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野球 コラム 2019年2月7日

【オリックス好き】新加入した成瀬善久、改めて持ち味と課題について

野球好きコラム by 藤原 彬
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もうひとつ、成瀬の投球を支えるのが「制球力」だ。通算与四球率は1.84で、1000投球回以上の実績を持つ現役投手で24人中の5位。

ベストの上原浩治(ジャイアンツ)は1.20で別格としても、岸孝之(イーグルス)の2.21や金子弌大(ファイターズ)の2.32と比較しても、どれだけ優れた数値か分かる。

スワローズでの実働3年は球威の低下もあってか、この数値が2.83まで悪化しており、以前の水準にどこまで近付けるかが新天地での復調のカギとなるのではないだろうか。

また、成瀬の投球で特徴的なのが被本塁打の数だ。スピンの効いた速球は空振りが奪える半面、バットの芯を食らえば飛距離が生まれる。成瀬の通算被本塁打率0.99は、先の24人でワースト3位(同じくスピン量の多い上原の1.07がワースト)。

典型的なフライ系投手だけに、本塁打が出やすい神宮球場は相性が悪かったが、本拠地の広いチームへの移籍は吉だろう。

起用法について、西村監督は「これから考えたい」と言う。そして、プレーオフでの経験が豊富で、日本代表としても修羅場をくぐった成瀬へ「若い投手にいいものを見せてくれたらという狙いもある」と期待を込める。

当人は「質問してくれれば、答えられることは答えます」と話しながらも「若い人と競争して自分のポジションを勝ち取りたい」と、テスト合格の先を見据えていた。

チームに久しく欠けていたベテラン左腕が「一旦は諦めかけていた」世界で、まずは競争に加わっていく。

代替画像

藤原 彬

アルバイト時代を含めて10年余り野球専門誌の制作に携わり、2016年にFAとなったさすらいのスポーツウォッチャー。「二兎を追う」を信条に、編集、執筆、写真、発信、校閲をこなす5ツール・プレーヤーを目指して勉強中。食にうるさい関西人だが、行く先々で「あんまり面白くないね」と言われる。同い年のレブロン・ジェームズは誇り。

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