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バスケットボール コラム 2026年9月14日

【9月9日、12日、13日開催:オータムリーグ レポート】1部昇格後初勝利と2勝目を飾った国士舘大。関峻作がオフェンスを牽引

バスケットボールコラム by 青木 崇
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昨年2部から昇格した国士舘大は、Bリーグのポイントガードとして活躍していた松島良豪コーチの下、1部定着を目指した戦いを続けている。オータムリーグ開幕後は、4Q途中まで一進一退の攻防に持ち込みながらも、9月6日の東海大戦を1点差で落とすなど6連敗というスロースタートを切った。それは、松島コーチの言葉が象徴している。

「試合を重ねるごとに選手たちが良くなっているのを感じていたんですけど、クロスゲームを勝ちきれないことが多い」

しかし、首位の東海大を相手に互角に戦えたのが自信になったのか、9日の山梨学院大戦を72対64でモノにし、1部昇格後初勝利。岡村翼(北越・4年)、比嘉一竣(美来工科・4年)、ニシンバ・アニエル(帝京長岡・4年)といった最上級生を軸にチームを作ってきた中、山梨学院大戦では関峻作(日本大三・4年)が5本の3Pを含む29点、7リバウンドをマークし、勝利の原動力となった。

身長191cmで、フィジカルの強さを感じさせる体格の関は、インサイドでフィジカルにプレーできることに加え、ドライブや3Pショットで得点できるフォワード。「最初は1部の強度にアジャストできなくて、コーチに結構期待されていたんですけど、あまり点数が取れなかった」と語ったように、リーグ戦序盤はオフェンスで貢献する機会が少なかった。

しかし、9月5日の日本体育大戦で15点をマークしたことが、関にとってきっかけになったのは間違いない。翌日の東海大戦は6点に終わったものの、8リバウンド、2アシスト、2スティールと攻防両面で活躍していたのは、それが山梨学院大戦での爆発につながったのではないか。

「オフェンス・リバウンドとか泥臭いところにフォーカスしてプレーしていったら、だんだん自分の動きも良くなり、点数を取れるようになってきました」

その一方で、関はディフェンスで相手のオフェンスをスローダウンするのに苦労していると認識。自身を含めてチーム全体でディフェンスの強度を上げることが、1部で勝利を積み重ねるために必要と感じている。中央大戦を68対82で落として2連勝こそならなかったが、関はチーム最多となる17点、8リバウンドをマーク。チームとしてディフェンスの出来が良かった明治大戦では、関も21点を挙げ、オフェンスを牽引していた。

9試合を終えて2勝7敗という現状からすれば、国士舘大は何とか入れ替え戦を回避することを目標に戦い続けなければならない。「得点力というところで期待されている。どんな相手でも点数を取れる選手になり、ディフェンスでも存在感を発揮できる選手になりたい」と語るように、関は国士舘大が誇るオールラウンダーとして注目に値する。松島コーチの期待度はますます上がっている。

「本当はハンドラーとかもやってほしいんですけど、彼には申し訳ないですけどチーム状況のこともあるので、先を見据えて頑張ってほしいと思っています。彼は何回かミスをしても、成長と育成と強化は紙一重だと思っているので、彼の育成を仕上げる部分とチームの強化の部分がリンクし始めている。それが本当にうまくつながっていけば、チームの完成度が高くなるので、今後に期待しています」

クラッチタイムでビッグショットを決めたロイ優太郎と白鴎大が明治大を撃破

9月12日の白鴎大対明治大戦は、前半と後半がまるで昼と夜のようにまったく違う試合展開となった。前半で主導権を握ったのが白鴎大。内田悠介(延岡学園・2年)が1Q7分5秒にルーズボールへ飛び込むハッスルプレーを見せると、その1分後にはポストアップからジャンプショットを決め、リズムを掴んだ。境アリーム(開志国際・4年)の3ポイントプレーとなるインサイドでのショットなどで得点を重ね、中盤からは内田の3Pを含む12連続得点で22対7とリードする。

2Qになっても白鴎大のペースで試合が進み、残り4分で内田がこの試合2本目の3Pを決めると、点差が20点まで広がった。明治大に簡単なショットを打たせず、リバウンドも着実に奪うなどディフェンスも堅実。白鴎大は最大で22点差をつけていた。

