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【Bリーグ 2018-19第26節 栃木 vs 三河プレビュー】アジア屈指のプレイヤーである栃木#6比江島を止めるのは誰だ?
B.LEAGUEコラム by 片岡秀一今シーズン開幕前、比江島慎がシーホース三河を退団する事は大きな驚きを与えた。その後、栃木ブレックスへの加入意思を表明後、豪NBLのBrisbane Bulletsへ挑戦をする。
結果として、出場機会には恵まれず、比江島は契約期間の途中で帰国の道を選び、栃木ブレックスへと正式に加入し、現在に至る。慣れ親しんだチームや日本を離れ、新しい環境に挑戦をした一連の意思決定の背景には、さらなる成長を希求する思いが作用したようだ。
結果、その真価はワールドカップ予選でも発揮された。特に、アウェーの大一番、イラン戦では24得点、6アシスト、eFG%で76%を記録。圧巻のパフォーマンスでチームを勝利に導いた。また、結果として、アジア予選の全試合を通じたFG%ではランキング1位に輝く。アジア屈指のプレーメーカーである事を印象付けた。
今節に対戦するシーホース三河にとっても、比江島への対策はゲームの命運を左右する大事な要素の一つ。#4ジェフ・ギブス、#22ライアン・ロシターら献身的でオフェンスのオプションが多い両外国籍選手、及び、#10竹内公輔とを絡めたピック&ロールは的を絞りにくいが、少しでも確立を下げたいところ。在籍選手の得手不得手を活かし、チームとしての最適解を徹底的に遂行する事は、三河が伝統的に得意としているスタイルでもある。三河・鈴木貴美一HC、コーチ陣の対策、それを遂行する選手が誰になるかに注目したい。
対する栃木としては、圧倒的なパワーを持つ#5アイザック・バッツ、アシストも巧みな#32桜木ジェイアールへの対策が欠かせない。周りの選手をDFで対応させれば、アウトサイドシュートの脅威が待っている。今節の試合出場可否は不明だが、リーグ屈指のポイントゲッターである#14金丸晃輔、#12西川貴之、存在感を増している#30岡田侑大ら、強烈なアウトサイド陣との連携は脅威。
現在、東地区2位で千葉を追いかける栃木。中地区3位で、地区2位以上と、CS出場枠を死守したい三河。両チームともに負けられない戦いである。また、本カードは、昨季のCSクォーターファイナルでの対戦カードでもある。
古くは、2009-2010シーズン、栃木ブレックスが国内リーグ優勝時の対戦カードであり、2016年の天皇杯決勝カードでもある。B.LEAGUE初年度のCSサミファイナルでの激闘も記憶に新しい。数々の名勝負を演じてきた両チーム、今節も素晴らしい戦いを披露してくれるだろう。
片岡秀一
埼玉県草加市出身。1982年生まれ。 ゴールドスタンダード・ラボの編集員としてクリニックレポート、記事の企画・編集や、クリニックなどの企画運営をし、EURO Basketball Academy運営も務める。一般社団法人 Next Big Pivot アソシエイトとして、バスケを通して世界を知る!シリーズ 第1回セルビア共和国編では、コーディネーターとして企画運営に携わりモデレーターも務めた。
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