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ベスト4をかけた準々決勝の相手はプロ注目の好投手・黒原拓未(社4・智辯和歌山)擁する関西学院大学。
厳しい戦いとなると思われたが、初回、相手の失策と安打で1死二、三塁のチャンスを作ると4番・正木智也(政4・慶應)の犠飛、5番・福井章吾(環4・大阪桐蔭)の適時打で2点の先制に成功する。
安定感のある投球で試合を作った増居
同点に追いつかれた直後の5回には、押し出し死球と福井の犠飛で2点を勝ち越し、6回にも新美貫太(政4・慶應)の犠飛で5点目を加えた。投げては増居翔太(総3・彦根東)が毎回走者を背負いながらも7回3失点で試合を作ると8回、9回は守護神の橋本達弥(環3・長田)が抑え、5-3で勝利。3年ぶりのベスト4進出を決めた。
2回戦は苦しみながらも和歌山大学との一戦を制した慶大。準々決勝の相手は関西学生野球連盟代表の関西学院大学。1952年の第1回大会の決勝以来、69年ぶりの対戦カードとなった。
関学大先発の黒原はリーグ戦でMVPに選ばれるなど、打ち崩すことは容易ではないと予想された。しかし初回、今日1番に起用された新美が相手の失策で出塁すると3番の下山悠介(商3・慶應)も安打で続き1死一、三塁。このチャンスに4番・正木が左翼への犠飛を放ち先制に成功すると、5番・福井も中堅への適時打を放ち幸先良く2点の先制に成功した。
慶大の先発はリーグ戦でベストナインを獲得した増居。球速以上に力のある直球を武器に初回は無失点に抑えるも2回。2死から7番・佐藤海都(国3・市立尼崎)に甘く入った直球を左翼スタンドまで運ばれ1点差とされる。3回は三者凡退で抑えたが、4回にも先頭の3番・大谷優斗(法4・大社)に初球を強振され再び被弾。同点に追いつかれてしまう。
2回以降、立ち直った黒原からなかなかチャンスを作れない慶大打線だったが、同点に追いつかれた直後の5回。四球と安打で1死満塁のチャンスを作ると打席には4番・正木。相手バッテリーが厳しい内角攻めを試みた結果、押し出し死球で勝ち越しに成功する。
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