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バスケットボール コラム 2026年8月28日

【8月29〜30日開催:オータムリーグ 展望】波乱の開幕戦、混戦模様に拍車がかかるオータムリーグを占う

バスケットボールコラム by 青木 崇
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オータムリーグ開幕戦で最も衝撃的だったのは、スプリング・トーナメントで4連覇している日本体育大が、中央大戦で48点に抑えられて敗れたことだ。アップテンポな展開から80点以上を奪うことを信条とするチームが、FG成功率が29%弱、フリースローも15本中8本成功に終わっていた。

インサイドの核となるコネ・ボウゴウジィ・ディット・ハメード(帝京長岡・4年)が8点に終わるなど、持ち味を発揮できなかった日本体育大は、ホームで戦える明治大、山梨学院大との2試合で巻き返しを図りたいところだ。

しかし、明治大は大東文化大を逆転で下し、山梨学院大も東海大相手に4Qまで一進一退の攻防を見せていた。開幕戦を見た限り、今年は改めて各校の実力差が大きくないことを意識しておきたい。日本体育大としてはハイペースのオフェンスでリズムを掴めるかが、週末の2試合を白星で飾るために欠かせない要素になりそうだ。

開幕戦でいいスタートを切ったのが、青山学院大に83対60で勝利した日本大。ポイントガードの山田哲汰(白樺学園・4年)が12点、5アシストと、アグレッシブに攻めることとゲームの組み立てをしっかり両立していた。先発のパワーフォワード、世戸陸翔(福岡第一・3年)が15点、6リバウンド、センターのオヴァクポリィ・ポール・オゲメモメノ(別府溝部学園・1年)が12点、11リバウンドのダブルダブルと、フロントラインが貢献していた。

大東文化大と神奈川大と対戦する今週末は、久井理稔(北陸・4年)らシューターが3Pで貢献度を上げたいところ。オールラウンドな能力がある193cmのラインハート・キャメロン幸(EJキング・3年)は、今年の日本大に違いをもたらす可能性を秘めた選手として注目したい。

十返翔里(八王子学園八王子・2年)が欠場した東海大は、山梨学院大に4Qまで苦しい試合を強いられた。それでも、佐藤友(東山・3年)が21点、中川知定真(東海大付属諏訪・4年)が20点とフロントラインがチームを牽引して7点差で勝利。日本体育大を破って勢いに乗りたい中央大、そしてハイパワー・オフェンスを武器とする早稲田大との2試合は、ディフェンスで主導権を握れるかという、東海大の現在地を知る絶好の機会となるだろう。

開幕戦で神奈川大に競り勝った白鴎大は、国士舘大と青山学院大をホームに迎える。昨年は3連敗スタートになったが、今年はその逆のスタートを切る絶好のチャンスだ。網野友雄コーチとしては、神奈川大戦で1ケタ得点に終わった内藤晴樹(仙台大附属明成・4年)と小川瑛次郎(羽黒・3年)が、本来の実力を発揮してチームに貢献してほしいところだろう。

2部から昇格してきた国士舘大と山梨学院大は、いずれも初勝利を目指す。国士舘大は早稲田大相手に3Q途中までほぼ互角の戦いをしただけに、それを40分間できるかがカギ。山梨学院大は東海大戦同様、ガードの菅野陸(帝京安積・3年)とセンターのスヴェトリシック・イゴール(セルビア・4年)がチームを牽引できれば、勝機は十分にある。

注目のカード

東海大対中央大
昨年の1巡目、79対36という大差がついた試合を除けば、オータムリーグにおける両者の対戦は5点差以内で決着がつくことが多い。しかし、接戦をモノにしているのは東海大。中央大が最後に勝利したのは2022年8月20日で、スコアが74対65だった。日本体育大戦で21点をマークした高山鈴琉(東海大付属諏訪・4年)が、轟琉維(福岡第一・4年)とのマッチアップで存在感を出せれば、開幕2連勝も見えてくる。東海大としては、高い強度のディフェンスと選手層の厚さで優位に立ちたいところ。210cmのセンター、ムスタファ・ンバアイ(福岡第一・3年)の存在は、中央大にとって大きな壁になりそうだ。

日本体育大対明治大
48点に抑えられるというまさかの開幕戦となった日本体育大は、コネの高さを生かしたインサイドと吉田叶貴(八王子学園八王子・4年)らのシューターが高確率で決めてほしいところ。試合序盤から司令塔の大江悠斗(北陸・4年)を起点に、速攻やアーリー・オフェンスで得点できるか。持ち味であるハイスコアの展開に持ち込むためにも、日本体育大にとっては重要なポイントになる。明治大としては鬼澤伸太朗(福岡大附属大濠・4年)を筆頭に、フロントラインがコネを相手にフィジカルに戦い続けることが重要。大東文化大戦を休んだ武藤俊太朗(開志国際・4年)が復帰しそうな中、齋藤翔太(土浦日本大・3年)が再び得点面で貢献できるかに注目したい。

文:青木崇

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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