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今季、大谷翔平によるホームランの数が伸び悩んでいることに首を傾げているのは、なにも日本のファンやメディアに限った話ではないようである。
地元紙『オレンジカウンティ・レジスター』は、「エンゼルスのショウヘイ・オオタニは、今もボールを高く飛ばして柵越えすることを狙っている」と題した記事を電子版に投稿し、大谷のホームラン減産の理由について考察している。
記事は次の冒頭は次の通りだ。「ショウヘイ・オオタニのメジャー2年目は、何ヶ月にもわたり同じ質問が彼について回るなか、ホームストレートに差し掛かった。ホームランはどこへ行った?」。
記事では、大谷はア・リーグ新人を獲った昨季、326打数で22ホーマーを放ち、打撃練習でスコアボードにブチ当てる武勇伝もついていたが、「今年はそうでもない」と、今季これまで16本塁打に留まっている大谷を評した。
さらに記事では、打撃の初速と打ち出し角について、次のように伝えている。
「オオタニは今でも同様にボールを強く打っている。彼の今季の平均初速は昨季と同じ時速92.6マイルであり、これはリーグのトップ4%にランク付けされる速度である」。
「違いは平均打ち出し角で、これは12.3度から5.9度に落ちた」。
なお、、これについて、オースマス監督は次のように述べたとのこと。「彼は昨年やったように、ボールを高く打ち出せていない。時として、彼は深いところまでボールを呼び込んでしまう。
私はこれが気になっていた。だから、我々は彼がもっと前でボールを捉えるよう取り組んでいる。彼は今でも安打や長打を打つ能力は持っているが、まだ彼が昨年やったように、ボールを高く打ち上げるのを見ていない」。
また、打撃コーチのジェレミー・リードは、大谷がこの問題を直そうと躍起になり過ぎているのかもしれないと感じているようで、記事によると、この件について、次のように述べたとのこと。以下、記事の抜粋である。
「選手たちがロフト角や打ち出し角について考え始めると、色々なことが関わってくる。時として、彼らは色々試そうとし過ぎる傾向に陥るんだ」とリードは述べた。
さらにリードは、大谷特有の問題として、彼が指名打者であることを挙げ、他のチームメイトが守備練習をしている間も、オオタニは打撃ケージに居続けられるので、エンドレスにスイングできてしまう点について言及した。
「シーズンは長く、彼は他の選手よりも多くスイングする機会に恵まれている。彼はものすごい練習熱心なんだ」とリード。
また、リードによると、大谷はとても詳細を重視し、自分のスイングを理解しているので、コーチたちは自分たちから助言を与えるのではなく、彼が助言を求めるのを待つ傾向にあるとのこと。
さらに記事を読み進めると、リード打撃コーチは、監督同様、ボールを深く呼び込んでしまう点について指摘しつつ、現在はケージでの練習の状態に戻りつつあると、事態の好転に期待を寄せると共に、昨秋受けた手術は大谷のスイングに影響を与えていないとしている。
その上で、「もちろん(昨季の状態に)戻れる。1年間やれたということは、彼にはその素質が備わっているということさ」と、今後の大谷の復調に太鼓判を押した。
何はともあれ、“ビッグ・フライ!オオタニサン!”の連呼が待ち遠しいものである。
J SPORTS 編集部
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