラント・トーマス(チーム スカイ/イギリス)at 02'22''
3 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)at 03'10''
4 ヤコブ・フグルサング(アスタナ プロチーム/デンマーク)at 03'12''
5 ボブ・ユンゲルス(クイックステップフロアーズ/ルクセンブルク)at 03'20''
6 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)at 03'21''
7 アダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット/イギリス)at 03'21''
8 ミケル・ランダ(モヴィスター チーム/スペイン)at 03'21''
9 ヴィンチェンツォ・ニバリ(バーレーン・メリダ/イタリア)at 03'27''
10 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ロットNL・ユンボ/スロベニア)at 03'36''
・・・
11 トム・デュムラン(チームサンウェブ/オランダ)at 03'42''
12 ステフェン・クライスヴァイク(チーム ロットNL・ユンボ/オランダ)at 03'45''
13 ラファル・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ/ポーランド)at 04'02''
14 ロメン・バルデ(AG2R/フランス)at 04'11''
15 バウケ・モレマ(トレック・セガフレード/アメリカ)at 04'28''
16 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 04'29''
17 ダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ/アイルランド)at 05'01''
18 イルヌール・ザカリン(チーム カチューシャ・アルペシン/ロシア)at 05'12''
22 リゴベルト・ウラン(チームEFドラパック・p/bキャノンデール/コロンビア)at 07'08''
28 ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップフロアーズ/フランス)at 12'05''
ポイント賞
1 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)319 pts
2 フェルナンド・ガビリア(クイックステップフロアーズ/コロンビア)218 pts
3 ディラン・フルーネウェーヘン(チーム ロットNL・ユンボ/オランダ)132 pts
山岳賞
1 ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップフロアーズ/フランス)41 pts
2 レイン・タラマエ(ディレクトエネルジー/エストニア)28 pts
3 セルジュ・パウエルス(チーム ディメンションデータ/ベルギー)24 pts
新人賞
1 ピエール・ラトゥール(AG2R/フランス)in 40h 45'27''
2 ギヨーム・マルタン(ワンティ・グループゴペール/フランス)at 01'54''
3 ソーレン・クラークアンデルセン(チームサンウェブ/デンマーク)at 04'02''
チーム総合順位
1 モヴィスター チーム(スペイン)in 122h 34'07''
2 バーレーン・メリダ(バーレーン)at 00'18''
3 チーム ロットNL・ユンボ(オランダ)at 03'10''
敢闘賞
87 グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(BMCレーシングチーム/ベルギー)
第10ステージのリタイア
28 アレクシス・ヴュイエルモーズ(AG2R/フランス)
175 イェンス・ケウケレール(ロット・ソウダル/ベルギー)
第10ステージ:ハイライト動画
第11ステージ 7月18日 (水) 午後8:35~深夜1:45 / J SPORTS 4
[区間] アルベールヴィル ~ ラ・ロジエール・エスパス・サン・ベルナルド 108.5km / 短距離ステージに4つの難関峠
■コースの特徴
2018年大会の折り返し地点には、全長108.5kmというものすごい短距離ステージが用意された。しかも4つの難関峠が、ぎゅうぎゅうに詰め込まれている。締めくくりは今大会初の難関山頂フィニッシュだ。
1992年冬季五輪の開催地アルベールヴィルからスタートすると、すぐに1級ビザンヌ(登坂距離12.4km、平均勾配8.2%)へと上り始める。以降はひたすらアップダウンの繰り返し。1mたりとも平らな部分はない。ツール初登場の超級プレ峠(12.6km、7.7%)、無印のメライエ峠、さらには2級コルメ・ド・ロズラン(5.7km、6.8%)へ。標高1968mのロズラン山頂から約19kmもの長いダウンヒルを終えると、いよいよ最終峠へと挑みかかる。
1級ラ・ロジエール峠の山道は距離17.6%。平均勾配こそ5.8%と緩めながら、フィニッシュ手前10.5kmから約6km間に渡って、延々8~9%台の厳しい勾配が続く。プレ峠と同じくツールでは初登場の山ではあるが、一部の選手にとって初体験ではない。
たとえば2014年と2015年のツール・ド・ラヴニール(ミゲルアンヘル・ロペスとギヨーム・マルタンが勝利)や、今年のクリテリウム・ドゥ・ドーフィネ(ペイヨ・ビルバオが大逃げ勝利)に出場した選手たちは、実践でラ・ロジエール峠を登坂済み。そもそもステージ序盤のビザンヌ峠から最終ラ・ロジエール峠までは、ドーフィネと完全に同じコースが描かれている。
■高低差図J SPORTS 編集部
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