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野球 コラム 2025年5月20日

【中日好き】5月中旬の振り返りと今週の展望:戦力外通告から這い上がった選手たちの活躍

野球好きコラム by 加賀 一輝
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本塁打を放つ山本泰寛

今年のペナントレースは各チームが約40試合を消化。シーズンの4分の1以上を終えたことになる。

井上一樹監督率いる中日ドラゴンズは、複数の主力を故障で欠きながらも粘りの戦いを継続。本稿では5月中旬の振り返りと今週の展望を綴りたい。

J SPORTS STADIUM2025

  • 横浜DeNA vs. 中日

    5月20日(火)~22日(木)午後5:20 J SPORTSオンデマンドでLIVE配信

  • 中日 vs. 阪神

    5月23日(金)~24日(日) J SPORTS 2で生中継&オンデマンドでLIVE配信

◆3カードで3勝4敗

まずは5月中旬に行われた3カードの振り返りから。序盤の山場・9連戦を乗り越え、比較的余裕のある日程となった。

・5月10日(土):●0-2 阪神
・5月11日(日):●0-1 阪神

甲子園での阪神戦は金曜の初戦が雨天中止。土曜の試合は高橋宏斗、村上頌樹の両先発がスライドで投げ、村上に完封を許した。高橋宏も7回2失点と好投したが、勝負どころで相手の主力打者に痛打を浴びた。続く日曜も零封負け。初回に取られた1点を守り抜かれ、いわゆる「スミ1負け」を献上した。

・5月13日(火):◯5-4 東京ヤクルト
・5月14日(水):◯2-0 東京ヤクルト

火曜は年に1度の豊橋でのゲーム。序盤から点の取り合いになったが、1点を追う5回に3本の適時打で逆転。大島洋平が今季初安打&初打点をマークしている。水曜は本拠地・バンテリンドームナゴヤに戻り、ヤクルト戦を連勝。涌井秀章が今季2勝目を挙げ、上林誠知とブライト健太に適時打が飛び出している。

・5月16日(金):●2-4 巨人
・5月17日(土):●0-1 巨人
・5月18日(日):◯7-4 巨人

先週末は東京ドームへ遠征。金曜の第1戦はゴールデンルーキー・金丸夢斗がプロ2度目の先発。初勝利こそならなかったが、6回3安打1失点の好投を見せた。試合は上林のソロ本塁打2発でリードを奪うも、吉川尚輝に痛恨の逆転3ランを浴びて敗れた。2戦目は高橋宏が高校時代の同級生・中山礼都に決勝打を打たれ、連敗を喫した。

3連敗は避けたいカード最終戦は、4本のアーチを架けて白星をもぎ取った。山本泰寛が自身初の1試合2本塁打。板山祐太郎が決勝2ラン。ジェイソン・ボスラーがダメ押しの2ランを放っている。なお、中日の1試合4本塁打は2022年4月7日のヤクルト戦(神宮)以来、3年ぶりの快挙だ。

◆胸を打たれた山本&板山の活躍

この期間、大島のシーズン初安打や上林の継続的な活躍が印象に残るが、個人的には18日の山本と板山に胸を打たれた。

山本は内野ならどこでも守れる高い守備力としぶとい打撃が持ち味。板山は勝負強い打撃と内外野守るユーティリティ性が武器だ。2人とも2023年オフに阪神を戦力外になり、中日に拾われる形で入団。板山は右肘手術を受けてばかりで育成での加入だった。ともに1993年度生まれの30歳オーバー。野球人生を賭けての移籍である。

すると、2人とも移籍1年目から実力を発揮。山本はキャリアで3番目に多い79試合出場を果たし、板山は5月に支配下登録を受けてから古巣・阪神戦で決勝打を放つなど、存在感を示した。

迎えた今季は、ともに開幕から一軍に帯同。直近は山本が遊撃スタメンに入ることが多い。板山は打撃で苦しんでいたが、先日の決勝弾を機に上昇が望まれる。

2人がチームの主力に君臨することはないかもしれない。それでも長いペナントレース、彼らの働きが勝利につながることも必ずある。その分かりやすい例が見られたのが、18日の試合だったのではないか。

J SPORTS STADIUM2025

◆今週は横浜DeNA、阪神の上位勢と対戦

今週の予定は以下の通り。

・5月20日(火)~22日(木):vs.横浜DeNA(横浜スタジアム)
・5月23日(金)~25日(日):vs.阪神(バンテリンドームナゴヤ)

週の前半は開幕カード以来のハマスタ3連戦。大野雄大、三浦瑞樹、カイル・マラーの左腕3枚が先発マウンドに立つ見込みだ。相手は牧秀悟、度会隆輝を中心に打線が好調。最少失点にとどめながら、ロースコアの展開に持ち込みたい。なお、この3連戦は試合後イベントの関係で、いつもより早い17:30開始になるので、観戦の際は注意が必要だ。

週末は名古屋に戻り阪神との3連戦。こちらはおそらく涌井、高橋宏、松葉が先発するだろう。打線は2週間前に抑え込まれた村上、伊原凌人らにリベンジしたい。目指すは大型連休中にあった3連勝だ。

加賀 一輝

加賀 一輝

1988年3月6日、愛知県生まれ。2016年~23年まで『スポーツナビ』にて編集・編成を担当。在職中に五輪・パラリンピックへの派遣、『Number』『文春オンライン』等への寄稿を経験。24年より独立。スポーツに関するライティング、編集、MCなど幅広く活動する。趣味は草野球で、1週間で20イニング投げることも。Xアカウント

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