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ジョシュ・ダンカン(千葉ジェッツふなばし #1)
フィジカルの強さとスキルを活かしたポストプレーで得点したかと思えば、3Pでもシュートでも相手にダメージを与えられる。ディフェンスもタフで、堅実という言葉がぴったりなプレーをし続けるジョシュ・ダンカン。大野篤史コーチが今季途中から先発で起用するなど、パフォーマンスの安定感は千葉が激戦の東地区で2位、32勝10敗という好成績を残している一因と言える。千葉でのキャリアも3年目の終盤に差し掛かっている3月11日の練習後、ダンカンにチームの現状を中心に話を聞いた。
Q ここまで32勝10敗で東地区2位という成績ですが、チームのパフォーマンスをどう評価していますか?
「いいプレーをしていると思います。先週もこのような質問をされましたけど、まだベストのゲームをしたと思っていませんが、進歩しています。シーズンを通じて向上し続けることで、プレーオフ(チャンピオンシップ)で最高の状態で望むことが、現時点でのゴールだと思っています。今の進展具合についてはハッピーですし、レベルアップし続けたいです」
Q 大野コーチはダンカン選手の一貫性をすごく評価しています。今は先発で出ていますが、試合へのアプローチでベンチスタートの時と何か違いがありますか?
「スターターとなった今は、即準備万端の状態にしなければなりませんし、試合が始まればすぐにインパクトを与えなければならないという役割を受け入れています。自分はこれまで両方をこなしてきましたから、どのポジションに入ってもそれを受け入れるだけです…。今は先発という役割を担い、そのチャレンジを受け入れて、前進し続けています」
Q ジェッツファンは知っている方も多いと思いますが、あなたのプレースタイルと強みを話してもらえますか?
「私は万能型の選手になることを心がけています。ディフェンスでは対戦相手のビッグマンに対して、彼が苦労するように厳しく対応し、オフェンスではチャンスがあればアグレッシブに得点を狙い、いいスクリーンをかけ、いいパスをするなど、できることをすべて出してチームを助けることです。多様なことを私ができるから、相手にとって対応が難しくなりますね」
ジョシュ・ダンカン(千葉ジェッツふなばし #1)
Q 富樫勇樹はBリーグ屈指のポイントガードです。一緒にプレーしていて彼が素晴らしい選手と思える理由は何ですか?
「彼は本当に素晴らしい選手です。めちゃめちゃ速いし、得点できるし、ポイントガードとしてチームをうまく機能させることができます。個人的には、ここ3年で良好な関係を構築していますし、お互いの強みを理解し、最大限の力を発揮できるようになっていると思います。彼は素晴らしいチームメイトであることは明確ですし、一緒にプレーするのが楽しいです」
Q 今季は新外国人としてセバスチャン・サイズとシャノン・ショーターが入りました。彼らがチームにもたらしているものは何ですか?
「彼らがいろいろな部分でチームの助けになっています。シャノンのようなウイングのポジションでプレーする外国籍選手をもう一人加えられることは、対戦相手が我々との違いに対応しなければなりません。シャノンもセバスチャンも素晴らしい仕事をしていますので、チームにとって大きな助けになっています。我々がどのような形で今季を終えられるのかということでとてもワクワクしていますし、彼らがチームにとってプラスなのは明らかです」
Q 富山グラウジーズとは信じられないような試合が2度ありました。3オーバータイムでの勝利と残り0.2秒からギャビン・エドワーズが決勝点。すでに長いプロキャリアを過ごしているダンカン選手であっても、すごく印象に残っている試合ですか?
「そうですね。とんでもない終わり方をした富山との2戦目は、自分のキャリアにおけるゲームの中でも最高のプレーだと思いますし、あのパスを出したシャノンも称賛すべきだと思います。最高に正確なパスをギャビンがフィニッシュしてくれました」
Q 千葉でのプレーは3年目になりますが、この間にBリーグが最もレベルアップしているなと思う部分は何でしょうか?
「ゲームの競争力がすごく上がっているリーグだと思います。今まで一緒にプレーしてきた元チームメイトたちは私に“日本はどうなのか”といった質問をしますし、興味を持ち始めています。Bリーグはより多くの人々から興味を示すようになりましたし、いいリーグになっていると思います。ルールの変更(外国籍3人プラス帰化選手の登録可能)によって、私がプレーしてきた過去2年と違い、異なるタイプの選手がやってくることになりました。Bリーグは競争力のあるいいリーグになっていますし、先ほど言いましたように、海外の人がより興味を持つようになっていると思います」
Q 3月といえばマーチマッドネス。ゼイビア大での4年間で3度NCAAトーナメントに進みましたが、マーチマッドネスで最も印象に残っていることはなんですか?
「最高の思い出は4年生の時にエリート8(ベスト8)進出を果たしたことです。ケビン・ラブ(クリーブランド・キャバリアーズ)、ラッセル・ウエストブルック(ワシントン・ウィザーズ)、ダレン・コリソン(元インディアナ・ペイサーズ)というNBA選手がいたUCLAに負けたのですが、勝ち上がれば勝ち上がるほど負けた時にすごく傷つくものです。優勝することが究極のゴールですが、エリート8まで勝ち上がることができたのは素晴らしい成果でしたし、一生忘れることのない思い出ですね」
Q 学位を取って大学を卒業しましたが、 専攻の組織的コミュニケーションとはどんな内容ですか?
「コミュニケーションのスキルを身につける助けになりますし、最後の年には様々なプレゼンテーションもやりました。明確にわからないところもありますが、どのように話し、どのようにコミュニケーションをとっていくかということ。元々この勉強をして何かをしたいというわけではなかったですね」
Q 勉強したことがチームメイトやコーチとのコミュニケーションに役立っていますか?
「正直なところ、そういったことは考えたことがありませんでした。このようなインタビューを受ける際、どのような戦術で対応するかを学んだことを覚えています。授業は自分がより明確なコミュニケーションをするうえで助けになりましたね」
Q 千葉が悲願のB1タイトルを獲得するためのカギは何ですか?
「目の前の1試合に集中し続けることです。どの試合も同じように臨まなければいけませんし、簡単に勝ち続ける方法などありません。特に連勝が長くなった時、メンタル面で“簡単に進んでいる”という感じのクルーズモードなってしまい、集中のレベルが落ちてしまうことがあります。集中のレベルを落とすことなく、どんな時でも目の前の試合に全力で臨むことです。先ほど言いましたが、一生懸命に練習し、シーズンの終わりまで少しずつ向上していくことで、最高の結果が出ることを望んでいます」
Q 最後に、ファンに向けてのメッセージをお願いします。
「ジェッツファンは最高です。すべてのサポートに感謝しています。一体となって戦っていくうえで、シーズン終盤も皆さんを必要としています。ホームゲームでもアウェイでも皆さんとお会いできるのを楽しみにしていますし、サポートを心から感謝します」
文:青木 崇
【Bリーガーインタビュー】
千葉ジェッツふなばし 1番/PF ジョシュ・ダンカン(取材日:2021年3月11日)
青木 崇
NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。
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