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4月のハマスタでは3連敗を喫した阪神との3連戦は、初戦に14安打12得点と打線が爆発。ソトが3安打2打点、宮崎敏郎も3安打3打点と猛打賞を記録し、桑原が終盤に2打席連続タイムリーで3打点。オースティンは決勝本塁打と2四球、スタメン捕手の嶺井博希と代打で登場した山下も打点をマークした。
来日初先発のロメロが、5回4失点とホロ苦デビューとなった第2戦は、2番手以降の国吉が2イニング、砂田、三上が無失点と好投。攻撃陣では、牧が完封負けを阻止する4月17日以来となる本塁打を放ち、好調のオースティンが2安打で打率を3割に乗せた。
1点を争う好ゲームとなった第3戦は、中5日での先発となったピープルズが5回途中4失点で降板したが、2番手以降の三上、石田、エスコバー、山崎、三嶋の5投手が阪神に追加点を許さなかった。
打線はリードオフマンの桑原が本塁打を含む3安打猛打賞。ソトが2本の二塁打を放った。ピープルズも3回に先頭打者として二塁打を放ったが、続く無死1、3塁のチャンスで得点できなかったように、好機であと1本が出なかった。
4カード勝ち越しは逃したが、活発な打線に充実のリリーフ陣と、ベイスターズの戦いぶりは開幕当初と比べると格段の違いがある。ただ、気になるのは故障者が続出していること。守備で味方と交錯した柴田竜拓が左肩を脱臼し、坂本裕哉、入江大生、三上は立て続けに打球直撃で登録抹消。
主力選手の離脱はチームの勢いを削ぐ事になるが、ある程度の故障者は避けられないものでもある。長いシーズン、予想もできぬ不運はあるけれど、とにかく前を向いて進むしかない。
◆先週のベイスターズ
・3日(月)◯ 2-1 中日
・4日(火)● 4-8 中日
・5日(水)◯ 4-0 中日
・7日(金)◯12-6 阪神
・8日(土)● 1-4 阪神
・9日(日)● 2-3 阪神
文:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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