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野球 コラム 2018年7月18日

「カージナルスのマシーニー監督解雇」が示す現代の監督に求められる資質

MLB nation by 豊浦 彰太郎
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「管理者の資質」に疑念を持たれる出来事は他にもあった。カージナルスには今季彗星の如く登場した話題のルーキーが居る。105マイルの速球を誇るクローザーのジョーダン・ヒックスだ。しかし、彼は才能は豊かだが、遅刻が多いなど集団行動にはやや問題があったようだ。

そして、ベテラン投手バド・ノリスのヒックスに対する執拗な教育的指導が「イジメ」の領域に入っているとの指摘も一部にはあった。しかし、マシーニーはノリスの対応に肯定的で、球界も「やわになったものだ」(progressively gotten a little softer)とコメントしたとの報道が流れた。となると、マシーニーによる間接的イジメとも取れる。彼の、球界に古くから伝わるクラブハウスの規律(球界の常識、世間の非常識的な面もある)や(日本ほどではないにせよ)先輩・後輩関係の重視は古臭いとして非難に晒されたのだ。

ここに紹介した2件は、ともにマシーニーに決定的な非があったわけではない。しかし、チーム内が騒ついている中で、球団フロントとしては、マシーニーをクビにすることによって収束を図るしかなかったということだろう。

マシーニーは現役時代はゴールドグラブ賞を4度受賞の名捕手で、その理知的な風貌もあり、「知将」のイメージがあったが、今回の一件を見る限り、「オールドスクール」(古臭い)のそしりを免れない印象だった。

代替画像

豊浦 彰太郎

1963年福岡県生まれ。会社員兼MLBライター。物心ついたときからの野球ファンで、初めて生で観戦したのは小学校1年生の時。巨人対西鉄のオープン戦で憧れの王貞治さんのホームランを観てゲーム終了後にサインを貰うという幸運を手にし、生涯の野球への愛を摺りこまれた。1971年のオリオールズ来日以来のメジャーリーグファンでもあり、2003年から6年間は、スカパー!MLBライブでコメンテーターも務めた。MLB専門誌の「SLUGGER」に寄稿中。有料メルマガ『Smoke’m Inside(内角球でケムに巻いてやれ!)』も配信中。Facebook:[email protected]

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