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【ツール・ド・フランス2018 第8ステージ結果速報】フルーネウェーヘンが今大会区間2勝目!落車でダン・マーティンらが総合タイムを失う
ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部フランス革命記念日の第8ステージはドルーからアミアン・メトロポルまでの181kmの移動ステージ、フランス人選手のアタック合戦が予想されたが、蓋を開けてみれば全選手が翌日の石畳(パヴェ)ステージに向けた体力温存を選んだようだ。
22km進んだところでローレンス・テンダム(チームサンウェブ)が単独先行を開始するとファビアン・グルリエ(ディレクトエネルジー)、マルコ・ミナールト(ワンティ・グループゴペール)も集団から抜け出し、3選手での先頭グループが形成された。集団とのタイム差は最大6分半程度で先行し、最初の4級山岳ポイントをミナールトが先頭通過した後でテンダムはチームでの役割をまっとうするため集団へ戻っていった。
続く4級山岳ポイントと中間スプリントポイントはグルリエが先頭通過、集団ではアルノー・デマール(グルパマ・エフデジ)、ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)、フェルナンド・ガビリア(クイックステップフロアーズ)の順番で通過、集団でのボーナスタイムポイント1秒はグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(BMCレーシングチーム)が獲得した。
残り距離17kmで集団落車が発生、ダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ)、ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップフロアーズ)、トームス・スクウィンシュ(トレック・セガフレード)、ヤコブ・フグルサング(アスタナ プロチーム)らが巻き込まれ、マーティンやアラフィリップなどは集団復帰できず総合タイムを1分16秒失った。
ラスト10kmでミナールトは踏むのをやめ、フランス革命記念日に敢闘賞を受賞したフランス人選手のグルニエは残り6.5kmで吸収され、集団スプリントのための各チームの隊列が加速しながらゴールを目指す。長い下り坂ではスプリンターを帯同していないチーム スカイが先頭で牽引し、残り4kmでフィリップ・ジルベール(クイックステップフロアーズ)が単身飛び出すも、ロット・ソウダルとチーム ディメンションデータの牽引により吸収される。
フラムルージュをマルセル・シーベルグ(ロット・ソウダル)が先頭で駆け抜けると各チームの隊列は入り乱れた状態で最終コーナーを曲がり、ラスト300mでサガンが先頭へと押し出された状態でスプリントを開始。その後ろのガビリアとアンドレ・グライペル(ロット・ソウダル)が互いに肩や頭でぶつかり合いながらルート確保のために争い、その背後からディラン・フルーネウェーヘン(チーム ロットNL・ユンボ)が一気に3人を抜き去りフィニッシュラインに飛び込んだ。フルーネウェーヘンは第7ステージに続き今大会区間2勝目となった。
ガビリアとグライペルはゴール後にステージ降格(集団最後尾)のペナルティが課せられ、落車に巻き込まれたトニー・マルティン(チーム カチューシャ・アルペシン)はゴール後、脊髄骨折の診断によりリタイアとなった。
「調子は徐々によくなってきている、チームメイトたちが位置取りをうまくやってくれた、チームに対して誇らしい気持ちでいっぱい」(フルーネウェーヘン勝利後インタビュー)
第8ステージ結果
1 ディラン・フルーネウェーヘン(チーム ロットNL・ユンボ/オランダ)in 04h 23'36''2 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)at 00'00''
3 ジョン・デゲンコルブ(トレック・セガフレード/ドイツ)at 00'00''
4 アレクサンドル・クリストフ(UAEチームエミレーツ/ノルウェー)at 00'00''
5 アルノー・デマール(グルパマ・エフデジ/フランス)at 00'00''
6 トマ・ブダ(ディレクトエネルジー/フランス)at 00'00''
7 ニキアス・アルント(チームサンウェブ/ドイツ)at 00'00''
8 マーク・カヴェンディッシュ(チーム ディメンションデータ/イギリス)at 00'00''
9 イヴ・ランパルト(クイックステップフロアーズ/ベルギー)at 00'00''
10 アンドレア・パスクアロン(ワンティ・グループゴペール/イタリア)at 00'00''
個人総合順位
1 グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(BMCレーシングチーム/ベルギー)in 32h 43'00''
2 ゲラント・トーマス(チーム スカイ/イギリス)at 00'07''
3 ティージェイ・ヴァンガーデレン(BMCレーシングチーム/アメリカ)at 00'09''
4 フィリップ・ジルベール(クイックステップフロアーズ/ベルギー)at 00'16''
5 ボブ・ユンゲルス(クイックステップフロアーズ/ルクセンブルク)at 00'22''
