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打撃練習でフォームをチェックする吉田
「ゾーンを支配する」
ボストン・レッドソックスの吉田 正尚外野手(32)が、取材に応じる際、ときおり口にするコメントだ。これは、一体、どういう意味なのか?
「(打者は)受け身なのですが、自分主導で。いいバッターだとカウントを作るのも上手いですし、自然とそういうバッティングカウントで(ストライクを)取りにいった球をガツンといく」
ボールゾーンのスイングを誘発する球を見極め、甘くなる球を打ち抜く。そして、ストライクでも安打になる確率の低い厳しいコースは、バットを止める。そして、バッテリーとの駆け引き。自分が狙いを定めた球を振る。
打ちにいって、ボールだからスイングしない、あるいは狙ったコースではないから、振らない。それを徹底できることが、吉田なりの「ゾーンを支配する」という表現につながるのだろう。
際どいコースを見極めることで投手が、ボール半分、あるいは1個だけストライクゾーンの内側に投げてしまう。そんな流れを引き寄せる。甘い球をピッチャーが投げざるを得ない、ボール1個ストライクゾーンの内側に入れなければいけないカウントになるよう、「主導権」が打者にあるようする。それが理想だ。
「そこまで持っていく打者にならなければならないと思います。まだ(自分は)そのレベルではないと思っていますが、カウントをしっかり作るということに関しては変わらないです」
5月27日のアトランタ・ブレーブス戦では「5番・DH」。3試合連続スタメンに入り、4打数1安打だった。前日の26日は、3打数無安打。メジャー最高勝率を誇るブレーブス3連戦では第2戦を終えて、1勝1敗とした。0−0の4回先頭、先頭打者の吉田の左前打から打線がつながり、一挙6得点。8−0の快勝につなげた。
キャッチボールする吉田
左翼のレギュラー、アンソニーが右手首を負傷し、離脱している。このため、吉田は定期的にスタメン出場する見込みだ。このアンソニー不在期間に吉田としては存在感を示したい。左翼にデュラン、中堅にラファエラ、右翼にアブレイユがほぼ固定されている。DHには両打ちで捕手のギャスパーが入ることがある。
吉田は基本的には、右投手の先発時に起用されている。吉田のいう「ゾーンを支配」しながら、結果と内容ある打席を続けるために自分ができることだけに集中する。
文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)
山田 結軌
1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。
X(旧:Twitter)
@YamadaMLB
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