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バスケットボール コラム 2026年8月24日

【8月26日開催:オータムリーグ 展望】昨年王者・早稲田大を追う3校、注目の開幕カードは?

バスケットボールコラム by 青木 崇
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昨年のオータムリーグは、2部から昇格した1年目で早稲田大が頂点に立った。主力として活躍した4人の4年生が卒業したものの、100点超えを狙えるハイパワー・オフェンスは健在。その軸となるのは、三浦健一(洛南・4年)と松本秦(洛南・2年)だ。

2人とも抜群の得点力と3Pシュート力があり、特に松本は日本代表のディベロップメント・キャンプに招集され、台湾で開催されたウィリアム・ジョーンズカップにも参戦。先立って中国・杭州で行われたAUBL(アジアン・ユニバーシティ・バスケットボール・リーグ)では、平均29.8点で得点王に輝いている。三浦はシュート力とフィジカルの強さを武器に、インサイドでもアウトサイドでも得点できる。トーナメントの青山学院大戦では、3Pを10本成功させて46点を記録した。

三浦と松本に加え、クイックネスと視野の広さを兼備した下山瑛司(中部大第一・4年)のゲームメイクは対戦相手からすると非常に厄介。AUBLでは大会トップの平均12.4アシストを記録し、日本の大学がなかなか勝てずにいた高麗大戦で17点、12アシストのダブルダブルを達成した。

早稲田大を倒すには、この得点力をいかに封じるかが最大のポイントになる。 神奈川大が71点に抑えて勝利したように、ディフェンスで試合をスローテンポに持ち込むか、それとも点取り合戦で上回るか。対戦相手には難しい選択が迫られる。

早稲田大を追う勢力の筆頭候補が、昨年のインカレ王者・白鴎大だ。最大の強みは、ウィリアム・ジョーンズカップでプレーした境アリーム(開志国際・4年)とオカプ・チネドゥ(高山西・1年)による強力なフロントライン。2人がインサイドで主導権を握れば、八重樫ショーン龍(仙台大附属明成・4年)と小川瑛次郎(羽黒・3年)のシュート力がさらに生きてくる。内藤晴樹(仙台大附属明成・4年)のゲームコントロールもレベルアップしており、インサイドとアウトサイドの両面に武器を持つ。大きな選手でペイント内を制し、外のシューターで仕留める。この形を作れるかが白鴎大のポイントになる。

日本体育大は、早稲田大同様にアップテンポな展開を得意とするチームだ。特に強みとなるのが、大江悠斗(北陸・4年)のボールプッシュから生まれるトランジション。コネ・ボウゴウジィ・ディット・ハメード(帝京長岡・4年)がインサイドで強烈な存在感を示すことで、速い展開に持ち込むための土台も整っている。さらに、吉田叶貴(八王子学園八王子・4年)、朝田健心(金沢学院高・4年)、小田健太(福岡第一・4年)らが3Pで得点面を支えられれば、攻撃力は一段と高まる。走って、先に攻めて、外から決める。トランジションから得点を重ねて相手を圧倒できるかが、日本体育大の勝負のポイントだ。

東海大の最大の特徴は、チームとしての高いディフェンス遂行力だ。昨年は15試合で相手を60点台以下に抑えるなど、ディフェンスから試合の主導権を握ってきた。オフェンスを牽引するのは司令塔の轟琉維(福岡第一・4年)と、身体能力の高い十返翔里(八王子学園八王子・2年)。春のトーナメントを病気で欠場していたムスタファ・ンバアイ(福岡第一・3年)が良いコンディションで開幕を迎えられれば、ペイント内の番人として大きなプラスになる。攻防両面で堅実な仕事をする佐藤友(東山・3年)も、試合の流れを変える存在として注目したい。相手の得点を抑え、守備から自分たちのリズムを作る。東海大にとっては、持ち味のディフェンスをどこまで発揮できるかが勝敗を左右する。

200cm以上のビッグマンによるツインタワーを構成する大東文化大や、日本代表合宿に参加した武藤俊太朗(開志国際・4年)を擁する明治大など、各校に見どころは多い。早稲田大を中心に、白鴎大、日本体育大、東海大が追う展開が予想される一方、オータムリーグは各校の成長を見られる場でもある。まずは8月26日の開幕から、注目カードをピックアップする。今後もリーグ戦を通じて、各校の動向や選手たちの活躍を紹介していきたい。

注目のカード

明治大 対 大東文化大
高校時代から実績のある選手を多く獲得している明治大は、武藤がオールラウンドなプレーでチームを牽引することが求められる。サイズのある大東文化大のフロントラインに対しては、鬼澤伸太朗(福岡大附属大濠・4年)、塚田大聖(土浦日本大・4年)、石川晃希(宇都宮工・3年)らで対抗できる布陣だ。森田稀羅(北陸学院・4年)のゲームメイクから、湧川裕斗(福岡大附属大濠・2年)と千保銀河(開志国際・2年)のシューター2人に当たりが出ると明治大は強い。

トーナメントで対戦した際に57対69で負けている大東文化大は、近怜大成(仙台大附属明成・2年)とンジャイ・パプ・ンデリセク(八王子学園八王子・1年)のツインタワーが、インサイドで主導権を握りたいところ。9月に愛知で開催されるアジア競技大会の3x3代表に選ばれているバラダランタホリ玲依(豊島学院・4年)が出場できれば、フロントラインの層は非常に厚くなる。中村英司(広島皆実・3年)と和田拓磨(北陸・2年)が得点源になれると、試合を優位に進めることは十分に考えられる。

早稲田大 対 国士舘大
昨年、筑波大との入れ替え戦を制して2部から昇格した国士舘大は、開幕戦で前年王者に挑む。強力なオフェンス力を持つチームとの戦いは、1部で戦い抜くために何が必要かを知る絶好の機会になる。春のトーナメントでは80対104で敗れたが、今回はニシンバ・アニエルの205cmという高さを生かし、インサイドで着実に得点したい。ただし、ディフェンスで早稲田大に速攻からのフィニッシュやフリーで3Pを打たれる機会を減らすことが最重要。ハイスコアの展開が予想される中、連続得点で一気に引き離されない粘り強さが見られるかに注目したい。

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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