6 リゴベルト・ウラン(チームEFドラパック・p/bキャノンデール/コロンビア)at 00'49''
7 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)at 00'55''
8 ラファル・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ/ポーランド)at 00'56''
9 ヤコブ・フグルサング(アスタナ プロチーム/デンマーク)at 00'57''
10 リッチー・ポート(BMCレーシングチーム/オーストラリア)at 00'57''
・・・
11 ミケル・ランダ(モヴィスター チーム/スペイン)at 00'59''
12 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)at 01'06''
13 アダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット/イギリス)at 01'06''
15 ヴィンチェンツォ・ニバリ(バーレーン・メリダ/イタリア)at 01'12''
16 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ロットNL・ユンボ/スロベニア)at 01'21''
17 バウケ・モレマ(トレック・セガフレード/アメリカ)at 01'22''
18 ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップフロアーズ/フランス)at 01'26''
19 トム・デュムラン(チームサンウェブ/オランダ)at 01'27''
22 ロメン・バルデ(AG2R/フランス)at 01'49''
24 イルヌール・ザカリン(チーム カチューシャ・アルペシン/ロシア)at 02'06''
27 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 02'14''
31 ダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ/アイルランド)at 02'47''
ポイント賞
1 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)277 pts
2 フェルナンド・ガビリア(クイックステップフロアーズ/コロンビア)214 pts
3 ディラン・フルーネウェーヘン(チーム ロットNL・ユンボ/オランダ)132 pts
山岳賞
1 トームス・スクウィンシュ(トレック・セガフレード/ラトビア)6 pts
2 シルヴァン・シャヴァネル(ディレクトエネルジー/フランス)4 pts
3 ディオン・スミス(ワンティ・グループゴペール/ニュージーランド)4 pts
新人賞
1 ソーレン・クラークアンデルセン(チームサンウェブ/デンマーク)in 32h 44'07''
2 エガン・ベルナル(チーム スカイ/コロンビア)at 00'27''
3 ピエール・ラトゥール(AG2R/フランス)at 02'17''
チーム総合順位
1 クイックステップフロアーズ(ベルギー)in 98h 48'50"
2 BMCレーシングチーム(アメリカ)at 00'08''
3 チーム スカイ(イギリス)at 01'50''
敢闘賞
186 ファビアン・グルリエ(ディレクトエネルジー/フランス)
第8ステージのリタイア
なし
第8ステージ:ハイライト動画
第9ステージ 07月15日 (日) 午後8:55~深夜0:45 / J SPORTS 4 [区間] アラス・シタデル ~ ルーベ 156.5km / 2度目の壁登りでこの日の勝負は決する
■コースの特徴
サッカーワールドカップ決勝戦の直前に、ツール・ド・フランスの選手たちは、大会前半戦の大一番を迎える。本格的な難関山岳ステージ突入前に、早くも総合優勝戦線から脱落してしまう強豪選手だっているかもしれない。
敵はずばり「石畳」。本家パリ~ルーベにも登場するパヴェセクターを、たっぷり15セクターにも渡って巡る。たしかに近年のツールは定期的に石畳ステージを組み込んできた。しかし過去3回の石畳距離がいずれも通算13km~15.5km程度だったのに対して、今回はなんとトータル21.7km!
しかもフィニッシュまで約110km地点で早くもデコボコ地獄へと突入する。つまり体の軽いクライマーにとって、恐ろしい苦行は2時間半近くも続く。たとえ石畳巧者でも、いつなんどき落車やメカトラに襲われるか分からない。極めて早い段階で脱落してしまった場合、最終的にとてつもないタイム差が開いてしまう可能性もある。
全15の石畳のうち第8セクター、つまりフィニッシュまで約46kmで登場するモン・アン・ペヴェールは、本番パリ~ルーベで「5つ星」の難度を誇る。また第11&第9セクター、そしてフィニッシュ手前17kmの第2セクターも「4つ星」とかなりの難題だ。フィニッシュラインはおなじみルーベ自転車競技場の内部ではなく、競技場脇のモット通りに引かれる。
激戦の翌日は休息日。選手たちは飛行機にて、約800km離れたアヌシーへと移動する。
■高低差図J SPORTS 編集部
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