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サイクル ロードレース コラム 2018年7月11日

ツール・ド・フランス2018 第4ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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「落車の理由は、単純に、これがツール・ド・フランスだから。世界最大の自転車レースであり、全ての監督が同じことを無線で叫ぶんだ。『エースを連れて前に留まれ』って。決してコース設定のせいではない。選手たちの肩にのしかかるプレッシャーが、落車を引き起こす」(アーヴェルマート、公式記者会見より)

残り5km地点では大きな集団落車も発生した。数人が地面に投げ出され、アクセル・ドモンが脳震盪と右鎖骨骨折で即時リタイアを余儀なくされた。つまり総合優勝を狙うロメン・バルデは貴重なアシスト役を早くも1人失ったことになる。やはり落車に巻き込まれたリゴベルト・ウランとイルヌール・ザカリンは明暗が分かれた。昨ツール総合2位の前者がすぐにチームメートの助けを得て先頭集団でフィニッシュしたのに対して、昨ブエルタ総合3位の後者は思うような助けを得られぬまま54秒を落とした。

この落車で一瞬プロトンの追走リズムが崩れたが、大西洋に突き出すリュイス半島を貫くラスト4kmの直線に入ると、集団スピードはついにマックスに達した。逃げの4人は最後まで必死の抵抗を続けたが、残り1kmのフラムルージュの下で、巨大な塊に飲み込まれていった。

「僕らにとって有利な小さなくねくね道をこなした後で、4kmのロングストレートでプロトンと真っ向勝負……。しかも我々はたったの4人。抵抗できるはずなんてなかった。でも最後まで力を合わせて戦った。それにしてもやっぱり、あとわずかのところで逃げ切りを逃したのは、悔しいよね」(クザン、ミックスゾーンインタビューより)

吸収と同時に、ガビリアを乗せたクイックステップの最終発射台が、最前線へと突き進んだ。その後輪にはぴったりとサガンが入り込んだ。しかし真っ先にスプリントを切ったのはアンドレ・グライペルだった。昨夏、キャリアで初めて、ツールで1度も両手を挙げられなかった大ベテランは、思い切った300mのロングスプリントで「不意打ち」を仕掛けた。

「今日は自分でイニシアチヴを取ることに決めた。遠くからスプリントを仕掛けた。本当は誰かの背中に入り込めたらと思っていたんだけど、上手くいかなかった。だからラスト100mで再び加速を切った」(グライペル、フィニッシュ後インタビューより)

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