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昨夏の大会衝撃的な都市対抗デビューを飾ったのがパナソニック(門真市/近畿第4代表)の吉川峻平。183センチ・78キロの右投手だ。
昨夏は三菱自動車岡崎との1回戦に先発し、3回終了時点で奪三振は「9」に到達。6回以降は少し減速したものの、14奪三振を奪って完投勝利を挙げている。
縦に激しく落ちるシンカーは社会人の大先輩・潮崎哲也を思い出させる魔球。今大会の2次予選も30回3分の1で32奪三振を記録している、今大会最高のドクターKだ。
「ポテンシャル」「スケール」がもっとも強烈なのがJR東日本(東京都/東京第4代表)の太田龍。190センチ・93キロの大型右腕だ。
彼はれいめい高校から入社して2年目でまだ19才。ドラフト指名解禁は「2019年」まで待たねばならない。しかし今から見ておいて損はない。
まだ主戦格とはいかず、登板もリリーフが中心だ。ただ、東京2次予選では、チームが出場権獲得を決めた第4代表決定戦では好投を見せた。
明治安田生命を相手に7回以降の3イニングを被安打0、四死球3、3奪三振で無失点に抑え、東京ドーム行きに大きく貢献した。
その試合で太田は最速153キロを記録しただけでなく、複数の縦変化とカーブを駆使するなど、変化球も高水準なところを見せていた。
走者を出した後の制球など課題も感じたが、同時期の鈴木博志(ヤマハ→中日ドラゴンズ)に比べれば太田の方がまとまりはある。2019年のドラフト1位候補として太鼓判を押せる逸材だ。
もう一人スケールを感じる本格派が、日本新薬(京都市/近畿第3代表)の岩本喜照。九州共立大学から入社して2年目の右腕だ。榎田宏樹、西川大地と安定した投手が2枚いる中で、岩本はリリーフで全力投球を見せる。
187センチ・84キロの恵まれた体格、少し変則的なフォームから投げ込む速球は140キロ台中盤を記録し、打者の振り遅れを誘う。
大島 和人
1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty)
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