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バスケット ボール コラム 2019年4月8日

【2018-19 B.LEAGUE NOTEBOOK 23】故障者続出の中で得たチャンスで存在感を示しつつある山本

B.LEAGUEコラム by 青木 崇
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【2018-19 B.LEAGUE NOTEBOOK 23】故障者続出の中で得たチャンスで存在感を示しつつある山本

千葉ジェッツに敗れたことで、レバンガ北海道の連敗は16まで伸び、残留プレーオフで戦うことが確定。苦戦が続くチームは、松島良豪に続き、多嶋朝飛も3月31日のサンロッカーズ渋谷戦で故障したことで、ポイントガードが人材不足の状況に直面する。

先発メンバーから故障者が出ることは、チームにとって大きなマイナスでしかない。しかし、3番手のポイントガードだった山本柊輔にとっては大きなチャンス。山形ワイヴァンズで3年間過ごし、今季から北海道に在籍しているものの、出場機会の少ないままシーズン終盤を迎え、3月31日の渋谷戦も3分のみ。しかし、多嶋の離脱で山本の状況は一変し、4月3日の栃木ブレックス戦で今季初となる先発出場を果たしたのだ。

試合開始早々にクイックネスを生かしてのドライブから、野口大介と川邉亮平の3Pシュートをアシスト。いい立ち上がりを見せたかと思われたが、ホームの栃木が主導権を握ると、あっという間に20点以上の差がついてしまった。内海知秀コーチは山本について、「前半は向こうのプレッシャーに相当苦しめられて、自分のプレーができていなかった」と口にするのも仕方ない。山本自身は前半をこう振り返る。

「ドライブが自分の武器なので、そこを今日どれだけ出せるかなと思っていた。前半は最初の2本がよかったんですけど、正直初めてスタメンで出る形だったので、そのままやり続けていいのか? 他の選手にもう一度照準を絞ったほうがいいのか? ちょっと迷ってしまったことでできなかった」

しかし、3Q序盤にトランジションから関野剛平の3Pシュートをアシストした後、得意のドライブからレイアップを決めるなど、後半の山本は積極果敢に攻める姿勢を見せ続けた。後半20分間のスコアに限定すれば、北海道は1点だけで栃木を上回っている。厳しくプレッシャーをかけてくる相手に6点、8アシストを記録したことは、大きな自信になったと言っていいだろう。もちろん、いつ名前が呼ばれてもいいように、しっかり準備をしてきたことの成果とも言える。

「後半になって、ハーフタイム中に内海さんから“ドライブよかった”と言ってくれたので、このプレーを今日やっていこうと思ったので、積極的にプレーできたと思います。栃木はリーグでもトップ3に入るディフェンスのチームですし、そこで一つ仕事ができたと思うので、これを継続していければ…」と振り返ったように、富樫勇樹とのマッチアップとなる千葉ジェッツ戦を楽しみにしていた。

釧路で行われた千葉との2連戦、山本は3Q中盤まで5点差と粘った1戦目で10点、8アシストを記録。2戦目も今季最多となる29分55秒間プレーしての8点、4アシストをマークした。故障者が出たことで得た出場機会で、山本はB1で十分やれる手応えをつかんだに違いない。レギュラーシーズン残り5試合と残留プレーオフで、自身の価値を高めるプレーをできるか否かは、北海道の今後を占ううえでも気にしておきたい選手だ。

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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