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それでも、1月にタイで行われた3大会を欠場(出発時に桃田が新型コロナウイルスの検査で陽性判定を受けたため、濃厚接触の可能性が否めずチーム全体で欠場)した日本勢にとっては、久々の国際大会で貴重な場。朴ヘッドコーチは「到着してから(PCR検査の)結果が出るまでは、練習ができず、部屋で練習を行わないといけなかった。次の遠征でも同じ状況になる可能性がある。試合だけでなく、準備の面で良い経験ができた」と大会が定めるコロナ対策に応じた調整面を含め、久々の国際大会の経験を前向きに捉えていた。
東京五輪に向けたシミュレーションとするには、強敵不在の状況は残念だったが、日本の選手が勝ち進み、多くの試合を経験できたことには、価値がある。
遠藤大由/渡辺勇大(日本ユニシス)
男子ダブルスは、遠藤/渡辺が2-1(21-15、17-21、21-11)で園田啓悟/嘉村健士(トナミ運輸)との日本勢対決を制した。堅い守備から攻撃するスタイルを発揮。ファイナルゲームは12-10と競った中盤から7連続得点で相手を振り切った。渡辺は「タフなゲームになるのは分かっていた。しぶとくラリーを展開できたのが勝利につながったと思う」と試合を振り返った。遠征前の強化ポイントとして話していた、守備から攻撃に移る場面では、空いたスペースへシャトルを沈めて前に出て行くプレーが多く見られたが、遠藤は「僕自身は、まだまだうまくできていない印象。攻撃につなげるときに、どうしても速い展開になってしまい、付いていけなかった」と納得せず、課題を持ち帰った。
女子ダブルスは、松本/永原が2-0(21-18、21-16)で福島/廣田に勝利。松本は「全英に出始めた頃から目標だった優勝ができて嬉しい」と喜んだ。昨年10月のデンマークオープン、12月の全日本総合選手権の決勝で敗れた雪辱。相手の後衛に入った福島をクリアで左右に振り回したり、松本が意表を突いたクロスネットを仕掛けたりと翻ろうした。永原は「全日本総合では、攻撃をし過ぎて裏を取られた。今日は、相手と空間を見て、大きい展開をするように心がけた。2ゲーム目は低い展開でやられていたが、展開を変えていけたのが良かった」とスピードのある相手の反撃を封じながら攻撃を続けられた手応えを話した。
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