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バスケット ボール コラム 2019年10月31日

【2019-20 B.LEAGUE NOTEBOOK 4】渋谷の好スタートは、選手層の厚いガード陣とエナジー満載の外国籍選手の存在にあり

B.LEAGUEコラム by 青木 崇
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10月27日に8勝1敗と好調だった川崎ブレイブサンダース戦を91対71で快勝したサンロッカーズ渋谷は、連敗を2でストップして6勝目をゲット。千葉ジェッツ相手に開幕2連勝した時と同様に、川崎戦もハードなディフェンスとエナジーを圧倒していた。

昨季との大きな違いとして挙げられるのは攻防両面で質が上がり、選手層の厚さを増したガード陣だ。新加入の石井講祐と田渡修人はシュート力、関野剛平はディフェンス、渡辺竜之佑はポイントガードのサイズアップに成功。スコアラーとしてもプレーメーカーとしても活躍できるベンドラメ礼生、伊佐勉コーチのスタイルを熟知する山内盛久を加えた6人でのローテーションは、今季の渋谷の強みになっている。

伊佐コーチは今季、マンツーマンディフェンスをハードに行いながら、タイムシェアで選手を起用することを明言。川崎との2戦目を検証してみると、4Qに田渡が7分10秒間出ていたのを除くと、ガード陣が5分以上継続してプレーすることはほどんどない。石井が6分57秒間交代なしということもあったが、途中に1Q終了から2Q開始まで2分間の休養時間があるため、実質は5分以内と言っていい。ちなみに、出場時間はベンドラメが21分56秒、石井が21分36秒、田渡が19分9秒、山内が17分54秒、関野が15分53秒、渡辺が13分23秒だった。

伊佐コーチが早めに選手交代を行うのは、ボール保持者に厳しいプレッシャーをかけるディフェンスの継続させるため。「前からどんどん当たっているので、疲れたら交代することをずっとやっています。元々タイムシェアをしたいコーチですので、今いるタレントをより良く、どうやって見せられるのかなという意味では適材適所がありますので、それをどんどん使っていきたいと思います」と語る。

数字に表れにくい要素だが、エナジーは昨季と今季の大きな違い。特に新外国人選手のセバスチャン・サイズとチャールズ・ジャクソンは、いずれもチームを活気つけるハッスルプレーを連発できる。サイスは千葉との2連戦で計15本のオフェンシブ・リバウンドを奪い、ジャクソンも川崎との2戦目で5本を記録している。また、得点を決めた後フロアに倒れても、ファウルだとレフェリーにアピールするのではなく、すぐに立ち上がって全力疾走でディフェンスに戻るなど、試合を通じて献身的なプレーを見せていた。22点、9リバウンドで勝利に貢献したジャクソンは、エナジーについてこう語る。

「それが自分のプレーし始めて以来続けているスタイルだ。エナジーもいいスキルだと思うし、習慣になるようにどう使えばいいか学ばなければならない。どこから来ているのかは口で表現するのは難しいけど、エナジーが私の才能であるのは間違いない」

ジャクソンのインサイドゲーム、サイズの運動量とリバウンドは、今季の渋谷にとって大きなプラス材料。それは、得点源であるライアン・ケリーの負荷を軽減するだけでなく、外国籍選手を試合ごとにローテーションできることにもつながっている。

層の厚くなったガード陣とエナジー満載の外国籍選手の存在は、渋谷が好スタートを切った要因と言っていい。まだシーズンが開幕して1か月弱とはいえ、このスタイルがシーズンを通じて継続できれば、東地区はより激戦度が増すことになるだろう。

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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