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Bリーグ 2018-19第29節 川崎 vs 栃木プレビュー】栃木はDFにおけるオプションも豊富。横浜#1川村へのマークを強めたい。
B.LEAGUEコラム by 片岡秀一東地区2位、38勝の栃木ブレックスが中地区6位、14勝の横浜ビー・コルセアーズのホームへ挑む。栃木は東地区首位と全体1位へ千葉ジェッツを追随中。横浜は残留争いから抜け出す為に奮闘中。両チームにとって、今節も緊張感のある戦いとなる。また、両チームの選手は非常に関係性が強い。横浜のトーマス・ウィスマンHCは、栃木時代に旧リーグ時代、そしてB.LEAGUE初代王者に導いている。また、横浜#1川村卓也、#25竹田謙は当時の優勝メンバーであり、#0細谷将司は栃木の下部組織に在籍していた時期もある。
今節の見所は下記の2点であると考えている。
(1)両外国籍選手とのケミストリー
栃木#22ライアン・ロシター、#4 ジェフ・ギブスの両選手はチーム在籍年数も長い。初代王者に輝いた喜びも、苦しい時期も、多くの時間を共にしている。また、チームの目指すバスケットボールスタイルや理念を体現する存在でもあり、他の選手とのケミストリーも抜群だ。苦境に立たされた時こそ、勤勉にプレーをし、チームを鼓舞する存在でもある。反面、横浜の#33アーサー・スティーブンソン、#34ブランドン・コストナーは今季途中からの加入。共に良いプレーを見せているが、雌雄を決する場面で意思疎通を徹底する事が重要。フロアリーダーである#1川村、PG#21田渡凌のリーダーシップが鍵。
(2)栃木は、強みであるリバウンドで優位性を保てるか
栃木の強みは攻守におけるリバウンドだ。相手チームに余分なシュート機会を与えず、自分達のシュート数を増やす事で数多くの試合を勝利してきた。横浜も、リバウンドで強みを発揮するチームである。ここまで、決してリーグ全体の中でシュート成功率は高くない。それが勝ち星が伸びない事に繋がっている側面もあるかもしれないが、#1川村、#0細谷などは破壊力のあるアウトサイドシュートの持ち主。両チームのリバウンド争いの決着は、そのまま試合結果に反映されるのではないか。
(3)横浜#1川村へのマッチアップ。
#1川村へのマッチアップにも注目。栃木には#9遠藤祐亮、身体の強い#18鵤誠司、203㎝とサイズがあり、ウィングポジションへのDFにも意欲を見せる#21橋本晃佑、相手キーマンを任される場面も多い若手の#30山崎稜ら、DFにおけるオプションも多彩。どの選手も強度の高く、チームのスタイルを作る選手。試合の見所になるはずだ。
片岡秀一
埼玉県草加市出身。1982年生まれ。 ゴールドスタンダード・ラボの編集員としてクリニックレポート、記事の企画・編集や、クリニックなどの企画運営をし、EURO Basketball Academy運営も務める。一般社団法人 Next Big Pivot アソシエイトとして、バスケを通して世界を知る!シリーズ 第1回セルビア共和国編では、コーディネーターとして企画運営に携わりモデレーターも務めた。
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