「現代バスケットボールにセーフティーリードなどはない」

後半はこの言葉通り、明治大の猛反撃で試合が進む。塚田大聖(土浦日本大・4年)のドライブからのジャンプショットをきっかけに、明治大は3Q開始から1分45秒間で9-2のランで追撃。白鴎大はタイムアウトで悪い流れを断ち切ろうとするが、塚田がトップの位置からピック&ポップの3Pを決めて38対46と点差を1桁とする。

白鴎大はロイ優太郎(習志野・3年)の3Pなどでリードを2桁に戻す時間帯もあったが、明治大の石川晃希(宇都宮工・3年)が3Pを入れ返すなど簡単に引き離されない。その後も武藤俊太朗(開志国際・4年)と石川がカットからペイントに切れ込んでのレイアップが決まるなど、明治大は前半と見違えるようなオフェンスの遂行力を見せ、3Q終盤で4点差まで詰め寄る。

4Qになっても明治大の勢いは止まらず、8分41秒に塚田が左ウイングから3Pを決めて63対63の同点。7分42秒にはゴール下にカットしてからフィニッシュすると、明治大がついに逆転に成功する。その後は最大で5点のリードを奪う時間帯も作ったが、白鴎大はここからロイのアグレッシブなアタックから局面を打開。フックショットやフローターなど、ロイは非凡な得点センスを発揮し、4Q残り5分45秒から試合終了までの間に11点をマークする。

「大聖君につくのは試合前からわかっていましたけど、(27点と)やられていた分自分もアタックメンタリティを持って、どんどん得点をとっていこうという気持ちでやっていました」

同点で迎えた1分16秒に塚田が3Pを決めて明治大が勝ち越すも、ロイは、ドライブと見せかけてのステップバックの3Pを塚田のディフェンス対応の上から決め返して79対79。残り24秒に内藤晴樹(仙台大附属明成・4年)が決めたフリースロー2本が決勝点となったが、この試合24点目となるロイのビッグショットがなければ、白鴎大はジェットコースターのような試合を85対79で制することはできなかっただろう。試合に敗れてしまったものの、最悪の前半から後半で立て直した明治大の戦いは称賛に値する。

菅野の爆発もあり、1部復帰の山梨学院大が週末に2連勝して4勝目

「国士舘に負けたのは痛かった」

山梨学院大を率いる古田悟コーチは語ったが、9月12日に神奈川大、13日に青山学院大相手に連勝。日本大と並ぶ4勝5敗の成績だが、得失点差で8位に浮上した。

今年の山梨学院大の強みは、スヴェトリシック・イゴール(セルビア・4年)がインサイドで主導権を握ることに加え、中村千颯(福岡第一・4年)と菅野陸(帝京安積・3年)のガード陣が強力。特に菅野は日本体育大と青山学院大に勝利した際にいずれも28点をマークするなど、スコアラーとしてチームを牽引している。

青山学院大戦の山梨学院大は、ディフェンスの出来が悪く、前半だけで55点を献上した。しかし、後半になると強度が上がり、速い展開からオープンのショットを打たれる機会が激減。オフェンスでは菅野が後半最初のオフェンスで3Pを決めたことでリズムを掴み、28点中17点を3Qだけで奪い、逆転勝利の原動力になった。

「あの時はチームメイトからどんどん打っていいと言われたので、思い切り打とうとシュートだけを狙いました」

3Qの爆発をこう振り返った菅野は、平均15.3点がオータムリーグ全体で5位。20.9点で2位のイゴールとのワンツーパンチは、対戦相手にとって脅威でしかない。

2年前の2部降格時もスターターとしてプレーしていた菅野に対し、イゴールはケガで長期欠場を強いられていた。「彼がいないとやばいので、このチームは。本当に頼りがいがあるし、本当にすごいです」と菅野が語るように、今年は2人ともいい状態でプレーできていることは山梨学院大にとって大きなプラス。9日の国士舘大に負けた後にしっかりと立て直して2連勝を手にしたことで、1巡目を勝ち越して終えるチャンスがある。

19日の対戦相手は、東海大の連勝を8で阻止した大東文化大。この試合に勝てるか否かは、山梨学院大が本当に強くなっているのかを測るうえで、大きな意味を持つだろう。

文:青木崇

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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