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広島東洋カープ
春季キャンプを前に少し不安なニュースが飛び込んできました。昨季は56試合に出場し、會澤翼と並んで第2捕手的な存在となった石原貴規が、1月24日に左手関節手術を行い、開幕一軍が難しい状況になりました。
昨季はスタメンマスク64試合で正捕手格の坂倉将吾、同49試合の會澤翼に続いて30試合でスタメンマスクを被った石原ですが、出場数自体は57試合の會澤と1試合しか変わらず、年齢的にも第2捕手、さらには坂倉が打撃重視で一塁でのスタメンが増えるなら、正捕手への昇格も期待される存在でした。
石原の復帰時期は未定と発表されており、昨年の4番候補だった末包昇大が故障したのに続き、今年は主力捕手候補が春季キャンプ前の故障離脱と、チームにとっては嫌な兆候ですが、沈んでばかりはいられません。坂倉、會澤に続く、3人目の捕手の候補を探ってみましょう。
これまでの実績で最初に名前が挙がるのは磯村嘉孝ですが、昨季は一軍出場数が初めて2ケタに達した2016年以降、自己ワーストの10試合出場、さらに初のシーズン無安打と苦しんでいます。
プロ15年目を迎える今季は、勝負のシーズンとなりそうですが、これまではなかなか出場機会に恵まれなかったという点もありました。2019年には65試合に出場して打率.278、4本塁打をマークするなど、攻守で存在感を見せており、大きなチャンスが訪れたと言えるかもしれません。
『打てる捕手』の看板が揃う若手捕手陣で、一軍経験があるのが持丸泰輝です。2019年育成ドラフト1位入団の持丸は、2021年にファームで56試合、捕手としては最多の46試合に出場して打率.226、1本塁打、10打点を記録。翌2022年は春季キャンプで自身初の一軍帯同となり、6月中旬までにファームで34試合に出場して打率.230、2本塁打、9打点の成績を残して支配下登録されました。
一軍では同年に5試合出場しましたが、無安打に終わっています。昨季はファームで一時は6月の月間打率が.391にまで達するなど打撃面で進境を見せ、72試合出場で打率.268、2本塁打、16打点をマーク。今季は3年ぶりの一軍出場が期待されています。
捕手登録の残る2人は、高卒3、4年目を迎える清水叶人と高木翔斗ですが、ファームでの出場数で言えば清水が40試合、高木が41試合とほぼ互角で、打撃成績は清水が打率.130、1本塁打、8打点、高木は同.181、0本塁打、4打点となっています。
成績的にはどちらもまだまだ力不足と言えそうですが、高木は昨春のキャンプから一軍に帯同し、オープン戦では6試合に出場して、9打数4安打の打率.444とアピール。捕手としてもファームでの盗塁阻止率は.421と高く、昨季はフレッシュオールスターにも出場しています。
188センチ、93キロと恵まれた体格で、打撃スタイルは鈴木誠也(カブス)を彷彿とさせるという声もあるほどで、さらにかつての正捕手である石原慶幸と同じ県岐阜商高校出身ということもあり、一軍枠へダークホース的な存在と言えるかもしれません。
昨年、甲子園初優勝を果たした高崎健康大高崎高校出身で、右投げ左打ちの捕手として将来が期待されている清水にもチャンスはありますが、非常時の緊急事態要員としての意味合いも込めて、ある意味面白い存在となるかもしれないのが、二俣翔一と渡邉悠斗でしょうか。
内野全てを守り、さらには外野手としても起用される『究極のユーティリティー』として一軍に定着しつつある二俣は、入団時は捕手でした。ルーキーの渡邉も堀越高校までは捕手一筋で、強肩強打に定評がある選手でした。
そしてもう1人、元捕手と言えば甲子園のヒーローだった中村奨成。外野手登録に変更となった昨季もブレイクには至りませんでしたが、もともと強肩を生かしたスローイングには定評があっただけに、まさかの『電撃復帰』もあるかもしれません。
文:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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