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【羽黒高等学校】高校の3年間でインサイドプレーヤーからアンダーカテゴリー代表で活躍するシューターへと成長した小川瑛次郎 | 高校バスケ ウインターカップ2023
ウインターカップコラム by 青木 崇無料動画
【ハイライト】開志国際(新潟) vs. 羽黒(山形)|高校バスケ ウインターカップ2023 男子3回戦 Bコート(12月26日)
秋田市立城南中3年生の時にJr.ウインターカップ制覇で日本一を経験した小川は、羽黒に入学するまで少しぽっちゃり体型の選手だった。しかし、齋藤コーチは将来性を考慮し、すべてのポジションでプレーすることを経験させたうえで、シューティングガードとして育成。小川自身も食生活を変えることで減量に成功し、ガードとして必要な動きができるようになっていた。
その決断が正しかったことは、小川がアンダーカテゴリーの代表に選ばれ、昨年のU17ワールドカップで58.1%で1位、U19で50%(1位タイ)の成功率を記録したことが証明している。
「この3年間で2番ポジションでプレーさせてもらって、やはりバスケットはショットを打つことがすごく楽しいです。シュート打たないと入らないですから」と語った小川は、チームメイトや齋藤コーチの声かけと信頼を得たことによって、自信を持って打ち続けることの大事さを学んだ。シューティングガードとしてこれから小川が目指そうとしている選手像は、身長が1cmしか違わない富永啓生(ネブラスカ大)だ。
「富永選手のような苦しい場面で入れることができたり、クラッチタイムで決められる選手になりたいです。そういうプレーをしたいですし、もちろん超えたい存在なので、目標にしている選手です」
また、U17とU19代表として世界を体感したことで、フィジカルを強化することを必要性を痛感した小川は、夏以降ウエイト・トレーニングに力を入れた結果、上半身が鍛えられたことが明らかにわかる姿をウインターカップで見せてくれた。高校卒業後は関東にある大学に進学することになるが、自慢のシュート力に磨きをかけると同時に、フィジカルの強さを見せられる選手になれるかに注目したい。
文:青木崇
青木 崇
NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。
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