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★★★:アレックス・カーク(アルバルク東京 #53)
千葉ジェッツとのファイナル、試合開始早々にギャビン・エドワーズとの1対1から得点してからリズムに乗り、ペイント内でもらったパスを着実に得点に結びつけ、15本中11本のFG成功という高確率でゲーム最高の23点をマーク。ディフェンスでもエドワーズのFGを15本中4本成功に限定させるなど、アルバルク東京がインサイドの攻防で主導権を握る要因となった。B1ファイナルというビッグゲームでも、シーズンを通じて見せた安定感のあるプレーで貢献したことからすれば、ファイナルMVPに選出されてもおかしくなかった。
★★:田中大貴(アルバルク東京 #24)
10本中6本のFGを成功させての15点、5アシストという数字からも、 ゲームのコントロールということでは、非常にいい仕事をしていた。ピック&ロールの起点となり、5アシストという数字以上に得点機会をクリエイトしていた。アキ・チェンバースを1Qでファウルトラブルに陥れ、サイズと身体能力の高さを生かし、石井講佑にオープンでシュートを打つ機会を与えなかったディフェンスも称賛に値する。数字だけを見るとファイナルMVP選出に疑問符をつけたくなるかもしれないが、攻防両面でオールラウンドなプレーを見せたことはまちがいなかった。
★:馬場雄大(アルバルク東京 #6)
3Qでダンクを試みた際にファウルがコールされず、テクニカルファウルを取られたのは、B1ファイナルにかける思いの強さを示すもの。その後はより冷静になり、14点中10点を4Qで稼ぐという活躍につながった。特に4Q開始早々の3Pシュートは、千葉がこれから追撃しようという気持を打ち砕いた点で、大きな意味があった。石井講佑と小野龍猛というまったくタイプの違う選手とのマッチアップになったが、スカウティング映像からしっかり傾向を学び、3スティールという数字以上にいいディフェンスをしていたのも見逃せない。
青木 崇
NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。
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