山本由伸、5回1安打無失点の快投で1ヶ月ぶりの7勝目

山本由伸（ドジャース）

ドジャースの山本由伸は現地6月25日（日本時間26日）、敵地『クアーズ・フィールド』でのロッキーズ戦に先発登板。

標高1600mの高地にある打者有利の球場で、5回56球を投げ1安打無失点、6奪三振1四球と久々の快投を見せるも、ここで雨天中断によりお役御免となった。試合はドジャースが8-1で大勝。勝利投手の権利を持って降板した山本は、現地5月27日以来となる今季7勝目（6敗）を挙げた。

◆試合結果
ドジャース｜0 0 0 0 0 3 4 1 0｜8
ロッキーズ｜0 0 0 0 0 1 0 0 0｜1

現地局『CBSスポーツ』は、試合後の電子版に「ドジャースのヨシノブ・ヤマモトが復活の白星」と題した記事を掲載し、その中で、「ヤマモトは5回を無失点に抑えるのに56球（うちストライクは39球）しか必要としなかった」。

「約1時間半に及んだ雨天による中断がなければ、ほぼ間違いなくもっと長いイニングを投げられただろう」とした上で、「荒天により登板が短く切り上げられたにもかかわらず、ヤマモトは勝利投手の権利を得るのに十分なイニングを投げ、5月26日以来となる5試合ぶりの勝利を挙げた」。

「右腕は防御率2.61と驚異的な数字をマークしており、次回は来週本拠地にて、ホワイトソックスとの重要な試合で先発登板予定となっている」と伝えた。

一方、『MLB.com』でドジャースを担当するソニア・チェン記者は、試合後に投稿したレポート記事の中で、この試合を迎えるにあたり、「ヤマモトは6月に先発登板した直近4試合の防御率を5.23としており、高地での投球は楽なタスクでは無いことから、力強いパフォーマンスを必要としていた」とした。

その上で、「打者はクアーズ・フィールドでプレーする際、投手よりも恩恵に授かる傾向にあるが、ヤマモトは雨天で短縮された先発登板で、ドジャースの投手としては、2023年6月27日のクレイトン・カーショー以来となる、ロッキーズの本拠地で5回以上を投げて無失点に抑えた14人目の投手となった」と伝えた。

また、記事によると試合後、デーブ・ロバーツ監督はこの日の山本について、「彼は素晴らしかったと思う。これは良い登板だった。彼はカーブを然るべき形で使った。スプリットもかなり良かった。それに速球も。今夜のヨシは、まさに我々が必要としていた姿だった」と述べたとのこと。

ドジャースのエースが復活の狼煙を上げたようだ。