東北、関東、東京、東海、近畿、九州と各地の代表が登場。都市対抗野球　11月24日（火）のみどころ

ジェイプロジェクト（名古屋市）は決して環境の恵まれたチームではなく、チームはコロナ禍の影響による大幅な練習環境の悪化もあったと聞く。逆転勝ちの連続で、東海2次予選を勝ち上がった。

白崎塁は予選7試合中、5試合に登板したエース。静岡商業高校から入社して2年目の右腕・古屋悠翔も台頭している。三菱重工名古屋から補強された右サイドの西納敦史、左腕・入倉京一郎も戦力だろう。

打線は打率4割台を記録した田中鳳真、2本塁打を記録した林田竜郎らが今回の予選で活躍した主力。代打で登場する135キロの巨漢・吉冨大輝はそのパワーに注目だ。

◆日本製紙石巻（石巻市）vs.西部ガス（福岡市）

18時開始予定の第3試合は日本製紙石巻（石巻市）と西部ガス（福岡市）の対戦だ。

日本製紙石巻（石巻市）は「東北の林昌勇」こと大卒2年目の右サイドハンド宮内春輝が台頭中。東北予選4試合で、12回3分の1を防御率0.00で抑えた。野手陣も篠川拓也、長谷川拓哉、西藤勇人、石黒凌らが昨年の都市対抗を補強選手して経験している。

東日本大震災では工場、地域全体が大きな被害を受けた日本製紙石巻。震災10年を前に、過去最高成績（2013年）となるベスト8超えを目指している。

西部ガス（福岡市）は大卒2年目の右腕・高椋俊平に注目。九州国際大では大学3年・4年と肩の故障もあり苦しんだ。しかし、社会人で復活し球速も大学時代よりアップ。最速150キロも記録し、都市対抗出場の立役者となった。

香田誉士史監督は北海道・駒大苫小牧高の監督として夏の選手権連覇を達成し、田中将大（ヤンキース）を指導した指揮官。名将の采配にも注目したい。

文：大島和人