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バスケット ボール コラム 2022年1月19日

全文公開!Bリーガー独占インタビュー:福澤晃平(茨城ロボッツ #2)

B.LEAGUEコラム by 青木 崇
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福澤晃平(茨城ロボッツ #2)

キャリア初となるB1シーズンを過ごしていても、福澤晃平は持ち前のシュート力を武器に一貫性のあるパフォーマンスで茨城ロボッツに貢献している。それは平均11.7点、3P成功率38.9%という数字を見れば明白。177cmの身長ながらも、一瞬でも打てるタイミングを見つければ、しっかり決める力を持っている。タフショット・マスターと呼ばれたりしているが、自身はチームとしてしっかりオフェンスを遂行したうえで決めたいという思いが強い選手だ。(1月15日取材)

Q B2から昇格して迎えたB1での1年目、自身とチームのパフォーマンスについてどのような印象をお持ちですか?
「開幕戦は秋田(ノーザンハピネッツ)さんとやらせてもらって、ディフェンスの強度とかリバウンドに来るとか、一つ一つのプレーの質というか強さというのが全然、自分たちの練習でそこまでのレベルでできていなかったので、たぶん面を食らってしまってすごい大差(63対84、57対83)で負けてしまいました。徐々に試合をやっていくうちに少しずついい意味で慣れてきて、チーム的に対応できているのかなと思います。戦績的にはあまり勝てていなくて、接戦になったときに勝ちきれない試合が結構ありました。どういうゲーム運びだったり、最後どういうプレー選択するかをチームとしてもう少し突き詰めていけば、接戦をモノにする試合も多くなってくるはずなので、そこをどうやって勝ち切るかをもっと突き詰めていきたいと思います」

Q 6連敗スタートとなった今季ですが、三遠ネオフェニクス戦でようやくB1初勝利を手にしました。その時にどんな心境になっていましたか?
「谷口(大智)選手が秋田時代にB2から昇格したとき、B1でやられた話とかをよくしてくれました。接戦を勝てなかったり、なんでこのゲームを落としてしまうのかというのが結構続いたというのをよく聞いていて、“いつ勝てるんだろう”って自分の中でも本当に毎試合勝ちたい気持ちでやっていたんです。いつ勝てるんだろうというところで、幸いにもホームでB1初勝利ができたのは本当に…、昨シーズンは6連敗をしたことがなかったので、やっと勝てたという感じです。あと、ホームで茨城の皆さんの前で勝てたのがすごくうれしかったです」

Q 2016−17シーズンからFE名古屋に入団して以来、コンスタントに10点以上のアベレージを残しています。B1でもここまで11.7点、持ち味の3Pショットの成功率でも38.9%。競争レベルが上がっても一貫したパフォーマンスを発揮するために、福澤選手が大事にしていること、何かありますか?
「本当に考えることを止めないようにしています。毎試合毎試合終わってから、その試合で自分がどういうミスをしたかとか、どこで選択が悪かったかとかを振り返るようにしています。1日で改善と思っていないですけど、今何が自分に必要なのかをしっかりと考えて、それを自主練とか練習の中でのプレーの選択で少しずつよくなればと思ってやっています」

Q 福澤選手にとって3Pショットはどんな意味を持っていますか?
「本当に3Pをすごくファンの方も期待してくれていて、ノーマークだったら絶対に決めないという気持ちはあるんですけど、3Pだけの選手だとは思われたくないです。もちろん3Pを自分の一番の武器にして、もっと他のいろいろなプレーをできるようになっていったらいいと思います。一番自信を持っているプレーではあるので、ここはもっと磨いていきたいです」

Q もっとうまくなりたいと思っているプレーは?
「あげたらキリがないくらい多いんですけど、今一番意識しているのはアシストといいショットを打つ、タフショットを打たないということです」

Q Twitterでタフショットをたくさん決めるシーンが出ていましたが…?
「タフショット・マスターになってしまっているんですけど、(ショットクロックの残り)時間がないときはいいことだと思いますが、時間があるときにチームとしてベストの選択をもっとできるようにしていかなければと思います」

