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野球 コラム 2018年10月4日

【楽天好き】選手が持てる力を発揮するため。プロフェッショナルに徹する星トレーナー

野球好きコラム by 松山 ようこ
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大学卒業後は、スポーツクラブで働きながら専門知識を高め、筑波大学院へ進学。そこで、当時(2006年)、楽天のコンディショニングのチーフを担当していた立花氏に出会い、同氏の退職を知って楽天に履歴書を出したところ、採用に至ったという。

立花氏と大学院で出会ったことも、楽天入りできたことも、「幸運に恵まれた」と語る星さんだが、今も毎年大リーグのウインターミーティングに赴き、最新のトレーニング情報を取り入れるなど、不断の努力を怠らない。

また、ウインターミーティングでは、自身で日本のプロ野球のトレーニング方法をプレゼンしたこともあるほど、日本流の発信にも尽力する。

◆選手の身体を守るため時に厳しく。喜びは「結果で応えます」の言葉

責任の持ち方は人それぞれだが、星さんのそれは「母」のようだ。「選手たちは、野球に関しては一流です。けれども、トレーニングやコンディショニングの知識、それを選択するセンスに関しては、本当に危なっかしいんです」。

コーチや監督が野球の道を教える“父”なら、トレーナーは選手の身体を守る“母”。星さんは続ける。

「迷ってたら、違うこうしなさい、これ食べなさいとか、落ち込んでいたら話を聞いてあげたりとか。子どもが危ないものに手を出そうとしたら、しっかり叱って導かないといけない」。

「これもいいよ、あれもいいよって甘やかして、パフォーマンスが出ない、抹消になる、ケガしてしまうと野球人生が終わってしまうかもしれないですから」。

一番の喜びは、選手が持てる力を発揮する姿を見ること。「僕のことを信頼してくれて、一緒に取り組んで、『結果で恩返しします』って言ってくれると、本当に嬉しい気持ちになります」。

「何ていうか、子どもが受験で希望校に受かるため頑張って、親に八つ当たりして、でもこっちは勉強しなさいってサポートして、希望校に受かるみたいな関係に近いかもしれません」。

”母”のようにと照れ笑いを浮かべる星さんは、ともに働くトレーニングコーチやトレーナーへの感謝の言葉も繰り返していた。「僕がこうして取材を受けて、チームの中心選手と関係を築けているのも、彼らの支えがあってこそ」。

雑務をこなす年下のトレーナーたちへの感謝を忘れず、自身が国内外で得た最新情報を持ち返っては共有する星さんは、仲間うちでは”兄”のような存在でもあるのだろう。

母や兄のように責任を持って、プロフェッショナルに徹する。みんなが絶大な信頼を置くわけである。

松山ようこ

松山 ようこ

フリーランス翻訳者・ライター。スポーツやエンターテイメント関連コンテンツの字幕翻訳をはじめ、Webコンテンツ、関連ニュース、企業資料などの翻訳や制作を請け負う。J SPORTSでは、主にMLBや侍ジャパンのほか、2015シーズンより楽天イーグルスを取材し、コラムやインタビュー記事を担当。野球の他にも、幅広くスポーツ選手はじめ著名人を取材。Twitter @yokobooboo

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