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野球 コラム 2018年7月18日

「カージナルスのマシーニー監督解雇」が示す現代の監督に求められる資質

MLB nation by 豊浦 彰太郎
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すると、起用法への不満を露わにするようになり、モゼラック自身がメディアに対し「全力を尽くしていない、奮起が足りない」とコメント(管理者や上層部が第三者に選手への不満を語るのはいただけないが)、それに対しファウラーが放送禁止用語を用いて反論する一幕があった。

また、ファウラーに関しては、彼の怠慢プレーとも取れるエラーに対しジャーナリストが“swag"なプレーぶりのせいと評し、ファウラー夫人のアライヤさんが「人種差別的」と噛みつく場面もあった。ぼくは、最初はどうして「差別的」なのか理解できなかったのだけれど、調べてみると"swag"にはスラングとして「ヒップホップ的なカッコ良さ」を示す意味もあるのだそうだ。アフリカ系のファウラーによる「横着なプレー」を「あんちゃん風でイカシてんじゃん」と皮肉った表現だと言うのだ。アライヤさんは「これが白人選手のエラーだったら、swagなんて言葉使う?」とカンカンだった。ファウラーの不振・ハッスル不足問題は、結果的にアメリカでもっともセンシティブな人種差別論争にまで発展してしまったのだ。

しかし、これらの事態にもマシーニーは特に沈静化に向けたアクションは取っていない。それどころか、「マシーニーとファウラーとほとんど口を利かない関係」という報道まで飛び出した。プライドの高い個性的な25人の選手をまとめ上げなばならないメジャーの監督として、そもそもコミュニケーションを怠っているということは致命的だった。

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