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バスケット ボール コラム 2020年10月21日

全文公開!Bリーガー独占インタビュー:ライアン・ケリー(サンロッカーズ渋谷 #34)

B.LEAGUEコラム by 青木 崇
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ライアン・ケリー(サンロッカーズ渋谷 #34)

デューク大からロサンジェルス・レイカーズと、名門かつ伝統あるチームでプレーしてきた経歴を持つライアン・ケリー。一昨シーズンにサンロッカーズ渋谷に入団して以来、チームの中心選手として活躍し、天皇杯優勝にも大きく貢献した。今シーズンは開幕から3連敗のスロースタートを切ったが、千葉ジェッツ戦で見事なブザービーターを決めて渋谷を勝利に導いたことは記憶に新しい。そのあたりのことを含めて、川崎ブレイブサンダースとの試合前日に話を聞くことができた。

Q 千葉とのゲーム2で決勝点となるブザービーターを決めました。過去にもブザービーターは決めたことがあると思いますが、千葉戦のはこれまでのキャリアで最も印象に残っているものですか?
「そうでしょうね。勝利に導くシュートを決めたのはかなり若いときで、大学とプロを通じてあれが初めてブザービーターを決めて勝った試合だと思います。レイカーズ時代にもブザービーターがあったので(プレシーズンのポートランド・ブレイザーズ戦で決勝のダンクを叩き込んでいる)、この2つがプロになってから決めたものですね。でも、千葉戦で決めたのはとても気分が良かったです。我々がすごく勝利を必要としていたわけですから」

Q ブザービーターを決めただけでなく、4連敗を回避したことでもとても重要な勝利だったのでは?
「そのとおりで、すごく大きかったです。決勝点を決めたことは本当に気分がよかったんですけど、勝利がすべてであり、何とか勝つ方法を見出した感じです。チームの勝利に貢献できましたし、苦境から脱却しての初勝利でしたからチームとしていい気分になりましたし、今後のシーズンをいい形で進められると思います」

Q 0勝3敗からの3連勝。チームの状態はいかがですか?
「我々は少しずつよくなっていると実感していますし、開幕からの3連敗も4点差以内の接戦で、対戦相手がいずれもいいチームでした。勝つチャンスがあったと思っていますし、我々にはタレントがいて、多くの試合を勝つために欠かせないチームとしての意識も備わっていると信じています。勝利を手にできたのはよかったですし、これが続くことを期待しています。水曜日の試合が2週連続でありますので、もっと勝利を積み重ねたいです」

Q アグレッシブなディフェンスがチームのカギだと思いますが、ここまでは平均失点が81点を超えています。自身の目から見て、原因はディフェンスの苦戦なのですか、それとも相手がよくシュートを決めているからですか?
「どちらも理由としてあげられます。我々は昨シーズンからのメンバーが多いのでお互いをよく知っていますけど、プレシーズンが短かったので、コミュニケーションの向上や正しい位置にいること、アグレッシブにディフェンスするタイミングです。フルコートでプレスをかけますし、我々はすごくフィジカルなチームです。ファウルしすぎるところはありますけど、チームが一つになってよくなっていくでしょう。また、かなりのハイテンポ、高いペースで試合をしていますので、ポゼッションの数(オフェンスの機会)はちょっと多くなりますし、相手チームがシュートを打つ機会も増えてくるのもあります」

Q 新加入のジェームズ・マイケル・マカドゥ(ノースカロライナ大出身)とは大学時代に対戦しています。彼についての印象と、チームに何をもたらすと思いますか?
「彼はすごいエナジーを持った選手で、素晴らしいアスリートで、一生懸命にプレーします。ディフェンス面における彼に対するチームの期待度は大きいですし、バスケットにアタックする能力があり、ボールを持った際の状況判断やパスもいいです。素晴らしいディフェンスができますし、(ショットブロッカーとして)リングをプロテクトしてくれます。我々は彼が大きな助けになっていると信じていますし、彼がコートへ出てくることにワクワクしています」

Q デューク大とノースカロライナ大はNCAAで最高のライバル関係にあることで知られています。これに関連したエピソードはありますか?
「私はデューク大とノースカロライナ大から車で30分のところにあるノースカロライナ州のローリーで育ち、そこで多くの時間を過ごしています。個人的には、自分が通った高校で友達の多くが、ノースカロライナ大にアスリートではなく一般学生として進学しました。すごく人気のある大学です。私がデューク大の選手としてアウェイのノースカロライナ大戦に臨んだとき、親友たちが『くたばれライアン、うちらがやっつけてやる!』って私に向かって叫んできました」

Q 来年NCAAトーナメントが開催されたら、2人でトラッシュトークをするなんてこともありそうですね?
「少しはあるでしょうし、どちらが夕食を奢るかで勝負するかもしれません。現時点でのことになりますけど、アメリカでバスケットボールができるになれば本当に素晴らしいことです。カレッジ・バスケットボールとNCAAトーナメントが開催されることを希望しています」

ライアン・ケリー(サンロッカーズ渋谷 #34)

Q 渋谷で3年目を迎えています。ベンドラメ礼生がキャプテンを務めていますが、大学とプロを通じて経験豊富なあなたが、より声を出すリーダーシップを発揮しなければという思いはありますか?
「チームにとってもコーチ陣にとっても、大きな意味があります。私がより声を出して牽引するというのはチーム内の信頼があるからできることですし、すでに在籍3年目ですからハドルでも試合中でも、チームメイトとコーチ陣としっかりコミュニケーションすることに最善を尽くすつもりですし、それがチームの助けになると思っています。チームメイトが私を信頼してくれるというのはすごく大事なことです。信頼は得るものであって、もらうものではないのです。私はチームの中で信頼を得たと思っています」

Q 優勝候補からチャンピオンシップを獲得するチームになるうえで最も重要なことは何でしょうか?
「最終的にはちょっとしたこと、小さなことだと思います。ミスを少なくすること、悪いターンオーバーや誤った判断、ディフェンスで正しいローテーションをしないことやチャージングを奪いに行かないことなどです。我々には素晴らしいタレントが揃っているとすごく信じていますし、チャンピオンシップのレベルにあるチームだと思います。チャンピオンシップを獲得するには、シーズンの進行と比例してこのような小さなことがよくなっていかなければなりません」

Q 最後に、ロサンジェルス・レイカーズが17回目のNBAタイトルを獲得しました。見ていて何か思うことはありましたか?
「とてもふさわしいと思います。特にコービー・ブライアントの悲劇的な死があった年ということで、レイカーズが勝ったというのは、そういった繋がりを考えると本当にすごいと思います。私が在籍していたころは苦戦を強いられていました。バスケットボールの歴史上で最も影響力を持つと言われる組織、レイカーズが頂点に戻ったことを見られたの素晴らしいことでした」

文:青木 崇

【Bリーガーインタビュー】

サンロッカーズ渋谷 34番/SF/PF ライアン・ケリー(取材日:2020年10月20日)

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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