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【ツール・ド・フランス2018 第6ステージ結果速報】ダニエル・マーティンがブルターニュの壁を制す!ドュムラン、バルデはタイムを失う
ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部ツール・ド・フランス第6ステージは自転車に熱狂する港町ブレストからゲルレダンのミュール・ド・ブルターニュを2回登る181km、ファーストアタックで地元出身のローラン・ピション(チーム フォルテュネオ・サムシック)を含む5選手が逃げを決めた。
オリヴィエ・ルガック(グルパマ・エフデジ)やピションが地元の大声援を受ける時間もあり、先頭グループとメイン集団のタイム差は最大7分以上ひらくのんびりとした序盤。ディオン・スミス(ワンティ・グループゴペール)が3級、4級山岳ポイントを先頭通過したものの山岳賞ジャージの奪還とはならなかった。残り距離108km地点でクイックステップフロアーズがペースを上げ横風を利用した分断作戦を決行、メイン集団が3つに分かれた。後続に取り残されたのはモヴィスター チームやアスタナ プロチーム、チーム カチューシャ・アルペシンなど。さらにチーム ロットNL・ユンボらは1分以上の差がひらき、ふたたび合流するまで30分以上強く踏み続けなければならなかった。
中間スプリントポイントのある135km地点で先頭グループはピションが先頭通過、約2分後方のメイン集団はアレクサンドル・クリストフ(UAEチームエミレーツ)、フェルナンド・ガビリア(クイックステップフロアーズ)、ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)の順で通過した。残り距離40kmで先頭グループからダミアン・ゴーダン(ディレクトエネルジー)がアタック、10kmほど走った後で再び先頭グループに吸収されるも敢闘賞の獲得に成功した。
残り距離30kmを切りミュール・ド・ブルターニュに向けて各チームが隊列を組んで場所取り合戦を始めるとイヴ・ランパルト(クイックステップフロアーズ)、ヤコブ・フグルサング(アスタナ プロチーム)が立て続けに落車、リュディ・モラール(グルパマ・エフデジ)はメカニカルトラブルで集団から遅れた。1回目のミュール・ド・ブルターニュはトームス・スクウィンシュ(トレック・セガフレード)が先頭通過で山岳賞ジャージをキープ、メイン集団も特に争わずに淡々と登る。
ジャック・バウアー(ミッチェルトン・スコット)がボーナスタイムポイントを取りに行くとそのまま先行、メイン集団はそのほかの逃げていた選手を吸収しゲラント・トーマス(チーム スカイ)が2番目に通過、2秒のボーナスタイムを手にした。残り距離5kmの地点でトム・デュムラン(チームサンウェブ)にメカトラ発生、最後まで逃げていたバウアーが吸収され速度が上がり続ける集団は大勢の脱落者を出しながら2回目のミュール・ド・ブルターニュへと突入。
ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップフロアーズ)が最初のアタックで抜け出すとラスト1.2kmでリッチー・ポート(BMCレーシングチーム)もアタック、トーマス、サイモン・イェーツ(ミッチェルトン・スコット)も反応、直後にダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ)が早駆けで先頭へ踊り出るとフラムルージュを超え、ピエール・ラトゥール(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル)が背後に迫るもそのままフィニッシュ。マーティンは2013年以来のツール通算2勝目を飾った。
クリス・フルーム(チーム スカイ)が8秒、リゴベルト・ウラン(チームEFエデュケーションファースト・ドラパック・p/bキャノンデール)は11秒、ロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル)は31秒、メカトラのデュムランは53秒遅れでフィニッシュ。デュムランは集団に戻るためにチームカーの後ろに長時間ついていたため、ゴール後さらに20秒のペナルティが加算された。
「2015年にこの場所で勝利しているので勝負の場所を知っていた。調子のよさを感じていたので厳しいコースだったけど早めにアタックを仕掛けた、区間優勝できてとてもうれしい」(マーティン勝利後インタビュー)
第6ステージ結果
1 ダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ/アイルランド)in 04h 13'43''2 ピエール・ラトゥール(AG2R/フランス)at 00'01''
3 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)at 00'03''
4 ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップフロアーズ/フランス)at 00'03''
5 ラファル・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ/ポーランド)at 00'03''
6 アダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット/イギリス)at 00'03''
7 バウケ・モレマ(トレック・セガフレード/アメリカ)at 00'03''
8 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)at 00'03''
9 ゲラント・トーマス(チーム スカイ/イギリス)at 00'03''
