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ラミレス監督が就任した2016年、開幕投手はプロ4年目の井納翔一が抜擢されました。広島相手に7回無失点で勝ち投手となり、この年は23試合に登板して7勝11敗と黒星先行の結果に終わりましたが、チームは2005年以来のAクラスとなる3位に浮上しています。
2017年は前年9勝をマークした石田が、プロ3年目で初の晴れ舞台に立ちました。ヤクルト相手に6回3失点で敗戦投手となり、この年は18試合に登板して6勝6敗、チームは2年連続3位で日本シリーズ出場を果たしました。
2018年に2年連続で大役を任された石田は、ヤクルト相手に5回2失点でまたも敗戦投手に。この年はシーズン途中からリリーフに回り、23試合登板で3勝7敗、2HPでチームは4位となり、3年ぶりにCS進出を逃しました。
2019・20年は今永が2年連続で開幕投手を務めました。初の大役となった2019年は中日相手に8回無失点と完璧な投球で勝利投手になりました。この年は25試合で13勝7敗とエースにふさわしい投球を見せ、チームも2位と躍進しました。
コロナ禍で開幕が6月となった20年は、広島相手に5回2失点で敗戦投手に。この年は8月中旬までに9試合で5勝3敗とまずまずの成績でしたが、左肩の違和感で10月には手術を余儀なくされ、チームも4位に終わりました。
三浦監督1年目となった昨季は、濱口が巨人相手に3回6失点でKO。打線の奮起で敗戦投手は免れましたが、試合はサヨナラ負け。この年の濱口は17試合の登板で5勝7敗、チームは15年以来となる最下位に終わりました。
こうして振り返ってみると、最近10年間の開幕投手でシーズン2ケタ勝利をマークしたのは、2019年の今永だけということになります。東の今季はどうなるのか。まずはオープニングゲームとなる広島戦に注目しましょう。
文:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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