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バスケット ボール コラム 2018年4月23日

【2017-18 B.LEAGUE NOTEBOOK 26】故障者が戻った年明け後にまさかの失速でCS出場を逃した渋谷

B.LEAGUEコラム by 青木 崇
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今季開幕前、サンロッカーズ渋谷はB1で台風の目になるという印象を持っていた。昨季途中に加入したロバート・サクレが残留し、シュート力とリバウンドが持ち味のジョシュ・ハレルソン、身体能力とフィジカルの強さを兼備したフォワードのブランデン・ドーソンが加入。外国籍を元NBA選手でそろえ、広瀬健太や満原優樹という日本代表経験者、昨季新人王のベンドラメ礼生がいることからも、激戦の東地区でも十分に戦えると思われた。

ドーソンが開幕前に故障して長期離脱を強いられながらも、タフなディフェンスを武器に10月29日から12月9日までの期間で10連勝をマーク。広瀬健太が離脱した際には菊池真人がステップアップするなど、故障者続出による8人ローテーソンでの戦いでも、何とか勝利を手にしていた。ところが、ドーソンが復帰した年明け後は、勝久ジェフリーコーチの目指すバスケットボールを体現することができないまま、負けの数が増えていく。

ドーソンはなかなかチームにフィットできず、NBA復帰の希望を叶えたいと理由で2月下旬にチームを去った。シーズン序盤でいい仕事をしていた長谷川智也は、厳しいマークによってなかなか持ち味のシュート力を生かせない事態に直面。ハレルソンはシュートが入る日と入らない日の差が激しく、広瀬も故障から復帰しても本来の力を発揮できない試合のほうが多かった。

「共通理解の部分を全員に染み込ますことができなかった」と、勝久コーチは失速の理由をこう語った。故障者が続出した影響で、ケミストリーを構築する時間がなかったというのは一理ある。しかし、コート上でプレーするのは選手であり、オープンショットの精度が低いという印象は、B1で17位の41%というFG成功率という数字からも否定できない。

インサイドで起点となって着実に得点を稼げるサクレ、自身でクリエイトできるベンドラメを除くと、年明け以降の渋谷は得点力不足に泣いた。1月21日の三遠ネオフェニックス戦以降に喫した20敗中12敗は70点未満であり、FG成功率も平均すると37.8%と低い。今季の平均73.5失点がB1で4番目に少ないことからも、渋谷は決してディフェンスの悪いチームでなかった。しかし、ディフェンスのハードワークがあっても、シュートを決めなければ試合に勝てないことは、渋谷の今季を象徴と言っていいだろう。

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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