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【ジロ・デ・イタリア レビュー】誰がこのドラマを予想できたか!?フルームが史上3人目の快挙達成!
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか「前夜に作戦を立てた」と後に告白したように、たしかに綿密な計画に基づいていた。それでも「もしも最後の峠まで攻撃を待っていたら、おそらくマリア・ローザを取ることなんてできなかったはずだから」と、一か八かの危険な賭けでもあった。第19ステージのコース半ばに聳え立つ「チーマ・コッピ」フィネストレ峠で、スカイ列車は恐ろしいテンポを刻んだ。「昨日の様子で衰弱していると察知したから」と、まずはイェーツを振り落としにかかった。疲れ切ったマリア・ローザは、全長18.5kmの山道を、ほんの5kmほど走っただけでずるずると後退していった。タイムを最小限に食い留めるための努力さえ、もはや不可能だった。最終的には38分51秒遅れで苦しく長いステージを終え、13日間大切に守ってきたマリア・ローザを脱いだ。
「次はデュムランを振り落とす番だった」。大会開幕前の記者会見で「タイムトライアルだけに頼ってジロを勝つつもりはない」と語っていたフルームは、つまり山で、ディフェンディングチャンピオンに真っ向勝負を仕掛けた。フィネストレ名物の未舗装路に突入すると、最終アシストがスプリントさながらのスピードアップを敢行し、ついには自らが大きな鉄槌を振り下ろした。おなじみの高速くるくる走法で一気に距離を開くと、フィニッシュまでいまだ80kmも残っているというのに、たったひとりで飛び出していってしまった!
総合2位デュムランと5位ティボ・ピノ、そして新人賞を争うミゲルアンヘル・ロペスとリチャル・カラパスも追走を試みた。しかしピノはアシスト役セバスティアン・ライヒェンバッハの復帰をあまりに待ちすぎたし、若い2人はまるで連帯感を示さなかった。足並みの揃わぬライバルたちを尻目に、フルームは着実に後方との距離を開いていった。バルドネッキアの山頂には3分もの大差をつけて駆け込んだ。ローマ到着を48時間後に控えて、ついに生まれて初めてマリア・ローザに袖を通した。
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