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バスケットボール コラム 2026年10月5日

【10月3日〜4日開催:オータムリーグ レポート】夏に国際経験を積んだ境アリームは、白鴎大の核となるビッグマンへと成長中

バスケットボールコラム by 青木 崇
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昨年のインカレ決勝で白鴎大が早稲田大を破って頂点に立った時、境アリーム(開志国際・4年)はチーム最多得点となる20点をマークし、リバウンドも10本というダブルダブルで勝利の原動力になった。

「ツービッグで去年のインカレ決勝をやりましたけど、そこでのリバウンドだったりプットバックだったりとか、そういうところは自信になっていると思う。一番点数を取った選手だったので、そういうことをきっかけに認められ始めて、ジョーンズカップの評価もJBAはすごくよくしてくれた」

網野友雄コーチがこう語ったように、最上級生になった境はオータムリーグで一貫したパフォーマンスでチームに貢献している。今年のチームはモンガ・バンザ・ジョエルのような頼れる留学生センターがまだいないため、オータムリーグでの境はセンターでプレーすることが多い。10月3日の日本体育大戦では、どのチームも対応に苦しむコネ・ボウゴウジィ・ディット・ハメード(帝京長岡・4年)とマッチアップしながらも、3P1本を含む15点、10リバウンドのダブルダブルを達成した。

「コネとは今年になってからもう2回やっていて、それで何をやってくるかとか大体わかっていました。やっぱり自分のやるべきこと、リバウンド、ボックスアウト、ちゃんと身体を張るっていうところ、あとはディフェンスでコネが下がっていたんで、ミドルショット、3Pとかを練習してきたことを発揮できたのが、今日勝った要因かなと思います」

日本体育大戦をこう振り返った境は、オータムリーグ開幕前にウィリアム・ジョーンズ・カップなど夏の日本代表活動を経験。「海外の選手を相手にしても自分のプレーが通用したところが、一番自信になりました」という言葉が示すように、ウィリアム・ジョーンズ・カップを経験したことで、いい意味でより高い意識を持ってプレーするようになっている。

「チームの求めることに何でも貢献しますっていう欲が代表活動とかでもやっぱり出てきてると思うし、その辺はすごく大人になって自信もついてきたなという感じはします」と、網野コーチの評価も高い。

白鴎大ではセンターでプレーすることの多い境だが、198cmの身長ではプロレベルだとサイズで不利に直面する。しかし、シュート力の向上に日頃から力を入れており、日本体育大戦で決めた1本は成果の証。「相手は大体さらっと離しているので、3Pを決めればチームのためになると思うので、やっぱりもっと打ちたいです」と語ったように、シュート力のあるパワーフォワードへと成長することに強い意欲を持つ。

もちろん、境の強みは攻防両面でフィジカルの強さを活かしたプレーをできることと、跳躍力を活かして簡単に得点させないリムプロテクターになれること。センターであってもアウトサイドでプレーすることに対する自信をつけていることは、白鴎大にとって大きなプラス材料と言える。

大東文化大の中で存在感を増している1年生の早船哉斗

10月4日の神奈川大戦で連敗を3でストップし、8勝8敗の勝率5割に戻した大東文化大。1、2年生が主力となっているチームの中で、西尾吉弘コーチは早船哉斗(正智深谷・1年)に多くの出場機会を与えている。それは、最初の4試合はいずれも10分未満だった出場時間が、その後20分以上が7試合という事実でも明らかだ。

9月13日に首位の東海大に初黒星をつけた試合では、5本の3Pを含む18点、5リバウンドで勝利の原動力になった。9月26日の明治大戦でも14点、9リバウンドをマーク。「(西尾コーチから)1対1とか3Pをどんどんやっていけ!と言われているのは、自分としてはありがたいです」と語る早船は先週末、近怜大成(仙台大附属明成・2年)がケガで欠場しているためパワーフォワードでプレーしていたが、4日の神奈川大戦で7リバウンドを記録し、勝利に貢献した。

チームメイトに留学生がいなかった高校時代の早船は、シュート力だけでなく、リバウンダーとしても存在感を出すなど、オールラウンダーとして活躍。昨年のウインターカップでは、山梨学院との2回戦で27点、9リバウンド、6アシストをマークし、87対82で競り勝つのに大きく貢献していた。

大学に入ってから早船が感じる課題としては、フィジカルの強化が必要という点。高校時代には自信があったリバウンドも、奪いに行く過程で違いを感じている。

「高校時代はあったんですけど、大学に入るとフィジカルの面でやられてしまいます。フィジカルを強化していかなければと思っています」

近が復帰すれば、早船は本来のポジションであるスモールフォワードとしてプレーできる。そうなれば、和田拓磨(北陸・2年)と同様に早船はシューターとして活躍の機会が増えることも十分に考えられる。オータムリーグ残り6試合に向けて、早船は意気込みをこう語る。

「シューターとして一つの脅威になりたいです。拓磨さんにはディフェンスが寄れないので、自分もそんな存在になりたいです」

10月4日の試合終了時の順位で大東文化大は8位だが、2位との差が2勝しかない。西尾コーチからチャンスを与えられている早船が、より一貫性のある活躍を見せられるかは、上位浮上の鍵を握る存在として、今後も注目したい。

2敗をキープして着実に優勝へ近づいている東海大

1巡目序盤から首位を堅持している東海大は、10月3日の日本大戦の前半で最大17点のリードを奪われる大苦戦に直面した。しかし、13点差で迎えた3Qになると、ディフェンスへの集中力と強度が上がり、開始から残り5分40秒まで日本大を5点に抑えることに成功。ルーニー慧(正智深谷・4年)が2本の3Pショットを決めるなど、オフェンスも機能し始めると、3Q3分55秒に直井隼也(北陸学院・4年)がドライブからレイアップを決めて56対56の同点。3Q3分には佐藤友(東山・3年)の3Pで逆転に成功した。

4Q4分42秒でリードを8点に広げた東海大はその後、日本大の反撃を振り切って86対82で勝利。轟琉維(福岡第一・4年)が18点、中川知定真(東海大付属諏訪・4年)が16点と、下級生時から主力としてプレーしていた2人がチームを牽引した。

4日の対戦相手は、インカレを含めて数々の激戦を繰り広げてきた白鴎大。28対26というロースコアでハーフタイムを迎えた後の3Q、開始から2分10秒間で白鴎大に9-0のランを許して28対35とリードされた。しかし、山梨学院大に敗れた時と違い、東海大はこの状況から立て直し、山岸竜輔(東海大付属札幌・3年)の3Pショット2本で悪い流れを断ち切ると、3Q1分7秒に佐藤のレイアップで43対42と再びリードを奪った。

東海大は4Q序盤に佐藤が相手にファウルされながら決めたジャンプショットなどでリードを広げ、10分間のスコアで白鴎大を23対13として勝利。14勝2敗という成績は日本体育大、白鴎大、早稲田大との3チームを勝利数で4つ上回っている。日本体育大と早稲田大と1試合ずつ残しているとはいえ、3チームとの直接対決で一度も負けていない。勝敗数だけ見れば4ゲームの差になるが、同率になった場合のタイブレークを考慮すると、東海大は今週末の2連勝で優勝に大きく前進したと言っていい。

文:青木崇

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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