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★★★:安藤誓哉(アルバルク東京 #3)
琉球ゴールデンキングスとのゲーム3、シリーズを通じて激しいディフェンス合戦の中で、難しいシュートを何度か決めるなどゲーム最高の17点をマークし、オフェンスでチームをけん引した。3Pシュート2本を含む8本中6本のFG成功は、負ければ連覇の夢が絶たれるビッグゲームということからすれば素晴らしい数字。ゲーム2でも15点と奮闘するなど、セミファイナルにおける平均13.7点はレギュラーシーズンよりも3.8点も上回っていた。アシストが3試合で4本と少なかったといえ、ターンオーバーは3試合とも0本ということからも、質の高いパフォーマンスで東京のファイナル進出に貢献したことは明白。
★★:ジョシュ・ダンカン(千葉ジェッツ #1)
栃木ブレックスとのセミファイナルでは、ベンチスコアリングとリバウンドで勝利に貢献。特に流れの悪い時にローポストからオフェンスの起点となり、自らの得点やチームメイトへのチャンスメイクでは、シリーズ通じていい仕事をしていた。ゲーム1ではターンオーバー5本とミスが多かったといえ、14点、7リバウンドで勝利に貢献。ゲーム2は22分41秒間で奪った18点中10点を4Qで稼ぎ、決めた2本のFGがいずれも栃木の追撃ムードを断ち切るうえで大きな意味があった。攻防両面における堅実さは、千葉の2年連続ファイナル進出に欠かせない要素になった。
★:比江島慎(栃木ブレックス #6)
激しさを増した千葉ジェッツのディフェンス相手に、ゲーム1で14点、ゲーム2で18点をマークするあたりは、さすが日本代表のスコアラー。消極的なプレーからターンオーバーになってしまうシーンがあったものの、ゲーム2では得意のドライブからゴールへ攻める姿勢を見せ続けた。それは、ファウルを9回もらい、フリースロー試投数が13本を数えたことでも明らか。シーズン途中のチーム合流で持ち味を出せないことが多々あったにもかかわらず、チャンピオンシップで4試合とも2ケタ得点を記録したことは高評価に値する。
青木 崇
NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。
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