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ポストシーズンが開幕
MLBは現地10月1日(日本時間2日)から始めるワイルドカードシリーズで、遂にポストシーズンが幕を開ける。
アメリカンリーグは、ボルチモアで第4シードのオリオールズと第5シードのロイヤルズが、ヒューストンで西地区王者で第3シードのアストロズとシーズン終盤の猛追で第6シードに滑り込んだタイガースが激突する。
ワイルドカードシリーズは2戦先勝方式となっており、オリオールズvs.ロイヤルズの勝者は、ディビジョンシリーズでヤンキースと、アストロズvs.タイガースの勝者は同じくディビジョンシリーズでガーディアンズと対戦する。
オリオールズが本拠地のアドバンテージを握るシリーズ最大のみどころは、やはりア・リーグを代表する遊撃手対決と言うことになるだろう。昨季新人王を獲得したオリオールズのガナー・ヘンダーソンは今季、遊撃手ではトップの37本塁打を放っており、走力も21盗塁と申し分ない。
一方、打率.332で今季ア・リーグ首位打者のタイトルを獲得したロイヤルズのボビー・ウィットJr.は、32本塁打、31盗塁でトリプルスリーを達成し、アーロン・ジャッジがあそこまで本塁打を量産していなければ、MVPを獲得できたであろう最高のレギュラーシーズンを送った上で自身初のプレーオフに臨む。
なお、ウィットJr.は昨季も30-30を達成しており、史上初めて複数回30-30を記録した遊撃手となった。今季の成績だけを見ると、このスーパースター対決はウィットJr.に軍配が上がるが、ヘンダーソンは昨季もポストシーズンでプレーしており、チームはディビジョンシリーズで敗退したものの、個人としては1本塁打を含む12打数6安打と、大舞台で輝きを放てることを証明している。
と言うわけで、やや乱暴なまとめとなるが、この若きスター遊撃手が直接対決で見せるプレーは必見である。さて、両チームの総合力を比較すると、ラインナップは攻撃力に勝るオリオールズに分があるが、投手力は拮抗しており、手に汗握る接戦が期待できそうだ。
オリオールズには、第1戦で先発する絶対的エースのコービン・バーンズがいるものの、先発ローテーション3本柱として考えると、今季ア・リーグ2位の223奪三振をマークしたコール・レーガンズを筆頭に、セス・ルーゴ、マイケル・ワカと、防御率3点台前半の投手が揃うロイヤルズが厚みという点で勝っている。
これに加え、ロイヤルズはシーズン終盤にかけて、ブルペンが調子上げているだけに、オリオールズとしてはバーンズが投げる初戦を是が非でも獲りたいところだろう。
なお、オリオールズは目下プレーオフ8連敗と、ポストシーズンでは無類の勝負弱さを発揮しているが、『MLB.com』はそのオリオールズがこの実力伯仲のシリーズを2勝1敗で勝利すると予想している。果たして歴史は変わるのか。
J SPORTS 編集部
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