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バスケット ボール コラム 2019年4月12日

明確なスタイルを持つ両チームの対戦。A東京は千葉#2富樫、#21エドワーズ、#3パーカーのファーストブレイクをどう抑えるか?

B.LEAGUEコラム by 片岡秀一
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昨季のB.LEAGUE FINALを戦った両チームがシーズン終盤戦を戦う。天皇杯準決勝での対戦も含めると、今期の戦績は4勝1敗と千葉ジェッツがリード。天皇杯でも3連覇を成し遂げ、現在、リーグ全体1位となる48勝。現時点で、2年連続でのFINAL進出や優勝に最も近いチームと言えるかもしれない。

しかし、アルバルク東京に60対85で敗れたFINALでの悔しさは同じ舞台でしか晴らせない部分もあるのかもしれない。今節も、そこに至る重要な一戦となる。2連覇を目指すA東京にとっても、千葉は避けて通れない相手。アウェーでの勝利はCSに向けた大きな布石となる。

両チーム共に、日本人選手を攻撃の起点とする事が特徴だ。特に、A東京の#24田中大貴、と#53アレックス・カーク、千葉#2富樫勇樹と#21ギャビン・エドワーズのPick&Rollを絡めた連携は破壊力がある。彼らの連携を止めようと3人目以降のDFが反応をすれば、的確にパスが供給される事も威力を高めている。

違いとしては、A東京は攻撃の起点が多い事が特徴だ。対戦チームにとっては、少しでもDFで弱みを見せれば徹底的に攻められる。#3安藤誓哉、#1小島元基、#6馬場雄大、#13菊地祥平、#10ザック・バランスキーら、コートに立つ選手の誰もが起点になり、フィニッシャーにもなれる万能性を持つ。日本代表のテクニカルディレクター時代、ルカ・パヴィチェヴィッチ氏はJBAコーチカンファレンスに登壇。「「ヨーロッパにおけるバスケットボールスタイルのトレンド~Pick&Rollの有効性~」をテーマとする講演の中で“One is not enough,two is better,three is best”と語っている。コート上、主にアウトサイドに位置する3選手がPick&Rollの起点となる能力を持つ欧州のスタンダードを紹介した。その通りの戦術をA東京の中で表現している。

千葉は、積極性が特徴だ。大野篤史HCは日本バスケットボール学会 サマーレクチャー 2017「競技現場における科学の活用と必要性」に登壇時、24秒ショットクロックを3分割した考え方を紹介。DFリバウンド獲得後の『最初の8秒』をFirst 8と区分し、そこで良いシュートチャンスがあれば積極的にシュートを狙う事をチームの指針として紹介した。

激しいDFから相手に苦しいシュートを放たせ、DFリバウンドを確実に獲得する。その瞬間、#21エドワーズや#3マイケル・パーカーが一目散に走りゴール下での得点を狙う。まず、ここが相手チームにとっては脅威となる。また、それにDFが対応をすれば、ボールを運ぶ#2富樫、シュート力のある#27石井講祐らが3Pシュートを決めるスタイルはお馴染みの風景にもなっている。

どちらも特徴とスタイルを持つチーム。本対戦カードでは、お互いの強みを発揮させない事と、自分達の強みやスタイルを貫くことが求められる。目が離せない対戦となるだろう。

代替画像

片岡秀一

埼玉県草加市出身。1982年生まれ。 ゴールドスタンダード・ラボの編集員としてクリニックレポート、記事の企画・編集や、クリニックなどの企画運営をし、EURO Basketball Academy運営も務める。一般社団法人 Next Big Pivot アソシエイトとして、バスケを通して世界を知る!シリーズ 第1回セルビア共和国編では、コーディネーターとして企画運営に携わりモデレーターも務めた。

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