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前夜に続く投手戦となった2戦目は、5月2日以来の先発となった阪口皓亮が6回1失点の好投で2勝目。7回からはエスコバー、山崎、三嶋の勝利の方程式で逃げ切った。
打線は桑原が7回にバックスクリーンへ、阪口に勝ち星をもたらす逆転の2ラン本塁打。スタメン出場の山本は貴重な追加点となるタイムリーを放つなど、3安打の活躍だった。打点はなかったが佐野が4安打、オースティン、大和もマルチヒットでチームは13安打を記録した。
6年ぶりとなる甲子園での阪神戦同一カード3連勝がかかった日曜日の試合は、序盤から一発攻勢で得点を重ねた。初回にオースティンの2ラン本塁打で先制し、ソトが4回に3ランと8回にはダメ押しの一発も放って4打点。
5回に2試合連続となるソロ本塁打の桑原は、6回には追加点となるタイムリー三塁打など、3安打で打率を3割に乗せた。他にも宮崎が2安打で打率3割をキープし、柴田、佐野、代打で登場した関根大気がそれぞれ二塁打を放った。
投手陣は約1ヶ月ぶりの先発となった大貫晋一が、5回2失点で4月6日以来となる2勝目。シャッケルフォードは2イニングを無失点に抑え、9回は6月18日以来の登板となった平田慎吾が2四球を与えたが、得点は許さなかった。
リーグ戦再開後、広島との最下位争いに負け越し、地方遠征で巨人に連敗と、交流戦前の悪夢も頭をよぎったが、首位を独走する阪神に敵地・甲子園で3連勝。ヤクルトに3連勝した巨人は7連勝となり、首位阪神との差は2.5ゲーム差にまで縮まった。
悪く言えば巨人に対しての絶妙なアシストという形になったが、残り半分のペナントレースで、ベイスターズの存在感が増したことは間違いない。ベイスターズに星を落としたチームが…と言われているうちに、こっそりクライマックスシリーズ圏内まで、とまではいかないかもしれないが、まだ70試合も残っていることを強調したい。
◆先週のベイスターズ
・22日(火)● 1-6 巨人
・23日(水)● 2-4 巨人
・24日(木)
・25日(金)◯ 3-0 阪神
・26日(土)◯ 3-1 阪神
・27日(日)◯ 8-3 阪神
文:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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