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バスケット ボール コラム 2018年10月15日

【2018-19 B.LEAGUE NOTEBOOK 2】心身両面で準備できていることの大事さを証明した荒尾

B.LEAGUEコラム by 青木 崇
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Always be ready!
試合に出られない状況が続いてしまった選手は、出場機会を得た際にいいプレーができるように心身両面で準備できているかが重要。B1第2節でこれを正に体現した選手がいる。滋賀レイクスターズの荒尾岳だ。

198cmのビッグマンで日本代表として2015年のアジア選手権(現アジアカップ)に出場した経歴を持つが、一昨季と昨季の千葉ジェッツではローテーションから外れたことや故障もあり、出場した53試合の平均プレータイムも5.8分。滋賀レイクスターズへの移籍は、出場機会を求めていた荒尾からすれば必然だった。その決断が正しかったことが、10月13日の川崎ブレイブサンダース戦で証明されたと言っていい。

開幕から4試合目で初めて先発で起用された荒尾は、持ち味のディフェンスにおけるハードワークに加え、7分53秒にハンドオフのフェイクからワンハンドのシュートを成功。これでリズムをつかむと1分22秒に2本目、2Q8分13秒に3本目のシュートを決めるなど、オフェンス面で滋賀を勢いづかせる。

後半で印象的だったのは、ニック・ファジーカスとシェーン・エドワーズに対するディフェンス。4Qの勝負どころでアメリカ人選手でも対応が難しいファジーカスを2度止め、速攻になりそうな局面でエドワーズをしっかりと追いかけ、簡単にシュートを打たせなかったシーンもあった。

23分35秒の出場時間は、NBL時代の2016年3月17日の広島ドラゴンフライズ戦以来となる長さ。川崎戦は4本のFGをすべて成功させての8点、6リバウンド、2アシスト、貢献度を示すEFFで16という数字を記録。試合に出ていた時間帯のプラスマイナスが+19だったのも、荒尾の活躍は滋賀が勝った一因であることは、ショーン・デニスコーチの「ガニが万全な状態ではなかったが、ガクが補ってあまりある活躍をしてくれた」という言葉がすべてを物語っている。

「帰化選手を擁する対戦相手にアドバンテージを与えないことが自分の役割」と話す荒尾だが、泥臭い仕事だけをやるだけの選手でないことを示したことは、滋賀の今後に向けて大きなプラス材料。心身両面で準備を整えておくことの重要性を体現したことは滋賀だけなく、出番に恵まれていない他のBリーグ選手にとっても、いい見本となったに違いない。

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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