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野球 コラム 2018年5月4日

【楽天好き】勝つために新設されたコンディショニング部の仕事

野球好きコラム by 松山 ようこ
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◆ケガの一歩手前でサインを見つけ出す

10mスプリントをする岡島選手

アプローチとして、取り組んでいることを尋ねた。すると、野手ならば『10mスプリント』があげられるという。

名前のとおり、10mを全速力で走る短距離走のことで、これを計測することで様々な兆候がわかると安部井さんは解説する。

「10mスプリントでは、選手が走る時に股関節からの角度が上向きになってくると、選手の疲労が溜まっているサインです。フレッシュな状態であれば、低い重心がきちんと保たれますから。これを指標のひとつとして記録しています」。

一方、投手陣は、可動域をこまめにチェックしている。「投手陣については毎日、登板前と登板後にもチェックを入れています」。

「肩の可動域、肘の状態、全身まで。これは以前からやっていることでもあるんですが、今季からトレーニングコーチとトレーナーが一緒になって、共有しながら、しっかりやってくれています」、

これらをデータとして蓄積し、共有し、見える化することで、ケガの一歩手前のサインを読み取りやすくするのだ。

その他にも、自律神経系をモニタリングする最新鋭のシステムも導入するなど、新しいことも取り入れているという。そうした機器のデータなどは、トレーナーや選手の感覚を裏付けることにも役立つという。

選手がどのぐらい疲れているかが数値化されれば、監督やコーチにとっては、起用方法の参考になるというもの。だが、安部井さんはただ機械や数値に頼ったり、選手を過保護にしたりするのではないと念を押す。

むしろ、ギリギリで戦う選手にとって、どこまで行くとケガに至るのかという、超えてはいけないラインの感覚や意識が高まることにもつながると意義を説く。

それについての話は次回のコラムで詳しく述べたい。

松山ようこ

松山 ようこ

フリーランス翻訳者・ライター。スポーツやエンターテイメント関連コンテンツの字幕翻訳をはじめ、Webコンテンツ、関連ニュース、企業資料などの翻訳や制作を請け負う。J SPORTSでは、主にMLBや侍ジャパンのほか、2015シーズンより楽天イーグルスを取材し、コラムやインタビュー記事を担当。野球の他にも、幅広くスポーツ選手はじめ著名人を取材。Twitter @yokobooboo

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