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バスケット ボール コラム 2021年12月15日

全文公開!Bリーガー独占インタビュー:菅原暉(群馬クレインサンダーズ #14)

B.LEAGUEコラム by 青木 崇
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菅原暉(群馬クレインサンダーズ #14)

筑波大から昨季特別指定選手で群馬クレインサンダーズに入団した菅原暉は、プロ1年目の今季、開幕から少しずつ出場機会を得ている。五十嵐圭が右足首捻挫で離脱して迎えた11月10日の横浜ビー・コルセアーズ戦では、ベンチから出て積極的に得点を狙ったことがいい方向に進み、チームの勝利に大きく貢献。五十嵐が欠場している間に4試合連続で20分以上プレーしたことで、少しずつB1でやれるという手応えをつかみつつある。土浦日本大でチームメイトだった杉本天昇とともに、菅原は今後の群馬にとって欠かせない戦力になることを期待されている選手だ。(12月9日取材)

Q 横浜戦は、最初にショットが決まったことでリズムをつかみ、自己最多の15点を記録して勝利に貢献しました。五十嵐圭の故障もあって出場時間は増えると予想したと思いますが、どんな心境で試合に臨み、いいプレーができたことをどう振り返りますか?
「圭さんがケガで抜けてからガードは2人しかいないので、出場時間も自ずと増えてくると思い、その中でアグレッシブにプレーしようとずっと決めていました。僕たちのチームは外国籍選手が強いので、そこにマークが行って僕のような選手が空くから、思い切ってシュートを打っていこうと決めていました。それが出だしからできていたんじゃないかと思います」

Q (信州ブレイブサンダース戦前の時点で)3Pは30本中12本成功の40%という数字を残しています。3Pは自分の武器として、B1でも通じるという手応えはありますか?
「いや、まだそんな試合をやっていないですけど、もっと自信をつけて確率を上げていきたいなと思います」

Q 宇都宮ブレックスとの開幕戦が群馬クレインサンダーズとB1のデビュー戦となりましたが、やはり緊張したのですか?また、ブレアリの雰囲気をどう感じながらプレーしていましたか?
「僕はブレックス戦がケガ明けて初めての公式戦だったので、そんなに緊張しなかったんですけど、なんかちょっとふわふわしたようなところがあって、自分のパフォーマンスができなかったんです。でも、開幕2連勝できたのですごくうれしかったです」

Q ブレックスアリーナ宇都宮の雰囲気、何か違いがありましたか?
「なんか異様な雰囲気は感じましたね」

Q B1のレベルが高いなと感じたところは? 試合であった出来事やプレーがあれば。
「前半戦は結構強豪なチームと当たっていた中で、ディフェンスのプレッシャーというところが一番強く感じてました。フィジカルの強さであったり、ディフェンスの守り方がすごくうまいチームもあれば、激しく来るチームもあるので、いかに早くアジャストできるかが課題となっています。ガードとしてすぐにアジャストできるプレーヤーになりたいです」

Q 今季の菅原選手にとって最大のチャレンジだと思えることは?
「すべてが初めての経験というか、(大学)3年生のときに(横浜で)少しBリーグを経験しているんですけど、コロナで(シーズンが)すぐになくなってしまいました。やはりB1で戦うというのは初めてのことだったので、大学とはまったくレベルも違いますし、外国籍選手もいます。いかに自分の強みを出せるかが、とても(大きな)チャレンジなことだと思うんです。ディフェンスのところで一番頑張ったり、今3Pで確率が上がっているんですけど、そこで積極的に点を取れるようにチャレンジしていきたいなと思います」

Q 実績のある外国籍選手や経験豊富な五十嵐選手と一緒にプレーすることで、すごく学んでいるなと感じること、印象に残っているアドバイスはありましたか?
「具体的に結構言われているんですけど、練習の中でも外国籍選手は僕に対して強く言ってくることもあれば、優しくアドバイスしてくれるときもあるので、僕の力を引き上げてくれることをしてくれています。圭さんは聞けば何でも答えてくれるので、何かあったらすぐに聞くようにしています」