10 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ロットNL・ユンボ/スロベニア)at 00'03''
個人総合順位
1 グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(BMCレーシングチーム/ベルギー)in 22h 35'46''
2 ゲラント・トーマス(チーム スカイ/イギリス)at 00'03''
3 ティージェイ・ヴァンガーデレン(BMCレーシングチーム/アメリカ)at 00'05''
4 ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップフロアーズ/フランス)at 00'06''
5 フィリップ・ジルベール(クイックステップフロアーズ/ベルギー)at 00'12''
6 ボブ・ユンゲルス(クイックステップフロアーズ/ルクセンブルク)at 00'18''
7 リゴベルト・ウラン(チームEFドラパック・p/bキャノンデール/コロンビア)at 00'45''
8 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)at 00'51''
9 ラファル・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ/ポーランド)at 00'52''
10 ヤコブ・フグルサング(アスタナ プロチーム/デンマーク)at 00'53''
・・・
11 リッチー・ポート(BMCレーシングチーム/オーストラリア)at 00'53''
12 ミケル・ランダ(モヴィスター チーム/スペイン)at 00'55''
13 アダム・イェーツ(ミッチェルトン・スコット/イギリス)at 01'02''
14 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)at 01'02''
16 ヴィンチェンツォ・ニバリ(バーレーン・メリダ/イタリア)at 01'08''
17 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ロットNL・ユンボ/スロベニア)at 01'17''
18 バウケ・モレマ(トレック・セガフレード/アメリカ)at 01'18''
19 トム・デュムラン(チームサンウェブ/オランダ)at 01'23''
21 ダニエル・マーティン(UAEチームエミレーツ/アイルランド)at 01'27''
23 ロメン・バルデ(AG2R/フランス)at 01'45''
25 イルヌール・ザカリン(チーム カチューシャ・アルペシン/ロシア)at 02'02''
27 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 02'10''
ポイント賞
1 ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ/スロバキア)199 pts
2 フェルナンド・ガビリア(クイックステップフロアーズ/コロンビア)156 pts
3 アレクサンドル・クリストフ(UAEチームエミレーツ/ノルウェー)88 pts
山岳賞
1 トームス・スクウィンシュ(トレック・セガフレード/ラトビア)6 pts
2 シルヴァン・シャヴァネル(ディレクトエネルジー/フランス)4 pts
3 ディオン・スミス(ワンティ・グループゴペール/ニュージーランド)4 pts
新人賞
1 ソーレン・クラークアンデルセン(チームサンウェブ/デンマーク)in 22h 36'46''
2 エガン・ベルナル(チーム スカイ/コロンビア)at 00'27''
3 ピエール・ラトゥール(AG2R/フランス)at 02'17''
チーム総合順位
1 クイックステップフロアーズ(ベルギー)in 68h 26'56"
2 BMCレーシングチーム(アメリカ)at 00'08''
3 チームサンウェブ(ドイツ)at 01'50''
敢闘賞
185 ダミアン・ゴーダン(ディレクトエネルジー/フランス)
第6ステージのリタイア
なし
第6ステージ:ハイライト動画
第7ステージ 7月13日 (金) 午後8:55~深夜2:00 / J SPORTS 4 [区間] フジェール ~ シャルトル 213km / 伝説的エスケープの舞台となった地「シャルトル」
■コースの特徴
今大会最長ステージで、いわゆる「移動ステージ」でもある。スタート直後にブルターニュに別れを告げると、プロトンはほぼ一直線に東へとひた走る。フィニッシュの町は 首都圏への通勤圏。ただ目的はもちろんパリではなく、2日後の「石畳」に接近すること。
自然豊かな2つの国定公園を通過するコースは、序盤から中盤にかけては緩やかなうねりを帯びている。ただし難所は120km地点の4級峠だけ。しかもラスト50kmの道はほぼフラット。2日間に渡って厳しいアップダウンに耐えてきたスプリンターたちが、集団フィニッシュに向けて隊列を組み上げるはずだ。ラスト1kmはほんの軽い上り基調。
231kmという長距離以外で、スプリンターの栄光を阻む要素があるとしたら、それは最終盤ボース平原に吹き抜ける風。コース最終盤の一帯は、古くから風車の点在する地方として知られる。現在はフランス本土でも最大級の風力発電施設が立ち並ぶ。
しかもフィニッシュ地の「シャルトル」と言えば、伝説的エスケープの舞台となった地である。2004年第5ステージ、まったくの平坦ステージながら、12分半差もついた逃げ切りが決まった。そこからトマ・ヴォクレールが10日間のマイヨ・ジョーヌの旅に出た。13日の金曜日というのも、なにやら縁起が悪い。
■高低差図J SPORTS 編集部
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