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栃木ブレックスのスイングマン、セドリック・ボーズマンは2月に入ってからのシーホース三河、大阪エヴェッサ相手のアウェイ4連戦がいずれも1ケタ得点、最高が6点と持ち味を発揮できない試合が続いた。そうなった一因してあげられるのは、ロサンジェルスにいる夫人が出産間近だったため、落ち着かない日々を過ごしていたこと。
2月11日の大阪エヴェッサ戦後、一時帰国したボーズマンは、バレンタインデイの14日に長男が無事に誕生することに立ち会うことができた。ワールドカップ予選明けの3月3日の京都ハンナリーズ戦で戦列に復帰するも、11日の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦で足を痛めて3試合の欠場を強いられるなど、コンディションを取り戻すのに時間が必要な状態だった。
しかし、ジェフ・ギブスが欠場した28日のアルバルク東京戦で先発すると、2か月ぶりの2ケタとなる15点をマーク。サンロッカーズ渋谷との2連戦も15分で8点、11分で11点と復調の気配が感じられる。多くのB1チーム同様、栃木も8日間で5試合という厳しい日程に直面したが、ボーズマンにとってはゲーム感覚を取り戻す絶好の機会になった。
「コンディションはよくなっていると思う。間隔が空いてしまったことは、自分にとって厳しいものだった。小さな故障もあったからね。足の状態はいいプレーができるレベルに戻っているし、これからチームの勝利に貢献したいと思っている」 こう話すボーズマンにとって、A東京戦から中1日の試合はNBAと同じ感覚でプレーできることを意味していた。敗戦から気持をすぐに切り替えての試合に連勝できたことは、ボーズマンにとってもチームにとってもプラス。「ディフェンスでもオフェンスでもアグレッシブにプレーできれば、我々が勝つチャンスは増す」と語ったように、チャンピオンシップ進出に前進していることに手応えを感じている。
長男と過ごす時間がないことに寂しさを感じるというボーズマンだが、時間があるときに夫人との映像チャットや写真でその姿を見ることを楽しみにしているという。息子のためにも頑張るという新たなモチベーションを見つけたボーズマンのプレーは、栃木の今後を占ううえで注目に値する。
青木 崇
NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。
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