Q それは試合中でもということですか?
「そうですね。試合中でも言ったりしています」

Q 選手個々とチームのレベルが高い筑波大出身です。4年間でレベルアップできたなと思うなど、プロになるための準備ということで役に立ったことがあれば、話してもらえますか?
「筑波大は環境がよかったし、選手もスタッフも監督もすばらしい方々だったので、すべてが整っていたのかなと思います。例えば、ウェイト・トレーニングをかなりやって身体作りができましたし、あとは吉田(健司)先生がすごく細かいバスケットをする方で、大学のときからいろいろなディフェンスであったり、オフェンスを徹底していた部分があったので、そこはプロに行っても通じるものがあるのかなと思います」

Q 中学時代に陸上の大会に出ていたのは本当ですか?4x100mリレーに出ていたという記録がありますが…。小さいころから走ることは好きだったのですか?
「小中のころに出ていました。僕のお母さんが陸上の選手だったので、自然と走るのも体を動かすのも好きでした。小学校のときから本格的に陸上をやっていて、中学の途中でやめたんですけど、バスケのほうが楽しいなということになってバスケをやりました」

Q 中学まで岩手県で過ごしたわけですが、年齢の近い滋賀レイクスターズの澁田怜音や京都ハンナリーズの細川一輝もB1でプレーする同県人です。彼らのことは当時から知っていたのですか? 
「もちろん怜音は同級生なので、ミニバスのころからずっと決勝とかで当たったりしていたんです。一輝さんは僕の中で小学生のときに初めて会ったのを覚えているんですけど、そこから対戦することがなかなかなかったので、どちらかといえば怜音のほうが一緒に県でやり合っていたなと思います。(ポジションが同じなので)絶対に負けたくないです」

Q もうすぐウインターカップですが、菅原選手も土浦日本大で出場した経験があります。思い出やすごく印象に残っていることがあれば、話してもらえますか?
「ウインターカップは2年生のときの決勝ですかね。(仙台大附属)明成高校と八村塁さんがいたときに当たったんですけど、僕も途中出場したのですが2ピリに(相手との接触が)みぞおちに入ってしまって、その後は出られなかったんです。優勝したかったというとても悔しい思い出があります」

Q 高校時代ガードコンビを組んだ杉本天昇と群馬で一緒にプレーできることは?ケガから復帰したことで、楽しみだなと思えるところは何かありますか?
「もちろん、彼のことは小学生のころから知っているんですけど、小学生のときから僕らの世代で頭一つ抜けていたというか、得点感覚というか…。それがあって中学のときに“一緒に行こう”と(土浦日本大)高校に行って、それで大学で別々になってプロで一緒にやれているというのは幸せなことだし、彼もケガをしてきつい時期だと思うんですけど、早く試合に少しずつ慣れていって、2人で一緒にプレーできたらとてもいい流れを持っていけるんじゃないかなと思います」

Q シーズンはこれから中盤に入りますが、ファンの皆さんには群馬のどういったところを見てほしいか、ぜひアピールしてください。
「一番は強力なオフェンスのところを見てほしいですけど、これからはオフェンスだけでは勝てない。徹底したディフェンスを見てほしいと思います。今は簡単なミスだったりが目立っているので、そこをいかに減らして完成度の高いチームに持っていけるかが重要なので、そこを僕が率先していけるように頑張っていきたいなと思います」

Q 最後の質問になります。この24時間でちょっとだけ幸せだったこと、何かありますか?
「今インカレやっているじゃないですか。去年僕はインカレでケガをしてしまって特別な思いがあるんですけど、その後輩の活躍とか他の大学の仲のいい後輩とかが頑張っているのを見ると、ちょっとうれしい気持になりました」

文:青木 崇

【Bリーガーインタビュー】

【Bリーガーインタビュー】群馬クレインサンダーズ 14番/PG 菅原暉(取材日:2021年12月9日)

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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