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バスケットボール コラム 2026年9月22日

【9月19〜20日開催:オータムリーグ レポート】首位を走る東海大に堅実なプレーで貢献し続ける佐藤

バスケットボールコラム by 青木 崇
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9月20日に明治大を76対68で下した東海大は、10勝1敗の首位でオータムリーグの1巡目を終えた。強度の高いディフェンスと選手層の厚さが特徴で、104点を奪った早稲田大戦のようにハイスコアの展開でも勝てるチームになっている。その中でも一貫性のあるパフォーマンスで勝利に貢献しているのが、フォワードの佐藤友(東山・3年)だ。

「全勝を目指してたんですけど、(大東文化大戦で)一つこけてしまったのはすごく悔しいです。40分間自分たちのバスケットボールを体現するっていうのが全試合できているので、これを2巡目にも継続できるようにしたいなとは思いました」

1巡目をこう振り返る佐藤は、ここまでの11試合で平均14.8点、5.8リバウンドをマーク。「オフェンスの目標として全試合2桁得点を目指しているので、そこは今達成できているのでいいかなとは思うんですけど、これもう少しシュートの確率という部分を上げていきたいなとは思ってます」という言葉通り、31点差の大勝だった神奈川大戦で17分22秒間で8点だったことを除けば、10試合で2桁得点をマーク。白鴎大に競り勝った9月5日の試合では22点、9リバウンドをマークするなど、1巡目のMVPに相応しい活躍をしている。

3年生になった今年のオータムリーグでのオフェンス面で飛躍している要因としては、ファストブレイクで先頭を走っての得点やアウトサイドショットのレベルアップが挙げられる。積極的にオフェンシブ・リバウンドに行くことや、ルースボール争いで強さは健在だが、ペイントにカットしてのフィニッシュなど、ボールのない状況での動きも良くなっている。

とはいえ、入野貴幸コーチが明治大戦後に少し厳しめのコメントをしたのは、佐藤に対する期待の表れと言える。

「今日は4Qにイージーなターンオーバーから流れを失ったのとか、課題は絶対にあるし、アウトサイドも含めて全部がいいわけじゃなく、みんながより良い方向に成長していく過程です」

今年の東海大は、轟琉維(福岡第一・4年)を筆頭に下級生の時から主力として活躍し、多くの経験を積み重ねてきた最上級生が多い。「友の活躍はもちろんですけど、それは当たり前に支えている周りのメンバーの活躍というのも大きかったという気がします」と入野コーチが話したように、チームメイトが質の高いプレーをしていることが大きい。佐藤はそれをチームの強みとして認識しており、「だれが出てもいい。ディフェンスの強度という部分でインテンシティが落ちないっていうのは、すごい今年のチームの良さだとは思ってます」と語っている。

2巡目に向けても、ディフェンス最優先でタフに戦い続ける東海大のアプローチに変わりはない。2021年以来のオータムリーグ制覇を実現するためにも、佐藤が攻防両面で安定したパフォーマンスを続け、最上級生を支える存在となれるか。2巡目ではその点にも注目したい。

明治大の司令塔としてスタッツ以上に重要な存在となっている森田

今年の明治大にとって、森田稀羅(北陸学院・4年)は平均7.2点、2.7アシストというスタッツ以上に重要な存在だ。184cmと大学のポイントガードとしてはサイズがあるため、状況によってシューティングガードもこなせる。

「ガードとしても大学の中では身長が高い方なので、やっぱそういうアドバンテージだったり、ドライブからアシストだったり、自分で点を取れるっていうところが強みだと思っています」

こう語る森田は、2年生のころからバックアップとして出場機会を得ていたが、最上級生となった今年はチームで最も長い平均27.6分のプレータイムを得ている。その理由は、司令塔として4Qのゲームコントロールを任せられているからであり、田中智也コーチからの信頼の厚さがうかがえる。

