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野球 コラム 2026年5月25日

岡本和真、再び浮上するために

MLBコラム by 山田 結軌
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バットを手に打撃練習を待つ岡本

スランプに陥っているのか。トロント・ブルージェイズ岡本 和真内野手(29)は、5月23日(日本時間24日)のパイレーツ戦ではスタメンを外れた。4試合連続無安打、前日22日(同23日)には、4三振していた。定期的な休養の一環でもあり、リフレッシュして次戦に臨むためだったのかもしれない。

「様々なことがあると思いますけども、打てる時、打てない時は絶対あるので、それでまた自分が打てるように練習したり、準備していく、だけかなと思います」

メジャーリーグ中継2026

ヤンキースとの4連戦を終えた同21日(同22日)の試合後は、そう話した。4試合連続ノーヒットは、メジャー移籍後最長。『ベースボール・サバント』のデータを参照すると、苦戦の理由が浮かび上がる。

データ上、岡本が苦しんでいる球種はカットボール、カーブ、シンカーだ。球種別ラン・バリュー(球種ごとの打撃結果を得点価値で示す指標。打者側のマイナスは、その球種で抑えられていることを意味する)では、カットボールが「-3」、シンカーが「-3」、カーブが「-2」。

特にカットボールには打率.000、長打率.000と苦戦している。コース別では、真ん中高めの打率.000と真ん中低めの打率.194と安打が出ていない(成績は5月23日時点)。

5月19日から22日までの4試合は、17打席、16打数無安打、1四球、10三振。5月20日は3三振、21日は2三振、22日は4三振。コンタクト率にも課題がある。

空振り率は33.8%でMLB平均25.0%より高い。ストライクゾーン内コンタクト率も77.4%でMLB平均82.6%を下回っている。メジャー1年目は、毎日のように初対戦の投手に立ち向かわなければいけない。

守備練習に向かう前の岡本

24日(同25日)のパイレーツ戦ではスタメン復帰し、4打数1安打。第1打席で右翼へ20打席ぶりの安打(二塁打)を放った。直近の不振はあるが、メジャー上位の指標もある。ハードヒット(打球速度95マイル=153キロ以上)はメジャー上位5%、打球速度の速さも上位5%に入る。

空振りが多いが、捉えたときには強く、速い打球を飛ばすことができる。現状での課題は、対戦経験のほとんどない投手たちに対して、いかにタイミングを合わせるか。

4月中旬、少年野球教室後に取材対応した巨人の先輩でもある松井秀喜さんは、後輩について問われると以下のように答えていた。ここにスランプ脱出のヒントがあるのかもしれない。

「彼の場合は守備もいいし、そういう部分で試合に出続けることが一番大切。試合に出続ければ自分なりの改善方法がおそらく出てくるでしょうから、実績ある選手は。対戦経験がある、ないはバッターにとって大きな違い。もちろん、いいピッチャーは何回対戦しても、打つのは難しいかもしれない。何回か対戦すれば、自分なりにピッチャーごとの対策方法がおそらく出てくる」

開幕して、まだ2カ月。岡本は新たな環境で試行錯誤を続け、少しずつ順応している。5試合&20打席ぶりの1本が再浮上の起点になるはずだ。

文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。

X(旧:Twitter)
@YamadaMLB

Instagram
yukiyamada_mlb

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