Q マッチアップするのが楽しみな選手、対戦していつもタフだなと思える選手はいますか?
「ほぼ全員ですね、本当に…。B2から上がってきたばかりで、自分のことも知られていないと思いますし、これからもっとすごいガチガチについてくれたりとかしてきてくれたら、本当にうまくならなきゃなという思わされると思います。アルバルク(東京)戦はザック(バランスキー)さんとまた、B1の舞台で試合ができたのがうれしかったです」

Q 高校の先輩であるバランスキーの話が出てきましたが、東海大付属諏訪高(当時は東海大付属第三高)では入野貴幸コーチの下でプレーしました。影響を受けた指導者として入野コーチの名前をあげていますが、学んだことで最も印象に残っていること、今の福澤選手に役立っているエピソードなどありますか?
「もちろんバスケットのことを教えていただいんたんですけど、バスケットボール以外のところでもしっかりした人間性を教わったなとすごく思います。本当に今でもトイレとか行ってスリッパが乱れていたら直すとか、よく見られようとしてやっていると思われたらそれまでですけど、そういったところもいまだに気になってしまったりとかします。人間性を育ててもらったというのが一つ。もう一つは、“試合に出ている以上だれよりも練習をしろ”とよく言われていて、ベンチにいる方がいる中で出してもらっている以上、その選手が“あいつはだれよりも練習している”ということで応援したいと思われる選手になって試合に出たいなというのがあります。だれよりも練習しなければいけないというのは、すごく思っていることです」

Q ガードコンビを組む平尾充庸選手は、B1昇格の原動力になりました。チームにとって彼はどんな存在ですか?
「本当に苦しいときに鼓舞してくれるのはもちろんあるんですけど、ボールを預けて得点を決めてくれたりとか、アシストから得点を作ってくれたりとか、困ったときにチームを助けてくれる方だと思います」

Q 茨城ロボッツでプレーしていてよかったと思えるところは何ですか?
「3年かかったんですけど、B1に上がれたのが一番大きかったと思います」

Q やはり昨シーズンはキャリアの中で最も印象に残るものでしたか?
「本当にB2でプロになったからにはB1、B1と自分の中で思っていたんですけどなかなか達成できなかった。昨シーズンは成績がよく、ようやくチャンスが巡ってきたときにモノにできたので、本当に大きかったです」

Q 身長が大きくない福澤選手がB1で活躍しているということで、現在バスケットをやっている中高生にアドバイスをするならば、どんなことを伝えたいですか?
「自分の中で最強の武器を一つ、というのはすごく大事だなと思います。そればかりやっていたらもちろんダメですけど、本当に自信のあるものを一つ持っていれば、それをだれに何を言われても絶対に貫いていけば…。もちろん、練習の裏付けなしで言っているのはダメですけど、自他ともに認める自分の中で一番強い武器があれば、すごく自信になると思うので、そういうのを作っていってください」

Q 茨城を応援する皆さんに何か伝えたいことがあれば、一言お願いします。
「コロナ禍で新しいオミクロン株の影響でなかなか試合ができない状況が続く中で、僕らも本当に試合ができるように準備をしています。なかなか試合を見にきてくださいと言いにくいですけど、皆さんの健康第一で茨城ロボッツを応援してくれれば、僕らは最後まで頑張り抜くので、応援よろしくお願いします」

Q 最後の質問になります。この24時間でちょっとだけ幸せだったこと、何かありますか?
「飼っている猫に僕が顔を近づけたら、めちゃめちゃ髭を舐めてくれたことですね。犬も好きなんですけど、今は猫を飼っていますが、結構嫌われているんです。偶然昨日はなんか髭が友達と思ったのかわかりませんが、ずっと舐めていたので、ちょっと“あれ”っと思い、それがうれしくなりました。ラグドールを飼っています」

文:青木 崇

【Bリーガーインタビュー】

【Bリーガーインタビュー】茨城ロボッツ 2番/PG/SG 福澤 晃平(取材日:2022年1月15日)

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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