「自分が下級生のころから試合に出させてもらって、去年もそういう最後の場面出ることが多かったです。今年はゲームキャプテンとしてやっぱチームを引っ張っていく中で、自分が最後に試合に出て、ガードとして勝たせる責任があると思っています。そういう場面で使っていただけるってことは本当にありがたいことですし、そこでしっかり結果を出すってことも重要になってくると思います」

しかし、9月12日の白鴎大戦では1Qから流れをつかめず、9月13日の国士舘大戦では4Qに崩れて敗戦しただけに、森田は現状に決して満足していない。

「今は勝敗にあまりいい影響を与えられていないと思っているので、自分のやるべきことをしっかりやりたいなと思います」

20日の東海大戦を競り負けたことで、明治大は6勝5敗の6位で1巡目を終えた。オータムリーグは東海大が首位に立っているが、2巡目に入っても試合ごとに順位が変わる混戦が続く可能性が高い。ここ数年の明治大は、高校で実績のある選手が入学してくるなど、戦力的にはインカレのシード権を確保できる可能性も十分にある。

しかし、上位チームに勝てる力がある一方で、下位チームにあっさりと負けてしまうのも明治大の傾向。2巡目でこの現状を打破する必要性は、森田も重々承知している。

「自分たち別に強いチームではないです。ただ、1部リーグでもどこに勝っているなど、相性があると思います。どこが優勝してもおかしくないチームばかりなので、そういう意味では自分たちチャレンジャーとしてやり続けなければいけない」

明治大としては森田に堅実なゲームコントロールに加え、アグレッシブに得点を狙いに行くシーンを増やしてほしいところ。武藤俊太朗(開志国際・4年)と塚田大聖(土浦日本大・4年)というBリーグ注目のフォワードを擁する明治大だが、2巡目で勝ち星を積み重ねるには、森田が得点面でより貢献度を上げていくことが鍵になるだろう。

故障者続出中の日本大を救った外山のブザービーター

山田哲汰(白樺学園・4年)ら主力4人が欠場する中、日本大の窮地を救ったのが外山颯紀(中部大第一・3年)だった。故障で欠場している山田に代わって先発ポイントガードを務めた外山は、インサイドでの得点源となっているオヴァクポリィ ポール オゲネモメノ(別府溝部学園・1年)にボールを供給するだけでなく、オープンの3Pショットを決める点でも相手の脅威になっていた。古川貴凡コーチはこう語る。

「彼は練習から良かったんです。昨年あたりからコーナーまで見られるなど、視野が広くなっています」

山田の代役を務める外山はコーチ陣の指示もあり、控えとしてベンチから出てきた時よりも得点を積極的に狙っていた。1Qにポールとともに日本大がリードを2桁に広げる原動力になっていたが、2Q以降に国士舘大の追撃に直面。4Q途中で逆転されると、残り3分18秒で4点差をつけられる。残り2分22秒で同点に追いついたあとは一進一退の攻防が土壇場まで続き、67対67の同点で日本大はオフェンスのラストチャンスを得る。

残り11秒でリバウンドを確保したポールからパスを受けた外山は、ピック&ロールでスウィッチしたディフェンダーに対し、フェイクを入れてからの3Pを放った。

「相手のショットが入ったら多分タイムアウトを取ってからのセットプレーでした。外れたのと今日は(村田)桂次郎(國學院久我山・2年)があまり調子よくなかったから、俺が打たなきゃいけないと思っていましたし、自信を持って打ちました」

こう語った外山のショットがブザービーターとなり、日本大が70対67で国士舘大に勝利。故障者続出の中で5勝目を手にし、9位で入れ替え戦圏外の順位をキープしている。山田の離脱は非常に痛いが、外山のステップアップは日本大にとって大きなプラス材料。また、12日の早稲田大戦で26点、20リバウンド、この試合でも29点、24リバウンドというポールの活躍も、2巡目で順位を上げたいチームにとって大きな意味があった。

文:青木崇

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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