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バドミントン コラム 2021年12月28日

バドミントン山口と保木&小林が世界一、混沌の2021年に見えた新たな光

バド×レポ by 平野 貴也
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それでも世代交代は進んでいく。男子シングルスでは、24歳のロー・ケンイゥ(シンガポール)が世界選手権で初優勝。初戦で東京五輪王者のビクター・アクセルセン(デンマーク)を撃破し、一気に頂点へ駆け上がった。女子シングルスでは、19歳のアン・セヨン(韓国)がWTFを優勝して世界ランク4位まで上昇。女子ダブルスでは、日本勢3番手の世界ランクを持つ志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)も活躍した。志田がスディルマン杯で負傷して出遅れたが、インドネシアマスターズ、インドネシアOPで連続優勝。WTFでも準優勝と躍進した。初出場の世界選手権は、優勝した陳清晨/賈一凡(チェン・チンチェン/ジャ・イーファン=中国)に敗れて8強止まり。志田は「結果が出てきて手ごたえをつかむところもあり、成長した1年と素直に思う。来年は世界ランク5位以内に入って、日本の一番手になれるように頑張っていこうと話している」とシーズンを振り返った。

元々、五輪イヤーは、多くのトップ選手が夏にピークを迎えるため、シーズン後半は活動は抑え気味になり、若手が一気に台頭する。日本は、男子ダブルスの遠藤大由(日本ユニシス)、園田啓悟/嘉村健士(トナミ運輸)が東京五輪で代表活動を引退し、保木/小林が台頭してきた。中国勢のように五輪後はあまり動きのない選手もおり、女子シングルスの奥原希望(太陽ホールディングス)も東京五輪後は国際大会に出場していない。女子ダブルスの福島由紀/廣田彩花(丸杉)は、右ひざを負傷した廣田の復帰待ちで五輪以降、ペアでの試合ができていない。松本/永原は世界選手権で復帰したが、永原は痛めている右肩がまだ本調子ではない。今後は、国内外の実績ある選手が戦列復帰する流れと、現在躍動している若手がさらに実績を重ねていく流れが重なっていくことになる。

22年夏には、東京で世界選手権が行われる。大会が継続して行われれば、東京五輪を経てさらに進化する選手、新たに台頭する選手の融合で、24年パリ五輪の風景が少しずつ見えてくるだろう。本来は同じ年に行われない五輪と世界選手権、スディルマン杯とトマス&ユーバー杯がすべて1年で行われ、個人戦ではトップ選手が揃わない大会が続く混沌としたシーズンで見えてきたのは、その変化の序章だ。東京五輪という大きなヤマを越えて、新世代の光が見えてきた。

文:平野 貴也
平野貴也

平野 貴也

1979年生まれ。東京都出身。
スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集・記者を経て、2009年に独立。サッカーをメーンに各競技を取材している。取材現場でよく雨が降ることは内緒。

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