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バスケット ボール コラム 2018年5月25日

【Bリーグ 2017-18 チャンピオンシップ 決勝 A東京 vs 千葉 プレビュー】一発勝負のFINAL 両チーム、シーズン最高のパフォーマンスでの熱戦を期待したい

B.LEAGUEコラム by 片岡秀一
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B.LEAGUE FINAL 2017-18の対戦カードは千葉ジェッツとアルバルク東京となった。お互いに怪我人を抱えた中での対戦であり、あくまでも参考記録ではあるが、今季の直接対決は4勝2敗でA東京がリード。地区優勝を成し遂げたのは千葉。A東京に2差を付けた。過去の戦績だけでは両チームの力関係は計り知れない部分がある。

まずは、CSにおける両チームの勝ち上がりを振り返ってみよう。

千葉の特徴は爆発力と老獪さ。爆発力を象徴するのは、CS準々決勝、川崎ブレイブサンダース戦のGAME1だ。激しい守備から#21ギャビン・エドワーズの献身的な走り、スペースを創り出し、思い切り良く放った3Pシュートはと、高確率でリングに吸い込まれた。一気に大量リードを奪った姿は圧巻であった。

CS準決勝、琉球ゴールデンキングス戦終盤、追いすがる相手に対し、#34小野龍猛のポストプレーで徹底応戦。確実にチームの強みを攻め続け、試合を優位に進めた。主力選手の顔触れは大きく変わらず、大野篤史HC体制で2年目。アグレッシブなディフェンスをベースとし、試合を追うごとに武器を増やしているように感じさせる。A東京にとっても、序盤から3P攻勢でリードされる展開だけは避けたいところ。

対するA東京は、我慢強さ、戦術遂行力が光る。2試合連続で延長戦となった準決勝のシーホース三河戦、圧巻はGAME1だ。得意とするピック&ロールに対し、三河はインサイドの選手がゴール下を固める戦術を採用。スペースが生まれたアウトサイドシュートからのシュートを試みるも、シュートが不調で劣勢に。

それでも、ディフェンスは安定感を見せた。#15竹内譲次は、桜木ジェイアールに対して守備を強め、#13菊地祥平や#10ザック・バランスキーは、金丸晃輔に簡単にボールを渡さず、#24田中は、エース比江島慎への圧力のあるディフェンスでジワジワとストレスを与えた。

我慢の末に、中盤以降、ピック&ロールでのオフェンスで変化を見せる。#24田中大貴がピック&ロールから、ゴール近くまでのドリブルを選択。果敢に攻め込む姿勢を見せ、最後の最後で#53アレックス・カークへとアリウープパスを供給。または、パスをすると見せて自らレイアップを選択。ディフェンスを手玉に取って決定力を高めた事が、勝利を引き寄せた。

鮮やかなオフェンスで観客を魅了する両チームであるが、チームの基盤であり、アイデンティティーは、ディフェンス。それはチームの戦いや、HCの選手起用からも伺えることだ。

両チームともに、インサイド、アウトサイドで穴は存在しない。

FINALで予想させるマッチアップを考えても、目に見える優位性は見つけにくい。千葉のPG#2富樫勇樹、#11西村文男に対し、A東京は#3安藤誓哉、#1小島元基が応戦し、A東京の攻守の要#24田中大貴には、千葉#27石井講祐や、#10アキ・チェンバース、#31原修太が徹底マークを仕掛けるだろう。特に、#27石井は、川崎の辻直人や、琉球の古川孝敏らを、ゲームの雌雄が決する場面で抑え、チームを勢いづけている頼もしい存在。

しいていえば、気になるのは、千葉の鍵を握る#34小野龍猛へのマッチアップ。献身的で激しい守備を持ち味とする#13菊地祥平や#10ザック・バランスキーが予想されるが、いかに、序盤からファールを重ねずに抑えきる事が出来るかどうか。

経験豊富なルカ・パヴィチェヴィッチHC。準決勝の三河戦では、#15竹内譲次や、#31ジャワッド・ウィリアムズは、桜木ジェイアールのポストアップに対して、運動量豊富なディフェンスで、パスコースを分断。判断する時間を奪い、緩いボールに対しては幾度となくパスカットを成功させ、ファーストブレイクへと繋げたのも勝因の1つ。

一発勝負のFINAL。お互いに、相手の強みに対し、最大限の集中力でディフェンスに挑むはず。強度の強いディフェンスに対し、オフェンス側の反応や進化はいかに。両チーム、シーズン最高のパフォーマンスでの熱戦を期待したい。

Bリーグ 2017-18 チャンピオンシップ決勝 放送予定

◇決勝
5月26日 (土) 午後1:45
アルバルク東京 vs. 千葉ジェッツ

Bリーグ 2017-18 チャンピオンシップの放送予定

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片岡秀一

埼玉県草加市出身。1982年生まれ。 ゴールドスタンダード・ラボの編集員としてクリニックレポート、記事の企画・編集や、クリニックなどの企画運営をし、EURO Basketball Academy運営も務める。一般社団法人 Next Big Pivot アソシエイトとして、バスケを通して世界を知る!シリーズ 第1回セルビア共和国編では、コーディネーターとして企画運営に携わりモデレーターも務めた。

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