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バスケット ボール コラム 2021年9月27日

全文公開!Bリーガー独占インタビュー:小島元基(アルバルク東京 #1)

B.LEAGUEコラム by 青木 崇
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小島元基(アルバルク東京 #1)

小島元基(アルバルク東京 #1)

アグレッシブなディフェンスとハードワークで、アルバルク東京に欠かせない戦力となっている小島元基。昨シーズンは右ひざの大ケガから復帰したものの、本来のパフォーマンスを発揮できるレベルまで回復できなかった。しかし、このオフは長いシーズンを戦い抜くために、基本的な動きから始めるなど、身体作りに力を入れてきたという。今回のインタビューでは、小島自身やチームの状態、今シーズンの新戦力などについて話を聞いた。(9月23日取材)

Q 練習やプレシーズンゲームで準備を進めているところですが、今のチーム状態はいかがでしょうか?
「すごくいいと思います。全員一緒に始められたわけではないんですけど、2週間隔離だったり、コンディショニングだったり。でも、今ずっとやっていてすごくいいなと思いながら、練習や試合をしています」

Q 昨季はB1で最もコロナの影響を最も受けたチームだと思います。選手が揃った状態でできた試合が少なかったのは、大きな誤算だったと思いましたか?
「もうなんか、そもそもコロナが僕だけじゃなくみんな初めてだったと思うんですけど、あんなにいろいろなことが起きるのか、と思えるような難しいシーズンだったと思います」

Q 自身も右ひざの故障から復帰したものの、本来のプレーができるようになるまで時間を必要としましたが、現在は完全に回復していい状態でシーズンに臨めそうですか?
「かなりいいですね。去年よりも動けている、練習中とか試合中とか、そう感じるのがうれしいですね。ケガ人あるあるだと思うんですけど、自分はより動けている、強い、速いと思えるのが今の段階ですね」

Q 平均失点が昨シーズンは一昨シーズンよりも9点以上増えました。今シーズンに向けてルカ・パヴィチェヴィッチコーチは、ディフェンスをより強化する練習を重点的に行っている感じですか?
「毎年この時期は基本的にディフェンスのことをかなり徹底的にやるので、それをしっかりやれている状態だと思います」

Q ボールマンに対するディフェンスのプレッシャーは、小島選手自身がプレーするうえで重要にしている点であり、チームに欠かせない要素という認識を持っていますか?
「ケガしてからはなかなかそれを…、本当に元気な時にしかできなかったので、今シーズンはコンスタントにできるように準備しています」

Q 安藤誓哉が島根スサノオマジックに移籍しましたが、今季の役割は今まで通りなのか、それとも少し変化がありそうですか?
「基本的にはそこまで変わりはしないと思いますけど、チームを見ながら自分が何をやらなければいけないのかというのを常に考えながら、個人的にも去年は少しケガもあって攻めるという意識が少し足りないなと思っていたので、そこを意識しながらやっていきたいと思っています」

Q オフの間にスキル面でレベルアップするために力を入れてきた部分は?
「スキルというよりは身体のことをかなり考えていたので、ずっとトレーニングだったり、動きの確認だったり、いろいろなところに行ってかなり準備はしてきました」

小島元基(アルバルク東京 #1)

小島元基(アルバルク東京 #1)

Q シーズンを戦い抜くための準備が一番ということですね?
「それがとにかく、自分的には健康さえあればもっとかなり質の高いプレーができると思っているので…」

Q 新戦力のライアン・ロシター、セバスチャン・サイズ、安藤周人の加入がチームにもたらすものは何だと思いますか?
「まだ長い期間は一緒にプレーしてないですけど、周人なんかはもちろんシュートがものすごく入りますし、周人が言っていた通りピック&ロールからクリエイトする新しいパターンというのは、アルバルクの一つの力になるんじゃないかなと思います。ロシター選手は賢いですから、自分たちのシステムに慣れながらも、彼がボールを運ぶパターンだったり、いろいろ提案してくることが結構あるので、今年は本当にいろいろなパターンが増えると思います」

Q サイズ選手については?
「めちゃめちゃ動きますね、身体能力を活かして。去年はブレイクが少なかったと思うんですけど、今年は増えると思います」

Q 対戦相手としては嫌なタイプですか?
「めちゃめちゃ嫌でした。(スウィッチで)守られても動けるので、抜けないなとか思ったりしました。ロシター選手もそうですけど、かなり厄介だと思います」

Q チームに合流したばかりジョーダン・テイラーは、去年レバンガ北海道戦でマッチアップした経験がありますか?
「キレキレでしたね。でも、セルフィッシュじゃないというか、ハッスルするので、いい選手だなと思いながら見ていました」

Q 普段の練習で実績のある外国籍選手のガードとマッチアップできるのは、自身のレベルアップを考えると、すごくプラスでは?
「自分にとってはすごくいい、本当にいい環境だなと思います。今もそうなんですけど、5対5とかの競争がかなり激しいです」

Q 自身の今季に対する期待と最大のチャレンジは?
「個人的にはケガなくというのはあれですけど、とにかく自分らしく元気にプレーしたいのが一つ。チームとしては優勝しかないですね」

Q ファンの皆さんには、今シーズンのアルバルク東京のどこを見てもらいたいと思いますか?
「かなり多いと思います。本当にプレーしながらもどこで攻めようかなみたいな、全部いろいろな場所から攻められるというのは、試合とか練習をしながらやっていて思います。あとはディフェンスですかね。去年失点が増えたのもありますけど、今シーズンはやはり練習から強度を高く、いいディフェンスをしているなと思いますし、試合でもいい失点で終えていますし、これも一つなんか見ていておもしろいんじゃないかな思います」

Q 最後に、この24時間でちょこっとだけ幸せだったこと、何かありましたか?
「(練習場にある)食堂のご飯がおいしくなりました。昼と夜に作ってもらっているんですけど、去年もおいしかったんですけど、今年はさらにおいしくなったなとちょっと思って幸せになりました。(調理する方が)去年と違う人になりました。さっき食べたんですけど、魚と蛸とブロッコリーとレタスが混ざったあまり見かけない料理、ちょっとあんかけがかかったものを食べたんです。それがちょっとおいしくて、ちょっと驚きました。あと、さっきテイラーさんに会って、やっとチームメイトが揃ったなと思いました」

文:青木 崇

【Bリーガーインタビュー】

アルバルク東京 1番/PG 小島 元基選手(取材日:2021年9月23日)

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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